コミュ障を治す為にも極振りで頑張ります! 作:Negima -{}@{}@{}-
5日目からは滝の裏の洞窟、酒蔵庫、湖、地底ダンジョン、墓地、海岸などを探索した。
海岸ではAGI0のメイプルとランは潜水出来ないのでサリーに任せ、ランは釣り、メイプルは砂遊びをしていた。
【釣りX】にDEX558ともなれば、不思議なものが釣れる。
その成果がこれだ。
『錆びた剣』
錆びている剣。
『砥石』
刃物を研ぐ道具。
【水君】
以下のスキルが使える。
また、水中で息ができるようになる。
【恵水】
【水君】以外のデバフの効果をなくす。
【水槍】
槍状の水を発射する。
【泡輪】
5分間HPを自動回復する。
【慈雨】
空中に展開した魔法陣から、AGIを下げる
雨を降らせる。
減少率は元のAGIに比例する。
『メダル』×1
また、ぶっ壊れスキルを…
この時点でランは炎帝のミィと同じレベルのスキルを2つ取得したことになる。
サリーが海から上がってきたので、ランもメイプルのところに行くと、男の子とオセロをしていた。
赤色の癖毛にスペードの形のイヤリング、色白の肌に髪と同じパッチリとした赤い瞳。身長はメイプルより少し高いくらいだった。
頭装備のイヤリング以外は、ぱっと見たところ初期装備だった。
特徴的なのは武器を装備しているように見えないことだ。
大盾でも無ければ剣でも弓でも杖でもない。
どうみても手ぶらである。
(…役職は?)
そんな、不思議な人物はメイプルとオセロをして遊んでいた。
「あー!駄目だって!」
「はい、パーフェクトー。」
盤面は白一色だ。
メイプルが選んだ色はその自慢の装備の色だった。
つまり黒。惨敗である。
悔しそうにしていたメイプルがサリーとランに気付いて立ち上がる。
「おかえりサリー、ラン!」
「ただいま。」
「え、ああ、うん、ただいま。それはいいんだけど……誰?」
「僕はカナデ。さっきまではメイプルと一緒に砂の城を作って遊んでたんだ。」
「楽しかったよねー。」
「ねー!」
サリーとランには何となくこの二人が似ているような気がした。
思考回路が似ているのだろう、二人は一瞬にして打ち解けたようだった。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だと思うよ?ねーカナデ?」
「だって僕まだレベル五だよ?自慢じゃないけど弱いよ?」
そう言って、カナデはサリーにステータスを見せてくる。
確かにレベルは五だった。
「い、いいの?そんなに簡単に見せて?」
「いーよいーよ。メイプルのパーティーメンバーのサリーさんとランさんでしょ?なら別にいいよ!」
2人が目を話していた間に何があったのかは分からないが、メイプルはかなりの信頼を得ているようである。
ちなみに、その逆もまた然りだ。
サリーとランもメイプルに押し切られるようにしてカナデとフレンド登録をした。
メイプルとカナデは既に登録し合っているとのことだった。
「ラン…呼び捨てでいい。」
「んー……私もサリーでいいよ。メイプルが大丈夫って言うなら、まあいいや。それでさ…」
サリーが話したのはダンジョンのこと。
あの氷鳥の時と同じような感じの祠と転移の魔法陣があったそうだ。
「私はあんまり行きたくないかな。」
「…入る価値はある。」
メイプルの言葉もランの言葉もどっちも間違ってはいないので、サリーは悩んでしまった。
「じゃあ、僕が見てくるよ。スタート地点もここから百メートルくらいしか離れてないし」
死ぬ前提の提案はさすがのサリーでも受け入れられず断ったが、カナデが飛び出して行ってしまった。
暫くすると後ろの茂みからカナデが出てきた。
この時点で3人はあの氷鳥と同じレベルの化け物がいることがわかった。
「報告します、メイプル殿」
「ほほう、なんだね。」
謎のノリだが、サリーが時々するので、特にに気にとめなかったラン。
それよりも、ボスの方が気になる。
「転移先は水中。さらにその水に浸かっていると動きが鈍り、なす術なく巨大イカに叩き潰されました」
「なるほど……無理!」
水中となればメイプルもランも参加出来ない上にサリーの【大海】のような水で埋め尽くされているのならサリーの回避も役に立たないだろう。
「今回は諦めよう」
「僕もそれがいいと思うよ」
皆が諦める中で、1人諦めていない人がいた。
ランは先程の釣りで得たスキルと装備があれば、どうにか勝てると考えた。
「私…行ってきていい?」
「えっ!?」
当然の反応をするサリーに策を説明する。
「確かにそれなら勝てるかもしれないけど…」
「メダルは渡しとく。」
そう言って、制止も聞かずランは泳いで行った。
途中で溺れそうになったのはこの後の戦闘とは別の問題であった。