北陸特急「白山」「しらさぎ」連続殺人   作:新庄雄太郎

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能登から戻った、南と高山と小海は


第8章 犯罪の構図

「何、能登で赤いスポーツカーの女。」

 

「はい、美湾層の従業員の話だと、サングラスをかけた37歳ぐらいの女を迎えに来てたを確認したと。」

 

「なるほど、するとその女は緒方と一緒だったのか。」

 

「はい、間違いないと思われます。」

 

菅原と三輪は、時刻表見ながら、特急「白山1号」の事件を推理してみた。

 

「あ、あーっ、犯人はこの列車に乗ったんじゃないかな。」

 

「どれどれ、ん、そうか、大宮か高崎で上越新幹線「あさひ」に乗って、長岡から北陸本線に乗ったんじゃないかな。」

 

「どうした、菅さん、三輪。」

 

「そうか、犯人はこの列車に乗ったのか。」

 

「どいう事。」

 

「何か分かったの、主任。」

 

「ああ、犯人は東海道新幹線「ひかり」には乗っていなかったんだよ。」

 

「本当。」

 

「どいう事だ。」

 

「はい、犯人は特急「白山1号」は信越本線経由で直行ルートと東海道新幹線利用の京都ルートと米原ルートと名古屋ルートの他に、もう1つは、上越新幹線から長岡乗り換えルートがある。」

 

「本当か。」

 

「はい、時刻表を見ると、犯人の赤いスポーツカーの女は上野から特急「白山1号」に乗っていたんだ、

つまり、犯人は。」

 

特急「白山1号」

 

上野発 9時30分

 

高崎着 10時39分

 

犯行は、大宮-高崎間で磯部保奈美を殺害して、高崎で下車。

 

上越新幹線「あさひ309号」

 

高崎発 10時54分

 

長岡着 11時38分

 

ここで上りの北陸本線に乗り継ぐ

 

特急「かがやき4号」

 

長岡発 11時46分

 

金沢着 14時19分

 

(恐らく、富山駅か高岡駅で下車したら富山発の特急「しらさぎ10号」で異動も可能だ。)

 

特急「しらさぎ10号」

 

金沢発 14時25分

 

小松着 14時42分

 

「そして、小松駅で名古屋から来た「しらさぎ」に乗るのは可能だ。」

 

特急「しらさぎ7号」

 

小松発 14時49分

 

金沢着 15時07分

 

「なるほど、犯人は特急「白山1号」と上越新幹線「あさひ」に乗り次いで犯行を行ったって事か。」

 

「その通り、高山、そして、犯人は上野へ戻るにはこの列車に乗ったんだよ。」

 

特急「北越9号」

 

金沢発 15時10分

 

新潟着 17時54分

 

「新潟から、上越新幹線に乗り継いだって事だ。」

 

上越新幹線「とき424号」

 

新潟発 18時02分

 

上野着 20時20分

 

「という事は、犯人は早く金沢つけれるようにと乗り継いだって事ね。」

 

「そうだ。」

 

「これで、犯人のトリックは解かれたって事ね。」

 

「よし、早速石川県警にも報告しておかないと。」

 

そこへ、高杉がやって来た。

 

「南、明日には石川県警の小沢警部と香取刑事が来る。」

 

「えっ、明日に来るんですか。」

 

「うん、詳しく説明しておけよ。」

 

「わかりました。」

 

次の日、石川県警・捜査一課の小沢警部と香取刑事は公安特捜班へ事件の推理を話をするため、東京へ。

 

金沢駅

 

「えーと、次の米原経由の「きらめき」号は7時30分ですね。」

 

「いやー、私も一度乗って見たかったんですよ、「きらめき号」」

 

「東京へ行くには便利になりましたね」

 

「うん。」

 

小沢と香取は、7時30分発の米原行特急「きらめき号」に乗って東京へ向かった。

 

特急「きらめき」は金沢を7時30分に発車し、途中停車駅は福井のみ、終着米原は9時23分である。

 

「やっと米原ですね、いよいよ東京だ。」

 

「香取、嬉しそうだね。」

 

「俺、東京初めてなんです。」

 

「そうか。」

 

米原から東京行の東海道新幹線「ひかり220号」が入線して来た。

 

「乗るぞ。」

 

「おう。」

 

新幹線「ひかり220号」は米原を9時30分に発車し、東京に到着したのは11時52分である。

 

「えっ、本当ですか。」

 

「はい、説明しますと。」

 

「犯人は、どんなトリックを使ったんですか。」

 

「犯人は、上野から信越本線経由の特急「白山1号」に乗り、大宮-高崎間で磯部を殺害し、高崎で上越新幹線「あさひ」に乗り、長岡から特急「かがやき」に乗り、富山又は高岡か金沢で特急「しらさぎ」に乗り、小松で下りの特急「しらさぎ」に乗り、緒方を殺害、そして、金沢へ戻り新潟行の特急「北越」に乗り、新潟から上越新幹線「とき」に乗って東京へ戻った。」

 

「なるほど、犯人は上越新幹線を利用して殺人を行ったのか。」

 

「はい、その通りです。」

 

「ところで、赤いスポーツカーの女の方はどうなったのか。」

 

「恐らく、共犯がいると考えられます。」

 

「なるほど、赤いスポーツカーの女とその共犯と一緒だっていうのか。」

 

「はい。」

 

「よし、早速、石川県警もその線で捜査してみます。」

 

 

 




犯人のトリックを解いた特捜班、そして石川県警の小沢警部と香取刑事が「きらめき」と「ひかり」に乗り次いで東京駅にやって来た。
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