学園黙示録 DEAD or ALIVE   作:もちごめ

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学園黙示録の二時創作です。二次創作、及びオリ主が嫌だという方はバックを推奨します。それでもOKだという方はぜひ読んでいってください。





プロローグ

 

 

 

 終焉は、たった一つの放送から唐突に、そして爆発的に広まった。

 

『全校生徒・職員に連絡します! 全校生徒・職員に連絡します! 現在、校内で暴力事件が発生中です! 生徒は職員の誘導に従って直ちに避難してください!』

 

 突然校内に流れた緊急事態を告げる校内放送。最初は誰もが避難訓練か何かだと思って取り合わなかった。しかし、切羽詰まった教師の声と、スピーカーから小さく、ほんの微かに聞こえてくる悲鳴と放送室を激しく叩く打撃音が、それが訓練でも悪戯でもないことを物語り、校内は一瞬にして静寂に包まれた。

 

 そして──

 

『ギャアアアアアッッ!!! や、やめてくれ! 助けてくれ! 痛い痛い痛い!! ぐわぁぁぁあ!!』

 

 激しく争う騒音と、耳を劈く断末魔が響き渡り、しばらくして静寂に包まれた。付けっぱなしのスピーカーから聞こえてくるのは、「ハァァァ」という呻く獣のような息遣いだけ。

 静かになった校内では物音を立てる者も、動く者すらいない。外で体育を行っているクラスでさえもその動きを止め、蹴り飛ばしたサッカーボールが誰に拾われることなくグラウンドの隅に転がっていった。

時間にしてほんの数秒のことだった。だが、それが1分にも1時間にも感じることができそうなくらいゆっくりと時が流れ、やがて、

 

『キャアアアアアア!!!』

 

 一瞬にして校内は、阿鼻叫喚の地獄と化した。

 

「……これは、一体どういうことだ?」

 

 雪崩のように教室を飛び出していった生徒や教師達。我先にと駆けていく彼らは目の前を遮る人間を蹴飛ばし、殴り飛ばし、突き飛ばして、そうして一目散に正面玄関へと向かった。言うまでもなくどこの教室ももぬけの殻となるが、たった一つ──3年A組では、一人の青年が今起こっている事態に戸惑いつつも、落ち着き払った状態で留まっていた。

 

「……何が起きてるか分からないが、とにかく冴子の所に行かないと」

 

 青年は教室を出て、“彼女”がいるであろう剣道場を目指して走り出した。全速力で、途中ですれ違う人混みを掻き分けながら青年は長い廊下を駆け抜け、階段を駆け下りる。彼の目にはもはや“彼女”しか映っていない。なぜなら“彼女”は青年にとって絶対に失うわけにはいかない大切な存在だから。

 それに、約束したのだ。

 

『何があろうと、命をかけて彼女を守る』と。

 

 数年前のあの日──“彼女”が深く傷ついてしまったあの不幸な事件があった日に。

 

 

 青年の名前は『片桐一真』。藤美学園生徒会長を務め、この全てが終わってしまった世界で生き残りを賭けて戦う者の一人である。

 

 これは、そんな彼の物語。

 

 





主人公設定

名前:片桐一真(かたぎりかずま)
性別:男
Age:18

私立藤美学園に通い、生徒会長を務める青年。文武両道で生徒達に慕われ、また教師達にも一目置かれて信頼されている。剣道部にも所属しており、男子部長を兼任している。女子部長である毒島冴子とは毒島家の剣術道場に入ったのがきっかけで知り合い、それ以来の付き合い。中学生の時に冴子が暴漢に襲われたのをきっかけにお互いの想いに気付き、付き合ってはいないがそれと同等の好き合っている関係になっている。14歳の時に事故で両親を亡くし、親戚の南リカの元に身を寄せる。そのため、鞠川静香とは知り合いで仲もいい。また、宮本麗とは2年生の時に同じクラスで仲が良く、彼女が留年した理由を知っている。紫藤のことは、そういう経緯もあるがもともと個人的に嫌っている。

基本的にはこのような設定です。

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