魔法先生ネギま! ―二つの顔は誰の為?―   作:黒薔薇=神羅

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十八話

 

ナギ sid

 

俺たちは反逆者として軍に追われつつ、最前線を抜けるようにアリカ王女救出へと向かった・・・

 

だが、そこで一つ問題が起こった

 

「まずいですね・・・」

 

このメンツの中で一番治癒魔法が得意なアルが渋い顔をする

 

「そんなにやばいのか?」

 

アルの視線の先には偽マクギル議員達との一戦以来意識を取り戻さず、両腕を真っ黒に染めたギンがベッドに寝かせられている

 

「えぇ・・・彼女の自分が肩で呪いの進行を防いでいるようですが・・・逆にその呪いを向ける先がだんだんと死滅して行っています・・・」

 

つまり、戦った時に喰らった剣が実は魔剣だったようで

 

さらにその魔剣の効果は推測ではあるが傷つけた者を呪いで殺して行くという物だった

 

「下手すると両腕を切断しなければならないかもしれません・・・」

 

まさに八方塞がりという状況か・・・

 

正規の病院なんかに行けば対処法はあるのかもしれないが・・・今俺たちは反逆者として追われている・・・

 

よって何にも手が出せぬまま彼女の腕は死んで行っている

 

「なやんでてもしかたねぇんじゃねぇか?」

 

ラカンが頭の後ろで手を組んで気楽に話す

 

「あぁ?仲間が死にそうなんだぞ!これが悩まずにいられるかよ!」

 

思わずどうしようもできない怒りをラカンにぶつける

 

しかし実際ラカンのいう事は正しい

 

誰もどうする事も出来ない・・・病院に駆け込んでも反逆者として捕まり治療など受けれる保証も無い

 

「もしかしたら・・・」

 

そんなとき思いついたかのようにアルが言う

 

「もしかしたら、アリカ姫の王家の魔力なら何とかなるかもしれません」

 

その呟きには全員が期待をした

 

そして、どうしようもない今早く姫を助け出して相談しようということで全員の意見が一致し

 

一路隠れ家へ向かい、その後すぐに夜の迷宮へと救出しに行くという案で決まった

 

ナギ sid END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う・・・?」

 

私は両腕に感じる激痛に意識を浮上させていく

 

「う・・・ん・・・ここは・・・」

 

目を開けると知らない天井・・・埃っぽい木造の天井が私を見つめている

 

「一体・・・此処は・・・っ!」

 

自分の居る場所を確認しようと上半身を起こしますが・・・

 

両腕に激痛が走り再び寝ていたベッドに横になる

 

「うっ、っく!一体・・・」

 

そう言いながら私は視線をめぐらして自分の腕を見る・・・

 

そこには、肩から下が真っ黒になっている自分の腕があった

 

「な・・・これは・・・」

 

思わず私は自分の状況に硬直しますが・・・

 

「あぁ・・・確かあのオッサンに剣を投げつけられましたね・・・」

 

状況を思い出して納得する

 

おそらくこれはあの時喰らった剣に毒又は呪いがかかっていたのだろう

 

そして無意識に取り換えが効く肩から下という生存本能で呪いの進行を防いだのだと

 

「さて、どうやってこれを治そうか・・・」

 

てはまったく動かないので顎に手をやる事が出来ず考える人的なポーズが取れませんが、小首を傾げて考える

 

「というか、此処はどこなんでしょう?」

 

改めてベッドの周囲を見るが窓が一つあるだけ・・・

 

その窓からの景色でも場所の確認は取れません

 

「まぁ本国首都では無いのは確かでしょうが・・・」

 

痛みで回らない頭で確実な事を口にして確認する

 

そしてしばらくボーっとしていると

 

 

ガチャ

 

 

扉が開きました

 

「お、ギン起きたかよかったぜ」

 

ナギが様子を見に来たようです

 

「ナギ此処はどこですか?」

 

「なんだよ、子供らしく痛さで喚くのかと思ったぜ」

 

精神年齢が体よりも上なんです・・・そんなわけ無いでしょう

 

と考えますが、そんな事彼が知る由もないので許容します

 

「かなり痛いですが我慢できます。で、質問に答えてください」

 

「あぁ、此処はな俺たちの隠れ家だ」

 

隠れ家?隠れ家・・・?

 

あぁ・・・オリンポス山近くに有る掘立小屋ですか・・・

 

「隠れ家・・・ですか、でアリカ王女は救出したのですか?」

 

隠れ家に寄ったという事はすぐに出るはず・・・いや?もう救出したかな・・・?んーでもけが人な私を抱えたまま?

 

いや、出来なくないかも・・・このバグ集団なら・・・

 

「あぁ今から出るつもりだ」

 

そう言いながらベッドの傍に有った椅子に座るナギ

 

「じゃぁさっさと行ってください、戻ってくるころにはこの腕何とかしますから」

 

そう言いながら両腕を一瞥する

 

「んーでもなぁ心配なんだよなぁ・・・」

 

「たかが餓鬼一人心配で王女を助けるのを渋るのですか・・・」

 

ちょっと発破をかけるつもりだったんですが・・・

 

「餓鬼一人って・・・一応けが人なんだぞ!そんな奴放っておけるか!しかも餓鬼ならなおさらだ!」

 

まくしたてるように言いながら私に迫るナギ・・・

 

いや、近い・・・近いですよ?

 

「じゃぁ怪我して無ければいいんですね?」

 

そう言った私は・・・

 

「『創造―双剣』」

 

両肩の上に剣を作りだす

 

あとは重力に従って落ちて私の腕を肩から斬り落とすだけ・・・

 

ッガ!

 

なのですが・・・ナギが素手でつかんで止めました

 

「ギン・・・今何しようとした?」

 

目が据わってます・・・怒ってますね・・・

 

「何って、腕を切り落とそうと・・・」

 

「餓鬼がそんなことするんじゃねぇよ!」

 

あーついに切れましたね・・・

 

「ですが、私の腕がこのままという事は貴方達ですら治せないという事です、だったら切り落とさないと」

 

平然と言いますが・・・

 

「餓鬼が平然とそんな事言うんじゃねぇよ!これからな姫さん助けて姫さんの魔力で何とかできないか頼んでみるんだよ!」

 

あー王族の魔力に頼ろうって事ですか・・・

 

「そう・・・ですか・・・」

 

無関心そうに返事をしますが・・・内心結構あせってます

 

だって私はナギとアリカの子供、つまり?

 

王家の魔力を保有しています!

 

なんか知らないですけど王家の魔力って反応するんですよね・・・

 

始めて会った時抑えるのに苦労しました

 

で、怪我なんかしてるときに魔力を抑えるだなんてそんな拷問・・・

 

無理です

 

「じゃぁちゃっちゃと助けて来てください、そうすればそうするだけ私も早く治せますから」

 

私はそう言って再びベッドに横になる

 

「そうそう、子供は素直にしてればいいんだよ」

 

そう言うとナギは私の頭を一撫ですると部屋を出て行った

 

さて、ナギ達が出たのを確認したら腕治しますか・・・

 

気楽に考えつつさっさと行かないかな―と考えながらベッドに横になっていた

 

 

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