「さて、始めますか・・・」
ナギ達の魔力がかなり遠くまで行ったのを確認して私はベッドから起き上がる
「っく・・・かなり痛いですね・・・」
その割には随分と冷静なんだなぁと自分で感心しておく
「んー・・・魔法でパパッとやるのも良いですが・・・」
そう言いながら私は器用に足でドアを開ける
「あんまり魔法に頼るのもねぇ・・・」
向う先は台所
「『開け』」
言霊を使って冷蔵庫のドアを開ける
「えーっと・・・血止め血止め・・・」
そう言いながら魔力で中を探すが・・・
「無い・・・」
無かったです
「じゃぁ薬庫かな?」
どうやらこの隠れ家はナギ達が修行していた初期のころ使っていたようで・・・
怪我とかしたら時用の為に薬がいっぱいある部屋が存在するんです
ギィィィィ
ちょっと重そうな扉を開けると中から薬の臭いが漂って来る
「血止め・・・血止め・・・」
再び魔力で血止めを探すと
「あったあった」
かなり近くに有りました
それを魔力で浮かせて自分の部屋へと向かう
そしてベッドに座ると
「『創造―双剣』」
先ほどと同じように・・・自分の腕を―
ザンッ!
斬る!!
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
予想以上の痛さに思わず叫び声が漏れる
「ああぁぁぁぁっはっはっはっはっは・・・・」
なんとか落ち付けるために息を細かく吐く
「っはっはっはっはっは・・・・・」
そしてある程度落ち着いたので・・・
血止めの薬を傷口に塗りたくっていく
シュゥゥゥゥゥゥゥ
さすが魔法世界の薬、傷口が一気にふさがっていく
「後は腕を作ってくっつけるだけ・・・だけど・・・どうしよう・・・どうやってくっつけよう」
さりげなーく脂汗が頬を伝う
― 一時間後
「よし、魔法で生やそう!」
脳内会議の末決まりました
「『創造―腕―再生』」
そう唱えると
グ・・・グチュ・・・グチャァ・・・
なんともグロテスクな音を響かせながら腕が肩から生えてきます
「あぁ・・・あ・・・・あぁぁぁ・・・・」
生える時も痛いんですね・・・
これまた予想外の痛みに声が漏れる
「あ・・・っく・・・!」
最後とばかりに斬った時と同じぐらいの痛みが私を襲う
「くぅぅぅ~~~~~~~」
痛みの名残に身を震わせて目を開けると
きれいさっぱり、元の腕が復活!
さて、今回の事で得た教訓
自分よりも強い敵が出てきた
という事
原作通りの敵なら基本的に勝てる・・・と、思う・・・
だがしかし、ここで敵に新たなキャラが出てきた
もしかするとこれは世界の修正力という奴か?
だとすると厄介だ
強い敵が増えれば増えるほどこの後の戦いは難航する
負けない様にするためには?
どんな攻撃にも耐えうる強靭な肉体を手に入れる?
いやいや、この体でそれは無理・・・
じゃぁ・・・再生能力・・・?
「それだ!」
私は新しく作った左腕を露出させる
「『創造―刺青―効果―超再生能力』」
そう言うと淡い光が左腕に集まりだして・・・
パァァァァァァ
散ったと思うとそこには面白い模様をした刺青が刻まれていた
「これで一見落着」
勝手に一見落着した私は切り落とした腕を作っておいた箱に入れて棚の腕に置いてベッドに横になった
「ナギ達帰ってきたらなんていんだろう・・・」
そんな事を考えている間に、私の意識はゆっくりと暗闇へと落ちた―