ちょっと無理がある展開かもしれませんが、後悔はありません。
個人的に書きたい事を書けたので満足です。
その戦いは神話の戦争だった。
あらゆる竜が生まれ、あらゆる剣が作られ、それぞれが壊し合い、争っていた。
ジークが竜を生み出し突貫させ、衛宮がそれに効果的な剣を生み出し竜を斬る。
炎や毒といった概念を纏った竜ではもはや効果が無い事を認識したジークは手段を変えてくる。
結界内の地面から地竜を生み出す。
大質量の塊として生まれた竜は、衛宮に向けて突貫する。
生半可な剣では撃墜出来ないと判断した衛宮は、螺旋剣をその場で造り出し、弓を取り出して矢として番える。
「
真名解放され発射された螺旋剣は、地竜を貫き崩壊させる。
だが、ジークはそれを狙っていた。
崩壊した地竜の破片を一つ右手に掴み、その破片に竜属性を付与する。
竜属性を付与された破片はジークの魔力によって変化する。
「
変貌した破片は一本のサーベルになった。
一見すると何の変哲もないサーベルだが、ジークが振るった途端、その異常に衛宮は気づいた。
その刀身は突然に伸びたのだ。
伸びた刀身は衛宮の首めがけて横から一閃しようと振われる。
その伸びた刀身を止める事は容易だ。ジークの竜剣を視認した事で竜剣の構造から特性までを分析・解析した衛宮は竜剣の次の手もお見通しだ。
竜剣は衛宮が防いだ瞬間に異変が起きる。
その刀身の先端に竜の顔が浮かび上がり、刀身の先端から肥大化し、衛宮を丸呑みに出来る程に大きくなった竜剣は竜というより蛇の様になって、その顎を使って衛宮に襲いかかる。
竜剣とは文字通り「竜の剣」だ。簡単に言えば生きた剣だ。
それを既に予想していた衛宮は特に驚く事もなく、冷静に竜剣が自分を噛み殺そうと口を開けた瞬間に剣を投影し竜剣の口に押し込む。
すると剣がつっかえ棒の様にして竜剣の口を固定し、口を閉じさせない様にする。
しかし竜剣の力は強力だ。普通の剣では少しの間くらいの時間稼ぎにしかならない。
だが、その少しの時間を稼げれば良いのだ。
その少しの時間で衛宮はその場で巨大な剣を投影する。
神秘の何も無いただのデカい鉄塊だが、竜剣の肥大化した口を裂けさせるには十分な大きさだ。
そして、竜剣の口内から巨大な剣が突然出現した為、竜剣の頭部は裂けて消滅した。
それに伴って頭部を失った竜剣の刀身は力無く崩れて消滅した。
それを確認したジークはサーベルの柄に竜属性を付与し、新たな武器を造り出す。
「
『M1911』通称コルト・ガバメントを模した拳銃型の竜を2つ造り上げる。
大剣を近くに突き刺して、ジークは二丁の拳銃を衛宮に向けて構える。
ジークの固有結界はあくまでも竜を生み出す能力だ。
生み出す竜が、例え竜の形をしていなかろうとも、術者のジークが竜属性を付与すれば付与した術者であるジークが『竜』として使役する事が出来る。
先程の竜剣の様に竜属性を付与されるという事は生命力を与える事と同義なのだ。
そして、その銃は竜の生命を与えられた生きた銃だ。
ジークは二丁拳銃で衛宮に向けて連射する。
その銃口から放たれる弾は、銃弾ではない。
厳密には弾ではなく、高密度に圧縮されたドラゴンブレスだ。
銃竜はその体内で魔力を生成し、圧縮し、圧縮された魔力の塊を火炎弾として発射する。
火炎の他にも雷弾や氷弾などの豊富な種類の弾が発射されていた。
それらを全て干将・莫耶で捌きながら、僅かな隙を誘発する為にジークに向けて文句を垂れる。
「大剣に二丁拳銃とは…一体何処のデビルハンターだお前は!」
