ポケスペ総集編   作:東海鯰

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海底遺跡で解任を知るラクツ。しかし、何故か冷静な彼に対し疑問を抱くファイツ。そこに彼らに接触する勢力が・・・
注意:この作品はポケットモンスターSPECIAL第11章の二次創作となります。原作に登場しないキャラや設定が登場しますので、ご注意ください。




B2W2オリジナルストーリー
「第一話~接触」


海底遺跡

 

 

 

「解任、だと? 一体どういうことだ?」

 

国際警察の少年警視である黒の二号ラクツは、わが目を疑った。目の前のタブレット端末には自身が解任されたと表示されていたのである。

 

「か、解任って、どういうことですか?」

 

元プラズマ団で、事件解決の為に協力させていているファイツが彼の端末の画面を見て言う。

 

「そこに表示されている通りだ。僕はどうやら解任されてしまったらしい。」

「どうして貴方はそんな状況でも冷静でいられるんですか!?」

 

淡々としているラクツに対し、ファイツが感情を露にする。

 

「だって、貴方クビになったんですよ!!」

「ああ、そのようだ。」

「だったら何で。」

「そんなに冷静でいられるのか。と言いたいんだろう?」

「そうですよ!」

 

端末の電源を落とし、ラクツが自分の考えを喋りだす。

 

「君はここに表示されていたものをそのままとらえ過ぎていると僕は感じる。君は僕が解任されたことにしか目が行っていないようだ。」

「当たり前でしょ! もしかしたら貴方を国際警察の人が捕まえに来るかもしれないんですよ!!」

「確かに僕はあの組織の闇を知り過ぎている。」

「だったら尚更。」

「だからこそ、そのまま捉えることが出来ないんだ。」

「へ?」

 

ラクツの考えが理解できないでいるファイツ。

 

「僕はこう考える。まず一つは本当に解任されてしまった。そしてもう一つは。」

 

 

 

タチワキシティ

 

 

 

「か、解任!? 警視殿が本当に解任ですと!?」

 

ライブキャスターで上司と会話をしているのは、国際警察のハンサム。

 

「本当だ。君は警視総監であるが嘘を言っているとでもいうのか?」

 

話し相手は国際警察の警視総監ヴィスである。次期長官とも噂される大物である。

 

「い、いえそのようなことは!」

「分かっている。言われなくともな。」

「は、はあ~。」

 

怒りを買うことはなかったと安心したハンサム。

 

「では君には、ラクツ元警視の逮捕を命じる。出来るな?」

「・・・・・・・・・・・。」

 

一瞬脳の中が真っ白となるハンサム。

 

「ん? 出来ないのか? 組織を乱す裏切り者を君は許すことが出来るのか?」

「・・・・了解しました。ラクツ元警視の拘束に当たります。」

「頼んだぞ。」

 

そう言って通信は切れた。

 

「どうするである?」

 

マジシャンがハンサムに話しかける。

 

「・・・・マジシャン殿、一体どういうことなのだ? 何故この時期に、プラズマ団の親玉を確保せんという時期に解任なのかが理解できんのだ。」

「簡単なことだ。」

「「!?」」

 

どことなく声がする。

 

「これはこれは失礼。ハンサム殿に、え~と確か、黒の二号のトレーナーさんかな?」

 

緑に黄緑のラインが入り、胸ポケットには葉っぱのマークをあしらったスーツを着た男が立っていた。

 

「な、何者だ!? それに何故私のことをしっている?」

「知っているも何も、同じ国際警察の者ですから。最も、所属先は違いますがね。」

 

緑の男が名刺を差し出す。

 

「自分、国際警察公安部のナルセと申します。この度は、公安部参事官サガミ様の命により、貴方方と接触せよと仰せつかっております。」

「公安部・・・まさか、あの公安部か?」

「どんな公安部を想像したかは分かりませんが・・・まあ良いでしょう。今回は貴方方に真実をお伝えしなければなりません。ですが、ここでは盗聴の危険がありますので、こちらへ。」

 

ナルセは二人を港に誘導した。

 

「あちらに停泊しております巡視船でお話をさせていただきたいと思います。そして、ラクツ警視殿にも。」

 

不敵な笑みを浮かべるナルセにハンサムは底知れぬ闇を感じるのであった。

 

 

海底遺跡

 

「もう一つ。それは。」

 

固唾を飲んで彼を見つめるファイツ。その時だった。

 

ビービービー!

 

「な、何!?」

「慌てるな。僕のライブキャスターだ。」

 

けたましく鳴り響くライブキャスターを止め、通話状態にする。どうやら音声のみのようだ。

 

「どちら様ですか?」

「おお、やっぱり君は生きていたのね。ということは、重要参考人も一緒ってことかしら?」

 

通話してきたのはどうやら女性のようだ。それも話しぶりや態度からかなりの大物と思われる。

 

「ああ、そうそう。申し遅れたけど私は国際警察公安部部長に今就任したサガミよ。君のことをナンブ警視監が心配してたわよ。」

「ナンブ警視監様には心配をお掛けし、申し訳ございませんとお伝えください。それに、本題は別ですよね? それに公安部部長は僕の知る限りでは貴女ではなかったはずですが。」

「ああ、あのゴミくず野郎ね。彼ならもう処分済みよ。」

「そうですか。だろうと思いました。僕が送った情報の通りだったということですか。」

「ええ。私も薄々と感じてはいたけどさ、まさかあそこまで真っ黒だとは思わなくてね~。」

 

(一体何の話をしているんだろう? それに処分ってどういうこと?)

 

「では、今の状況をお聞かせ願いますか? サガミ部長殿。」

「今の状況はね~。」

 

 

巡視船内にて

 

「そ、そんなことが起きていたですと!?」

 

(続く)

 

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