誤字脱字がひどいのなんの、
一部加筆修正しながら、もう一度始めようと思います。
何も存在しない真っ白な空間に二人の人物が向かい合って立っていた。
「○○○○○○○○○の世界に転生させます。
貴方の望みを叶えてあげましょう、貴方の望みは何です。」
神々しい衣装に身を包んだ金髪の男はそう少年に質問した。
男の問いに対する少年の答えは至極単純なものだった。
「僕は主人公になりたい。」
それはとても簡潔で、とてもありふれた願いだった。
しかし、金髪の男はその願いに顔を顰めた。
「・・・・・・はい?」
「だから僕を『〇〇〇〇』にしろって言ってるんだ!」
「無理ですね。元から存在する人物に憑依し、転生するということは認められません。」
「だ、だったら、俺と『〇〇〇〇』の立ち位置を入れ替えろ。」
「・・・分かりました。『〇〇〇〇』というの名の人物は残りますが、それでも良いので?」
「それってモブキャラって事?」
「・・・貴方ががそう思うというならば、モブキャラというものなのでしょうね。」
穏やかな物腰で少年に応対していた金髪の男は苛立ちを隠さず、吐き捨てるかのようにそう言った。
金髪の男は、呆れた、という風にため息をついた。
「分かりました。では、転生させますので。」
「あ!ま、待ってくれ!」
「何でしょう?」
少年は嬉々とした声で金髪の男に話しかけた。。
「『〇〇〇〇』を〇〇になれないようにしてくれ。」
「・・・分かりました。」
「だったら、とっとと転s―――」
「それでは、さようなら。」
金髪の男は右手を振るって、少年の背後に門を生み出すと、今度は右手を少年に向けてかざした。
それと同時に少年は見えない力によって後ろに突き飛ばされて門を潜ったことで、転生した。
「呆れた者でしたね、全く。」
「だろうな。」
金髪の男が振り返ると、そこには民族衣装に身を包んだ色黒の男が立っていた。
金髪の男は驚いた顔になったが、すぐに元の温厚そうな顔に戻った。
「所詮はアレは『原典』の世界の先を知っているだけ。それだけでは『〇〇〇〇』君の代わりには
なり得ません。
『〇〇』君は、素行は色々と問題はありますが、根は努力家で優しく、どんな時でも諦める事が
無い不屈の精神を持ち合わせています。
それに、転生先の世界は『原典』の世界から派生し、貴方がかつて選定に訪れた『○○』の世界
の同位体も存在している世界です。しかも『浸食』が始まっていますし、○○〇〇〇〇の同位体
も存在しているわけですからね、彼らにあの少年が勝てるわけがないでしょう。」
金髪の男は民族衣装の男にそう言った。
「なるほどなぁ。まぁ、『〇〇〇〇』がどんな人間だろうと関係ない。俺は見届けるだけだ。誰が
〇〇〇〇をその手に掴むのか
―――――――――――――――お前の時と同じようにな、始まりの男。」
「ふふっ。」
金髪の男―――始まりの男は笑みを浮かべた。
「しかし驚いたぜ。よもや、生涯を全うした後、パラレルワールドの死者の魂を管理する神になろうとは。」
「新たな神の選定者たる貴方に比べればまだまだ下っ端ですよ。〇〇。」
「〇〇はやめてくれ。確かに〇〇は〇〇〇〇〇と同じように、数ある俺の名の一つだが、あまり好
きじゃないじゃない。これからは――――――
サガラ、と呼んでくれ。この名前が気に入ってるんでな。」
民族衣装の男―――サガラはそう言うと、朗らかな笑みを浮かべた。
「〇〇〇〇を手にする権利はその世界の者全てに与えられる。しかし、その存在に気付く人間は居
ないだろうな、さっきのが転生した世界では。極々一部を除けば、だが。」
「でしょうね。」
「まぁ、確実に気付く奴はいる。あの男の同位体が存在しているからな、しかも『〇〇〇〇』の親
戚として。」
「確実に『〇〇〇〇』は〇〇〇〇の争奪戦に巻き込まれるでしょう。そして、彼は失った神器の代
わりに新たな力を、〇〇〇〇〇の森の力の一端を得ることになります。」
「あぁ。もしも『〇〇〇〇』が〇〇〇〇を手に入れた時、何をするのかが楽しみだな。」
そう言うとサガラは、何かを思い出すように静かに目を閉じ、笑みを浮かべながら目を開いた。
「今ある世界を破壊し、新たな生命で星を満たすのか。それとも、あいつのように新天地を目指し、新たな星へと移るのか。」
「まぁ、『〇〇〇〇』には少し手を貸してやるさ、なんせマイナスからのスタートだからなぁ。」
「そうですか。」
「じゃあな。」
サガラは始まりの男に手を振ると、その場から消え去った。
「『兵藤一誠』君、君の未来が明るいものであらんことを。」
始まりの男はそういって目を閉じた。