「反論はしないさ、大剣はともかく二丁拳銃は素直に個人的な趣味でな。俺も彼には憧れている」
そんな軽口を叩きながらジークは相変わらず二丁の銃をマシンガンの如く乱射する。
銃竜は生きた銃だ。弾切れも起こさないしリロードの必要も無い。
周囲に魔力が満ちていれば、それを取り込み弾にする。故に、事実上の弾数無制限のコスモガンと化した銃竜に衛宮は苦戦する。
だが衛宮士郎はやられっぱなしで終わる男ではない。
(よし…乗ってきた)
衛宮の先程の発言は、相手がこちらのネタを理解すればしばらくの間は射撃に徹するだろうという思惑があっての発言だ。
銃竜のデザインが昔友達の家でやったゲームの主人公が持っていた銃にソックリだったので、そこからジークが昔冬木市に住んでいた時にそのゲームをやっていたのではないかと仮説を立てて仕掛けた作戦だ。
射撃に徹したジークの虚を突くべく衛宮は干将・莫耶を消して愛用している盾を展開する。
「『
展開された光輝く花弁が銃竜の銃撃を完璧に防ぐ。
先程の会話で思考を誘導されたジークは銃撃に徹し、高威力の銃撃を行うべく、銃竜に魔力を込めて『
銃竜は魔力を込めれば込めるほど高い威力を発揮するだろう。
だがその為には少しの間だけ『
その『
「ッ⁉︎(しまった…誘導されたっ!)」
衛宮の意図に気づくが既に遅く、衛宮はジークの目の前に近づいていた。
ほぼゼロ距離にまで距離を詰めると、『熾天覆う七つの円環』を解除し衛宮は突貫している間に右手に投影していた剣を真名解放する。
「『
『赤原猟犬』とは北欧の英雄ベオウルフが振るったとなされる魔剣だ。
敵の血の匂いを嗅ぎつけて、少し振るうだけで、最適な斬撃を打ち込む機能を持った魔剣。
衛宮は主に矢として活用しているが、今回は状況が違う。
赤原猟犬を本来の剣として使用すれば、例え剣の才能が無い者でも魔剣の機能により、限定的とはいえ一流の剣士の動きが可能になる。
エクスカリバーの様な派手さは無いが、確かな効果を発揮する『赤原猟犬』は接近戦に置いて強力な武器だ。
そして、衛宮が振るった『赤原猟犬』は、瞬時にジークの匂いを嗅ぎつけて、最適な斬撃を繰り出す。
咄嗟に魔力剣で防御しようとするジークだが、真名解放した『赤原猟犬』を防ぐ事が出来ず、急所である心臓を串刺しにされた。
だが、それだけで終わらない。
「まだだッ!」
次に頭を斬り砕くべく『赤原猟犬』を引き抜こうとする衛宮は驚愕する。
竜属性は固有結界を展開した時からジークの肉体にも当然付与されている。
その竜の潜在能力を気合と根性で捻り出した胸の筋肉のみで『赤原猟犬』を固定していたのだ。
ジークは突き刺して置いた幻想大剣を掴み、衛宮を迎撃する為に真名解放をすべく振りかぶる。
だが、その程度の事など想定済みだと言わんばかりに衛宮はもう一本の『赤原猟犬』を左手に投影する。
共に剣を瞬時に構えて至近距離にいる敵を排除すべくありったけの魔力を乗せて剣を振りかぶる。
勝負は一瞬だ。
「『
「『
『幻想大剣』から放たれた黄昏の波が衛宮の肉体を吹き飛ばしながら蹂躙する。
だが幻想大剣から黄昏の波を放つ前に『赤原猟犬』の刃がジークの頭部を半分抉り倒れ込む。
その一瞬の勝負は相討ちに終わった。
だがそれでも両者とも戦闘の意思は消えていない。
「ま……だ……だッ!」
ジークの意思はまだ消えていない。
ジークは脳を文字通り半分抉られたが、残った半分の脳を無理矢理フル活動させて立ちあがろうとする。
