ハイスクールDATE・A・LIVE~無限の剣を担う王~   作:月見花

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グダグダだなぁ・・・


第14話

あの現場から俺達は、オカ研の部室に来ていた。

塔城に頼んでグレモリー達に連絡をしておいたので、部室にはグレモリー眷属+折紙の姿があった。

「こんばんは。どうぞ座ってちょうだい」

グレモリーがそう言うと、十香達は何も言わずソファーに腰を掛ける。

「さて、何から説明しましょうか」

落ち着いた声音で問いかける。しかし、混乱している十香達に一体何を訊けばいいのかなんて分かる筈も無く、只々戸惑っていた。

「グレモリー、ちょっといいか?」

このままでは話が進まないと感じたのか、グレモリーも「かまわないわ」と告げる。

俺はグレモリーの隣に腰を下ろし、十香達と相対する。

「さて、まずは謝らなくちゃいけない事がある。実は皆に隠し事があるんだ」

俺の言葉に首を傾げる。俺は話を続けた。

「行き成りで驚くだろうし、突拍子も無い事だから信じられないかもしれない。それでも聞いてくれ」

神妙な空気の流れる中、俺は隠し続けていた事を明かした。

 

「俺はな、『魔法使い』なんだ」

 

何処かで聞いたようなセリフだなと、心の中で笑いつつ、十香達の反応をうかがう。

「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」

あまりにも予想外だったのか皆口をポカーンと言う風に開いて、こっちを見ている。まあ、俺にしてみたらこの反応は予想内である。

俺はさらに話を続ける。

「まあ、百聞は一見に如かずとも言うしな。実演してみようと思う」

俺はよしのんを投影して見せた。

「よ、よしのんが二人います・・・!?」

四糸乃が自分の左腕に居るよしのんと投影したよしのんを見比べている。他の皆も驚いているようだ。

「これで信じてくれるか?」

「・・・流石に目の前で見せられたら信じるしかないですねー」

美九がそう言うと、十香達も首を縦に振る。

「そうか。それは良かった。じゃあ次にグレモリー達の事についてだが、悪魔なんだ」

「「「「「「「「「・・・えっ?」」」」」」」」」

「だから悪魔なんだって」

そう言ってグレモリー達に悪魔の翼を出すように頼む。バサッと現れた蝙蝠のような翼に、開いた口が塞がらない様子の十香達。

「シロウ、これ大丈夫なの?」

正直言えば大丈夫じゃない。色々なことがありすぎて、頭の中がパンク寸前になっているだろう。

「こんな状態じゃあ、何を話してもダメだな。仕方ない、今日はもう帰らせてもらう。事情はこっちで説明しておくから。集まってもらって悪かったな」

「気にしないでちょうだい」と言うグレモリーの言葉を背に受けて、俺達はオカ研を後にした。

 

 

家に帰ってきた後、居間に皆を集め、説明を始めた。悪魔や天使、堕天使の事。この世界の事。そして、俺の事も。

全てを話し終えて、静寂が部屋を支配する。改めて聞かされた話に驚きを隠せないのだろう。今まで創作物の中だけだと思っていた存在が現実に、目の前に、居る。皆何も言えないでいた。

そんな永遠にも思えた静寂を破ったのは十香だった。

「・・・シロウ。何故今までそんな大事なことを秘密にしていたのだ?」

「・・・関われば十香達にも危険が及ぶ。出来ればそんな事はしたくなかった」

優しい十香達の事だ、俺があんな事をやっていると知れば心配するだろう。それだけならまだしも、折紙の様に自分もやるなんて言い出すかもしれない。

「そうか・・・」

俺の言葉を聞いて俯く十香。そして、大きく息を吸ってそれをゆっくりと吐いて、顔を上げる。その顔は何か吹っ切れたような感じがした。

「なら別にいい!」

「へ?」

「秘密を話してくれなかったのは悲しいが、それは私達を思っての事だったのだろう?ならこの事についてはもうお終いだ!」

笑いながらそう言う十香。それに続いて皆もそれぞれの気持ちを語り始めた。

「シロ兄はシロ兄なんだから、魔法使いでも関係ないよ」

「兄貴は俺の憧れなんだぜ。その位で態度を変えたりしねぇよ!」

「あの、士郎さんが魔法使いでも気にしませんから・・・」

「そうそう。よしのんと士郎君の仲じゃない」

「お兄ちゃんすごーい!魔法見せて見せて!」

「我としても盟友(とも)が魔の力を操れるとなれば鼻が高い」

「羨望。魔法が使えるなんて憧れます」

「ダーリン、やっぱり魔法使いならフリルが沢山ついた可愛い服を着るべきだと思うんです!」

「ま、まぁ私は別に大丈夫だし・・・」

・・・あまりにも呆気なく受け入れた十香達に俺はただ呆然とするばかりである。俺の予想では、もっと怖がったりするものだと思っていた。

「む、なんだその顔は?」

「いや、皆の反応が予想外だったと言うか・・・」

「そんな事無いぞ」

そう言うと、十香は俺の前に来て、いきなり俺を抱きしめた。

「ずっと一緒に暮らしているんだ。私を含め、皆がシロウの優しさを知っている。だからこそ私達はシロウを信じられるんだ」

俺は顔が熱くなっていくのを感じた。まさか面と向かってこんなことを言われるとは。

「その・・・ありがとうな」

赤くなった顔を隠すようにしながら、感謝の言葉を伝える。十香は俺を抱きしめたまま「うむ!」と満足そうな声で返してくる。

「ずるいですー!私もダーリンを抱きますー!」

そんな中、美九が大声を上げて俺に抱き付いてきた。それを皮切りに他の皆も抱き付いて来る。

幾らみんな軽いからとはいえ、流石に九人分の体重を支え切れる筈も無く、畳に倒れるように寝転がってしまう。

皆、俺の体に抱き付いて笑っている。俺もそんな状態が可笑しくて、ついつい笑ってしまう。

(絶対に守らなくちゃな)

こんなありふれた日常を必ず守り抜く。そうもう一度決意しながら俺は皆と一緒に笑った。

 

 




お久しぶりです、月見花です。今年の投稿はこれが最後になってしまうと思います。色々な事がありましたが、来年も書いていけるように頑張っていきたいと思いますので、応援してくださっている皆様、これからもよろしくお願い致します!
それでは良いお年を!(=゚ω゚)ノシ
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