コガネシティ ジョウト警察機構本部
「こちら第三班、所定の位置につきました。」
「第二班、部隊の展開を完了。」
「第一班も道路の封鎖を完了しました。」
「航空隊も展開を完了しています。これでチョウジタウン全域の封鎖は完了致しました!」
「ご苦労。例の二人はターゲットとの接触は出来たのかしら?」
「はい。既に接触に成功し、部隊の突入と同時に投降させる手はずは整っております。」
「そう。準備は万端、アイアント一匹出入りできない状態になった訳ね。」
「しかしお言葉ですが、ここまでする必要はあったのでしょうか? 国際警察のあの二人なら、ターゲットを此方へ連れてくることは可能なのではないでしょうか?」
「万が一反旗を翻したらどうするつもりなの? あんたらが無能の極みだから国際警察公安部が全面的に協力してるのよ。そこを履き違えないでいただきたいわね。」
(何だこいつ? すげームカつく。)
(手を出したら負けだぞ。仮にも公安部のボスなんだぞ。)
「さて、部隊の突入はそろそろかしらね。」
チョウジタウンジム
「・・・という訳で、まもなく我々の同胞がこのジムにやってきます。抵抗はしないで頂きたい。」
茶髪のサンバイザーをかけた少年がフタチマルを傍らに控えさせながらターゲットに語り掛ける。
「無論そのつもりだ。いずれはこうなるだろうと思っていったからな。」
「随分と諦めの速いようだが、何故だ? 貴方はカントー・ジョウトの。」
「それ以上言う出ない。」
「・・・・・・。」
「分かっておる。分かっているのだ。己の過ちをな。そして、それを受ける時が来たという事がな。しかし、驚いたのはワシを最後に捕まえるのは図鑑所有者だという事かの。まさか警察にもいるとは思わなかった。」
「さて、それ以上は慎んでもらおうか。」
少年はターゲットを睨みつけながら仲間の突入を待つのであった。
ゴールドの家
「そろそろだな。」
「なあ、当たり前のように来てるけどここは。」
「家主はお前ではないから良いだろう。」
「お前な~。」
慣れた手つきでテレビをつけるシルバー。今日はタウリナーΩの放送日ということもあり、ゴールドの家にやってきていた。
「臨時ニュースをお伝えします!! チョウジタウンジムジムリーダーのヤナギ氏がたった今警察によって逮捕されました!!」
「「へ?」」
「警察によりますと、ヤナギ氏は5年前にポケモンリーグ襲撃事件におけるリニア中央新幹線の中枢にハッキングを仕掛け、列車の暴走を行ったとして鉄道事業者から被害届が出されており、新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法違反で逮捕に至ったとのことです。また、一部の幹部の話ではカントー・ジョウトの少年少女誘拐事件の実行犯である疑いもあるとしてそちらの線でも捜査が行われるとの情報や、既に証拠は集まっているとの情報もあります。また~。」
「マジか遂に捕まったのかよあのジジイ。」
「そのようだな。」
「しかし、警察が本気出すとこうなるのな。」
「おそらく目的は別のところにあるんだろうけどな。」
「んあ? どういうことだぜ?」
「分からないのか? これはサカキ・・・親父に対する国際警察からのメッセージだ。何時でもお前を逮捕出来る、何処にいてもどこまでも追いかけてやる、時効はないというな。」
「ふ~ん。」
「だが、ヤナギに一つ新たに許せないことが出来た。」
「ん?」
「貴様が今日逮捕されたせいでタウリナーΩの放送がなくなった!! 絶対に許せん!! 逮捕されるならさっさと自首すれば良かっただろうが!! 変な手間をかけさせてんじゃねえ!!」
「そこかよ!! あとお前キャラぶっ壊れてるぞ!?」
「なあ、ゴールド! ヤナギはどこに護送されたと思う?」
「いや、俺がそんなこと知ってるわけねえだろうが! 寝ぐせボーイなら知ってそうだけどさ。」
「ならそいつの番号を教えろ。今すぐにでも。」
「良いから落ち着けお前!!」
※無事来週放送されました。
護送中の特殊車両の車内
「シルバーはワシのことを許さないじゃろなあ。」
「まあそうでしょうね。」
(完)