ジークは己の意思を燃やし、英雄の如く強靭な意思のみで立ち上がった。
「こちらこそ………まだ……終わって……いないッ!」
衛宮士郎もまた、英雄だった。
黄昏の波に蹂躙された衛宮の肉体は、正にひしゃげて破れた肉袋状態になりながらも、意思を燃やして立ち上がった。
2人のボロボロな有様に誰もが戦闘続行など不可能だろうと思うだろう。
だが2人の意思は全く消えていない。
眼前の敵を排除すべく、2人は剣を握ろうとしたその時だった。
2人の固有結界に異変が起きた。
固有結界の維持には魔力がいる。だが2人は抑止の契約者として固有結界は異物として認識されておらず魔力の消費を気にする必要がない。
だが、術者の意識が混濁するほどの重傷を術者が負えば、流石に固有結界の展開が危うくなる。
抑止の契約者は常に抑止の意思に監視されている。
そして抑止の契約者に危機が迫れば、抑止の意思が介入して契約者を魔力を送還するという形で支援する。
だがそれがいけなかった。
正確には状況が悪かった。
2人の混濁する意識の中で、抑止の支援を受け取るが、その送還された魔力の量が明らかに2人の許容量を遥かに超えていた。
今の世界はジークの起こした神代回帰により神代の魔力である真エーテルが濃く、抑止の意思がそれを大量に2人に送ったのだ。
「「ああああああああああああああああああああああああッ!!!?」」
許容量を超えた過剰な魔力は時に猛毒となる。
特に2人は固有結界を持っている。
固有結界とは、術者の意識がはっきりしていない時や生命の危機に瀕すると結界が維持出来ずに不安定になり暴走してしまう時がある。
余程の事がなければ暴走しない固有結界だが、今回はその余程の事が起こってしまった。
本来なら固有結界を展開したまま暴走する術者はいない。
固有結界を展開したまま起きた暴走は長い魔術師の歴史でも確認されていない。
だが今回は様々な要素が合わさって展開した状態で暴走を引き起こしてしまった。
最初に変化したのはジークの方だ。
脳という魔術師でも重要な機関を抉られたのだ。
その傷を修復しようと、展開した固有結界が解かれてしまう。
その代わりに、固有結界として形成していたエネルギーが全てジークに向かう。
ジークの固有結界を形成していたエネルギーは「悪竜現象」で起こる竜へと変身するエネルギーだ。
元から才能も無く、無理矢理形成していた固有結界だった為、その代償を払う時が遂に来たのだ。
そして、竜へと変わるエネルギーが今までのツケを払う様にジークの身体を変貌させた。
まず全身が黒い鱗に包まれて全身が巨大化する。
背中には翼が生え、顔も変形し竜の顔に変形する。
ジークは正に邪竜ファヴニールへと変貌を遂げた。
だが、それだけで終わらない。
「……マ……ダ……ダ……ッ!」
悪竜現象は欲望という意思によって発動するならば、その邪竜の意思が、邪竜になってもその意識が健在ならば、もう一度『悪竜現象』が発動してしまう。
変貌した邪竜は、更に一回り巨大になる。
二足歩行を行い、近くに転がっていた幻想大剣に魔力を放つ。
邪竜の魔力を浴びて、その魔力の持ち主を使い手と認めた幻想大剣は、あろう事が巨大化したのだ。
バルムンクという剣は、本来ならそういうモノだ。
使い手によって聖剣にも魔剣にもなり得るという特性。
裏を返せば、どんな者だろうと使い手に合わせて変化するという機能があるのだ。
今までの使い手は人間しかいなかっただろう。
だが、その使い手が邪竜ならどうなるか?
