杖を買った?私たちは後は何が必要かと考えた末に小物系を買うことにした
「本当にそんな少なくていいの?」
そして小物屋に入ったのだが、欲しいと言ったものが思ったよりも少なかったのだ
「これで、いいです・・・」
なんだろう・・・遠慮している気がする・・・
「遠慮しなくていいんだよ?」
まぁ言っても意味が無いとは思うが言わねば
「いいんです」
「わかったわ」
私はそう言い会計へと足を運んだ
これで大方の買い物は済んだかなー
などと考えながら商店街を歩いている
と・・・
『仮契約屋』なる看板が見えました
これから一応離れ離れになる・・・何かつながりが必要・・・なのかな・・・?
などと思っていると
「ねぇフィル、私と仮契約するのは嫌?」
口をついて出てしまいました
慌ててフィルを見ると
「それで、インゴットさんの家族になれるんですか?」
なんと言っていいか・・・悲しい答えが返ってきた
「はぁ・・・仮契約なんかであなたとの絆を作ろうかなんて考えた私がバカだったわね、契約なんかしなくても貴方は私の家族よ?それは忘れないで、それと私の名前はギンよ」
フィルに優しく言うとまだ少し思いつめた顔をしているが分かったと返事が返ってきた
「じゃぁギンさん・・・お母さんと呼んでいいですか?」
「え・・・?」
今何とおっしゃいました?
「わ・・・私をお母さん?」
「はい!」
何処で間違えたのでしょう・・・
「お母さんはやめて・・・せめてお姉ちゃんに・・・」
そう言うとどこかさみしそうな顔をしましたがこれまた可愛く頷いてくれました
「じゃぁ行きましょうか」
そう言って総裁の部屋にテレポート仕様とすると
「まって!お姉ちゃん!」
止められました
「どうしたの?フィル」
目線を同じ高さにして話す体制を取る
「あの・・・やっぱり仮契約しよう?」
可愛く・・・首をかしげてくれました!
そうして私とフィルは仮契約をした―
総裁の部屋に戻った私とフィルは書類を書いていた
入学書である
「はい、確認しました・・・これでフィルさんは正式にアリアドネーの学生です」
そう言われて喜ぶフィルと未だになっとくが行かないというような顔をしているセレス
「では、私は所用がありますのでこれで」
そう言うと私は問答無用で・・・
「『テレポーション』」
跳んだ―
リリア sid
はぁ・・・
入学書を書いてすぐに行ってしまったわ・・・
出来ればもう少し話を聞きたかったのだけれど・・・
と、思いつつフィルという新入生を見る
おそらく買い物に出かけた時に購入したのだろう・・・
大きな杖を持っている、そしてその手には一つの指輪がはめられている
黒い宝石と赤い宝石が二つ嵌っている
そしてそれぞれの宝石から言いようのない力が感じられる
「本当に規格外な人なのね・・・」
私はこの場に居る全員に聞き取れないレベルの声で呟く
なぜならその指輪から発せられる言いようのない力は正体が分からないのである
気でもない
魔力でもない
霊力でもない
むしろ本当にこの世に存在する力なのだろうか・・・
そんな風に考えてしまうのも無理は無いのかもしれない
バグキャラの集団・・・赤き翼・・・
かのジャック・ラカンもバグキャラと呼ばれているし・・・
リーダー的存在のナギ・スプリングフィールドも保有魔力がバグと言われている
(実は主人公の方が上、だが誰もわからない)
サムライマスターと呼ばれている詠春もかなり規格外と聞いているし
なにより、アルビレオ・イマとゼクト
この両名の素性はよくわかっていない
アルビレオ・イマという人物は一説に重力魔法の発案者・・・という者もいるが・・・それも定かでは無い
ゼクトと呼ばれている少年としか思えない人物はナギの師匠だそうだ
どこからどう見てもナギの方が年上・・・ならば普通は逆なのではないか?
そう思うのも無理は無い
故に、ほぼ一言で魔法を使用する彼女もまたバグキャラなのだと彼女は結論付けた
そして、彼女が見込んだこの少女もまたバグなのではないかと一抹の不安を抱いてしまう私が居た
リリア sid END