コミュ障を治す為にも極振りで頑張ります! 作:Negima -{}@{}@{}-
極夜の上に乗ってサリーとランは拠点に戻った。
極夜の上で力尽きたサリーは拠点に着いても起きなかったので、ランが今後の説明をした。
「メイプル解放策。護衛…マイ、ユイ。
防衛…カスミさん、クロムさん、イズさん、カナデ。私とサリーは休憩。
で…これ作った。カナデ覚えて皆に写して。私は…おや、す、み。」
ランも限界だったのか、説明とマップだけ残して寝てしまった。
ランもサリーもカスミによって洞窟奥の休憩スペースに運ばれた。
「うん、覚えた。じゃあ、皆マップ出して。」
サリーとランの思惑通り、この後メイプルとマイとユイは大活躍して12個のオーブを手に入れて返ってきた。
その途中で炎帝の国に機械神を見られた上でオーブを持って逃げられたが、そんなことが気にならないぐらいの成果がある。
「おはよ。」
ランが起きると全員が揃って話していた。
「炎帝ノ国はメイプルが罠の殆どを踏み壊したし立て直すのには少しは時間がかかると思うけど……やっぱりオーブを持って逃げられたのは痛いね」
「ごめんねサリー。結構探したんだけど見つからなくて」
「炎帝ノ国が周りを襲ってくれてるなら大丈夫なんだけど……どうだろう」
今回メイプルが炎帝ノ国を襲った理由は楓の木より上位に入るギルドを炎帝ノ国に減らしてもらうことであった。
楓の木が上位に食い込むためには大型ギルドに暴れてもらう必要が出始めていたのだ。
というのも、小規模ギルドは予想よりも早くその多くが駆逐されてしまった。
今は中規模ギルドと大規模ギルドの戦闘が多くなってきており、中規模ギルドを利用してのフィールド荒らしの効果が薄くなってきているからであった。
楓の木の目標は十位以内に入ることである。
十位以内ならば報酬は一位でも十位でも変わらないため現在はこれを目標としている。
そして楓の木は現在六位である。
他は全て大規模ギルドで埋まっているため一位よりも遥かに目立っていた。
「やっぱりあれだね。人数差があるから……」
「予想より高い順位だけどね。正直ここまでやれるとは思わなかった」
ただ、サリーとランが復帰したとしても現状一位まで駆け上がるのは難しいだろうことは明白である。
「まだ二日目だから追いつけるチャンスがない訳じゃない。けど……これ以上離されたくはないかな」
楓の木内で話し合った結果、イズとカナデを残して全員で夜の戦場へと出て行くことに決まった。
チーム三つで組み合わせはサリー、ユイ、マイの三人。
メイプル、カスミ、クロムの三人。
ラン1人である。
「じゃあ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい。私とカナデはここで待っているわ」
サリーのマップは全員に写されているのでそれを見てそれぞれギルドを襲って帰ってくる予定である。
ランは極夜に乗って移動している。
シロップ同様その大きさゆえに目立つことは目立つのだが、二日目も日が落ちたこの時間なら極夜の黒色が空と合って目立ちにくい。
ランはその状態である場所を目指していた。
着いたのは集う聖剣のオーブから2.8kmの地点にあるランの中で一番狙撃しやすいスポット。
夜になり、集う聖剣も夜襲に出ているのか守りはドラグとペイン、そして、70人のプレイヤー。
ランはペインはここまでずっと攻撃だったので休憩だろうと予想した。
この予想は少なからず当たっている。
確かにペインは休憩中だ。
ただ、ドレッドとフレデリカに無理やり休まされている。
「ふっ」
短く位置を吐き、落ち着いたのを確認して引き金を引く。
狙うはもちろんペイン。
ドラグは足の遅さ故に先に撃たなくとも倒せると判断した。
ゲーム内4度目となる勝負もランに白旗が上がった。
ペインは完全な死角から攻撃されたことに気が付きはしても、咄嗟に上げた剣の数センチ上を弾は通過し、ペインをドットに変えた。
ドラグもドットになったペインを驚いた顔で見ている。
そして、次の瞬間自分もドットになった。
周りのプレイヤーたちはランの従魔によって蹂躙された。
ランは【強奪】でオーブを持って【電光石火】である程度の距離を稼ぎ、極夜でギルドに戻った。
集う聖剣のギルドは楓の木からだいぶ遠い場所にある。
それも1番遠いと言ってもいいほどに。
初日にペインが来ていたのはマッピングのため。
それ以外では近場のギルドからオーブを取っているため、楓の木の洞窟がある森に入ってすらいない。
そして、ランが集う聖剣のオーブを手に入れた時点で全員にそのことを伝え、45分前に解散した楓の木がまた集合した。
さすがに集う聖剣を相手取るのに誰か欠けている訳には行かない。
この45分間の間にもサリーたちが1個、メイプルたちが1個のオーブを獲得している。
このオーブを守りきれば大きなポイントになる。
ペインが2デスでステータスが15%下がっている。
ドラグとフレデリカも5%のステータスダウン。
そんなチャンスで逃げ出す楓の木では無い。
きっちり全員で準備をして集う聖剣を待つ。