幻想大剣は、邪竜が扱える大きさに合わせて巨大化し、剣という名の質量兵器に姿を変えるだろう。
巨大剣と化したバルムンクを邪竜が掴み武器として装備する。
試しに振われる剣筋は、お世辞にも上手とは言えないが、剣が振われた際の風圧だけで、彷徨海という島全体に張られた結界に罅をいれた。
巨大な巨躯と巨大な剣を装備した邪竜という前代未聞の存在に成り果てたジークは、目の前の『敵』に目を向ける。
時を戻して、ジークが邪竜へと変化する時と同時に衛宮士郎にも変化が訪れる。
肉体のあらゆる穴という穴から剣が飛び出した。
目から、指から、手から、足から、髪から頭から、腹から、誇張抜きで全身から剣が飛び出して針のむしろになる。
変化はそれだけでは終わらない。
抑止の契約者は、自身の決められた『死』が来るまで死ねないのだ。
混濁した意識の中で痛みだけが、衛宮士郎の精神を蝕む。
その精神に語りかける様に抑止の意思が介入して来た。
『あの邪竜を倒せ』
ただそれだけの命令を衛宮士郎は混濁する意識の中に聞いた。
初めての抑止力からの命令だった。
本来なら衛宮自身を串刺しにして終わる筈の無限の剣製の暴走は、更に加速する。
剣を次々と無制限に生み出し、衛宮士郎を中心にどんどん広がっていく。
しかも広がるだけではなく、剣が重なっていく。
剣が剣を生み出し、その剣が新たな剣を生み出すという無限ループを繰り返していく内に生み出された剣は、形を取り始める。
剣の集合体となっても尚、抑止の命令を実行すべく、剣は形を変える。
その剣の集合体は、最終的に人の形をしていた。
本来ならこの様な事態は有り得ない。だが今の衛宮士郎は抑止との契約により、定められた最期を迎えるまで死ぬ事が出来ない、
とっくに死んでいる筈の命を契約という呪いが無理矢理命を繋ぎ止める。
激痛しか感じない意識を無理矢理同調させられた衛宮士郎を中心核としてなる無数の剣の集合体。
『剣の巨人』が邪竜の前に立ち塞がった。
剣の巨人は、邪竜の持つ巨大な幻想大剣を視認し、その手に複製する。
複製した幻想大剣を握りしめて、剣の巨人は邪竜に斬りかかる。
邪竜も負けじと斬りかかり、鍔迫り合いになる。
『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!』』
竜の騎士と剣の巨人の戦いが始まった。
2体の化物は剣を振るい、剣が邪竜の肉を抉り、剣が巨人の肉体を削る。
その余波で、彷徨海の結界の罅がどんどん広がっていくが、2体の化物は気にしない。
2人の精神は、崩壊寸前だが、抑止の支援によって精神崩壊を許さず、かろうじて意識を保っていた。
激痛に苛まれながら、当人達はその痛みを気にせずに剣を振るい続ける。
その場には化物しかいないが、確かな意思があった。
どちらも「敵を倒す」という意思だ。
その動機はどちらも対象的だった。
ジークは「愛しい人の幸せ」の為に。
衛宮士郎は「多くの人を守る」ために。
どちらも尊い事だ。
どちらも気高い生き方だ。
だが、どんなに尊く、どんなに気高くても、
人に迷惑をかけていい理由にはならない。
現に彼らの戦いの余波で、世界中が震えている。
遠目から見ていたジークに戦いを挑もうとしていた魔術師や戦士達は、恐怖に震えていた。
何だアレは?化物共め!
勝てる訳がない…あんなモノに……
彼等の中にはそんな感想しか湧いてこない。
彼等にとって、2人の英雄は、迷惑以外の何者でもないのだから。
そして遂に、2人の戦いに終わりがやって来る。
眼前の敵を滅ぼすべく、互いに剣を上段に構える。
巨大化した事で柄に埋もれている真エーテルの貯蔵された宝玉が、史上最大の黄昏の波を生むべく限界を超えて稼働する。
限界以上に酷使された為、宝玉に罅が入り、遂には砕かれたが、膨大な真エーテルが溢れ出した。
その真エーテルを黄昏へと変えて、剣に収束させる。
互いに無意識にやっていた。
そして、2人の戦いに立ち会った誰もが確信する。
『次で終わりだ』と。
二つの化物は、同時に剣を振り下ろした。
放たれた黄昏は波ではなく、光の柱となり、互いにぶつかり合った。
その激突の余波で、彷徨海の結界は完全に砕かれ、彷徨海の所有していた島は、跡形も無く消滅した。
2人の戦いの勝敗は、衛宮士郎の勝利で終わった。
ジークは互いに放った幻想大剣の撃ち合いによって、遺体も残らず消滅した。
衛宮士郎が生き残ったのは、単純だ。
