次の日、南と高山と小海は高杉の命令で6時36分発の「ひかり101号」に乗り、京都へ向かった。
「名古屋では「しらさぎ」だけど、京都の場合はどうするの。」
「京都から北陸本線で行くと特急「スーパー雷鳥」に乗って金沢まで行くと2時間で行けれるよ。」
「なるほど、京都から「雷鳥」に乗り換えれば金沢までは2時間で行けれるのか。」
「そうよ。」
名古屋辺りで朝食をすまし、京都へ到着したのは9時20分である。
「京都からだと、北陸へ行くのは便利ですね。」
「うん。」
「おっ、来たぞ。」
京都駅に9時23分発の富山行特急「スーパー雷鳥3号」が到着した。
「はぁー、これがスーパー雷鳥ね。」
「うん、平成元年のダイヤ改正で485系を改良したんだよ。」
「そうなんだ。」
南と高山と小海が乗った特急「スーパー雷鳥3号」は、パノラマカーが連結され大阪から富山まで時速130キロで走るスーパー特急である、この列車には見晴らしの良い展望車が連結されている、またこの列車名はラウンジカーが付いている、更に売店も設けている。
南と高山と小海が乗った特急「スーパー雷鳥3号」は京都を9時23分に発車し、途中停車駅は福井、金沢、高岡、終着富山には12時16分である。
「スーパー雷鳥3号」が金沢に到着したのは11時34分である。
「あっ、どうも石川県警の草彅です。」
「公安特捜班の南です。」
「高山です。」
「同じく小海です。」
「お迎えに参りました、本部で小沢警部がお待ちです。」
南と高山達は、石川県警のパトカーに乗り県警本部へ向かった。
石川県警察本部
「どうもお待たせしました、私は捜査一課の小沢です。」
「特捜班の南です。」
「早速ですが、特急「白山1号」で起きた殺人ですが、被害者の女性の身元がわかりました。」
「本当か。」
「はい、被害者は東京在住の磯部保奈美と判明しました。」
「そうか、特捜班の方は何か進展があるのか。」
「ええ、私が休暇で旅行していた沼津在住の津島善子の証言によると、しらさぎ7号で殺害された緒方とは能登へ旅行した時に知り合ったそうです。」
「その善子といつ旅行したんです。」
「去年の冬休みだそうです。」
「なるほど、つまり津島は北陸へ旅行に行った時に緒方と一緒だったと。」
「はい、恐らく能登半島の和倉温泉で泊まったと思われます。」
「よし、早速、南と高山は能登へ行ってくれ。」
「わかりました、小海は本部に残って連絡を頼む。」
「了解。」
南と高山は、七尾線に乗って能登へ向かった。
「確か、この辺りだったな。」
「旅行の日程だと輪島を観光した後、2日目に和倉温泉で1泊したと言ってたな。」
「とにかく、その温泉へ当たってみよう。」
「ええ。」
「どこの温泉に泊まったか覚えてる。」
「確か、和倉温泉の美湾荘だったな。」
早速、南と高山は美湾荘へ向かった。
和倉温泉 湯けむりの宿・美湾荘
「ああ、この男性ですか。」
「はい。」
「去年の2月に1泊利用していましたよ、あの後はサングラスをかけた女が迎えに来てたけど。」
「あのー、どんな女性だったか覚えていないでしょうか。」
「そうね、確か、37歳ぐらいの女性でしたよ。」
「それで、迎えに来てたって言ってたけど車でしたか。」
「そうね、思い出したわ、確か赤いスポーツカーに乗っていたけど。」
「赤いスポーツカー。」
「ええ、その男が乗った後、走り去ったので、どこへ行ったかは、そこまでは。」
「そうですか、どうもありがとうございました。」
高山はすぐに高杉班長に報告した。
「何、赤いスポーツカーの女。」
「はい、37歳ぐらいの女性でサングラスをかけていたそうです。」
「そうか、わかった、こっちも調べて見るよ。」
と、電話を切った。
「能登へ来た時に、緒方は赤いスポーツカーに乗った女と一緒だったらしい。」
「なるほど。」
その情報はすぐに小沢警部に伝えた。
「何、赤いスポーツカーの女。」
「はい、和倉温泉で37歳ぐらいの女と一緒だった。」
「はい、従業員に確認してもらいました。」
「そうか、やはり和倉温泉に泊っていたのか。」
「はい、間違いありません、確認しました。」
「うん、ご苦労さん。」
そして、南と高山は和倉温泉で1泊した後、石川本部へ戻った。
「ほう、年齢は37歳ぐらいか。」
「サングラスをかけていたそうです。」
「という事は、この女が犯人なのか。」
「わかりません。」
「よし、我々もこの線で捜査してみます。」
次の日、南と高山と小海は金沢駅で13時21分発の米原行特急「加越8号」に乗り、米原へ到着したのは15時23分、そこから東海道新幹線「ひかり238号」に乗り、東京へ到着したのは17時52分。
「やはり、緒方は能登へ来てたのは確かですね。」
「本当に赤いスポーツカーの女が犯人だろうか。」
「考えられるな。」
と、高山は言った。
そして、新たな情報が入った。