コミュ障を治す為にも極振りで頑張ります! 作:Negima -{}@{}@{}-
氷鳥との戦いからイベント内時間で1日経った頃。
メイプルが崖から落ちてメダルを獲得するという不思議な出来事はあったものの順調に探索が進んで行った。
そして、3人の卵が孵化した。
メイプルは亀。サリーは狐。ランはコウモリ。
卵の殻は絆の架け橋という指輪になり、動物達との共闘を可能にしてくれる。
名前をつけることも出来、メイプルは2人合わせてメイプルシロップと言って喜んでいる。
「ランは名前、悩んでるの?」
「この子…スキルが【吸血】。だからナミチスイコウモリ…夜行性だと思うんだけど。」
最初の提案で、ミィを出したら、ミィは炎帝の名前だからと言って却下された。
最終的に決まった名前は極夜。
漆黒の体を持つ夜行性のコウモリを象徴しているなまえだろう。
その後は周辺で3匹のレベル上げをした。
「あっ!この子達新しいスキルを覚えてる!」
「【休眠】と【覚醒】だって。」
「どこでも連れて歩ける。」
次の日は砂漠を探索した。
途中でオアシスを見つけて、そこに立ち寄ると木の後ろに人影があった。
「誰!」
サリーが叫ぶのと同時に顔を見せた人にランは心当たりがあった。
「カスミさん…お久しぶりです。」
「敬語もさん付けも要らないと言っただろう、ラン。」
「あっ…すいません。」
そんな会話を笑顔でしているので、お互いに敵意はないだろう。
そう思ったのだが、カスミは違ったらしい。
「それで、そっちは前回3位のメイプルだろ?ということは持っているな…金のメダル。」
そう言って、刀に手をかけたカスミだが、チラリとランの方を見て、諦めた。
「分が悪いな。【超加速】」
そう言って逃げるカスミ。
「追うね!【超加速】」
そう言って追うサリー。
2人の行動の速さにあっけに取られたランとメイプルだったが、すぐに話し合って、ランがその場から援護。メイプルはどうにかして追いかけることになった。
そして、メイプルは何をしたのか二人の間に真上から落ち、砂地獄にハマって行った。
残されたランは急いで【千里眼】を使うが、その下の様子は見れなかった。
幸いサリーからこっちは大丈夫だから、後で合流しようというメッセージを貰っているので、心配することは無いだろう。
ランは次の目的地を考え始めた。マップで確認すると近くに神殿があったのでそこに行くことにする。
行ってみると、その神殿には人間の子供ぐらいの大きさの鬼の像が3つと転移の魔法陣。
死なない程度に頑張ろうと考えて、ランは足を踏み出した。
中に入ると、目の前には砂時計と一枚の紙。
その紙にはこう書かれていた。
〜鬼ごっこ〜
目の前に広がる迷路の中で鬼と鬼ごっこをしてください。
砂時計を返してから3分間は鬼は出ません。
制限時間は計10分。
鬼は3体です。
このルールで気になるのは、スキルの使用ができるのか。鬼の速さは。鬼は〝何で周りを感知している”のか。
スキルはイベントなのだから使えるだろう。
速さはそれなりにあるだろうから覚悟しておかなければならない。
最後のは普通に考えれば目。だが、耳や鼻という可能性も頭の隅に置いておく。
ランは覚悟を決めて、砂時計を返した。
3分後、鬼が放たれた。
その瞬間、鬼の足元が光った。
【磁追】の効果が発動する。
砂時計を返してランはまず、迷路の入口に3発の【磁追】を打ち込んだ。
鬼の居場所がマップで手に取るようにわかれば怖い事はない。
その上、ランには【千里眼】がある。
すぐに迷路のマッピングが終わり、マップには迷路の全体像が表示されている。
普通は初めての迷路の中で迷いながら、足の早い三体の鬼とどこの角で遭遇するか分からないまま、逃げ回るゲームなのだが、ランはチートじみた力で異常なまでに簡単にしてしまった。
それでもAGIがないので、追いつかれそうになると【電光石火】を使って逃げたり、【凪】で姿を消したりした。
そして、10分間をしっかり逃げ切ったランは2枚のメダルを獲得した。
その後は、極夜のレベル上げ。
レベルは3から6にあがり、新しいスキルを覚えた。
【視覚共有】
テイムしたモンスターとプレイヤー及びそのパーティーメンバーの視覚を共有する。
このスキルがランと極夜にはとてもあっていた。
というのも、ランはこれまで【千里眼】で補足できる距離に敵がいても、夜だったり洞窟だったりすると暗すぎてまともに視認できていなかった。
しかし、コウモリはその生態上超音波で周りを知覚している。
よって周りの明暗は関係ないのだ。
そして、ランが一番驚いたのは、お互いが視覚を〝共有”しているので、極夜には【千里眼】と同じ距離の補足ができること。
つまり、現在6km以上補足できる【千里眼】を昼夜問わず使えるようになった。
また、パーティーメンバーの中から共有する人を選べるのも助かった。
夜になると、サリーからマップ情報とメッセージが届いた。
その場所でふたりと合流してから、休息をとって日を跨いだ。