抑止の契約者故の世界の因果律操作により生き残ったのだ。
だが、衛宮の最期は近い。
衛宮士郎が目が覚めた頃には、ジークに挑もうとしていた魔術師達に拘束されていた。
もうすでに衛宮の肉体の魔術回路は壊死していた、もはや衛宮士郎の肉体は一般人と何ら変わらないので脱出など出来なかった。
もうすでに死に体の衛宮を、人々は英雄として讃えた…などという都合の良い展開は無い。
人々は魔王ジークが消え去り、それを倒した衛宮士郎を恐ろしく思う様になったのだ。
というより、衛宮士郎という人間は、それ以前から殺戮者として人々に記憶されていた。
当然だ。神代回帰した直後の混乱は凄まじく、暴動など飽きるほど起きた。
それに乗っかって悪さをする魔術師も偶にいる始末、暴走する人々を収めるには、殺戮という手段しか取れなかった。
穏便に済ませ様と話し合いをしようとした事もあったが、暴走する人々が殺戮者である衛宮士郎に貸す耳は無く、結局はいつもの様に殺戮を続けるしかなかったというのも一度や二度じゃない。
衛宮士郎を英雄と呼ぶのは、一部の人間しかいない。
つまり、この世界の人間に言わせれば、衛宮士郎とジークの戦いは、正義と悪の戦いではなく、悪と悪の食い合いにしか映らなかったのだ。
拘束してからの事情聴取など有りはしない。何故ならそれほどまでに衛宮士郎という人間は、ひとを殺しすぎた。
「まあ…仕方ないな……」
あんな化物に成り果てながら戦っている様を見れば人は誰だって恐れる。しかも、混乱を収める為とはいえ多くの人を手にかけていた人間を擁護する者など誰一人としていやしない。いたとしても、大多数の人々は衛宮士郎を殺戮者と認識してしまっている。
少数派が叫んだ所で、大多数の意見は覆らない。
それほどの事はしていたし、死刑も当然だと納得もしている。
むしろ即日に死刑執行を行わないだけ温情だと思ったくらいだ。
故に衛宮は不思議と余裕を持って自身の処刑を待った。
そしてしばらく月日が立ち、衛宮士郎の死刑執行日が訪れる。
人々は憎しみと畏怖を抱きながら死刑台の部屋に行った衛宮士郎を見たが、彼を見守る者は1人もいなかった。
そして死刑室に閉じ込められ、後は死ぬだけだ。
そして、対して時間もかけずに縄に首をくくった衛宮士郎の死刑が執行された。
縄が首引っかかって痛みが走り、息が出来ない。
そんな苦しみの中で、衛宮士郎は確かに見た。
無数の剣が墓標の様に刺さった夕焼けの荒野を確かに見た。
たくさんの人を彼は殺した。
たくさんの人に裏切られた。
それでも、それでもと前へ歩き続けた。
その光景は幻覚だろう。
ただの死に際の錯覚だと本人も理解はしている。
だが、それでも。
(嗚呼……満足だ)
衛宮士郎は確かな満足感と共に、その生涯を終えた。
竜騎士怪獣マダダVS剣の巨人という超展開。個人的にも流石に無理があると思いましたが、こういった展開が書きたかったので思い切って書いてみました。
流石に2人がサーヴァントになったら、本編で行った剣の巨人やら邪竜変身は出来ません。この時限定です。もう2度と使えません。
まあ、守護者として活動するんだったら別ですが。
後、ジークと士郎がデビルメイクライを知っていたのは、単純に一般人として暮らしていた時に遊んだだけです。士郎だってゲームくらいします。…多分。
とりあえずこの世界の士郎は遊んでいたと納得してくれれば嬉しいです。
この後は前日譚として、全ての元凶である転生者を書こうと思っています。しばらくしたら投稿するので、もしよろしかったらご覧になってください。
おまけ
衛宮士郎:後の英霊エミヤ。ジークの所為で起きた各地の争いと混乱を鎮圧するという尻拭いをやらされた。ちなみにその手段は大体は皆殺し。
ジーク戦後も、守った人達には恐れられて、全ての元凶扱いされて処刑された。一番の苦労人。
今作のジークとはもし何の柵も無く出会えれば、なんだかんだで相性は悪くないので友人にもなれた。
もしもカルデアにジークが来たらコーヒー派か紅茶派で喧嘩する。銃の趣味でも喧嘩する。剣についても喧嘩する。
神代回帰した世界の人類:完全にとばっちり。最大の被害者達。
大量虐殺したエミヤを処刑した結果、一部の人間がその死体を魔科学を駆使して利用してみた結果、不特定多数の人間に「剣」が出現し始めて、どっかの落第騎士の世界みたくなり更なる発展を遂げた。
同時にエミヤの死体の所有権を争ってまた戦争が始まった。