ハイスクールDATE・A・LIVE~無限の剣を担う王~   作:月見花

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仕事が忙しい・・・
どうぞ


第5話

「ここは・・・」

気が付くと俺は暗闇の中にいた。しかし正確に言えば本当の暗闇ではない。

周りは真っ暗で何も見え無いが、自分自身は視認する事が出来る。何とも不思議な空間だ。

 

 

(ほお、もう此処まで来たのか)

 

 

後ろから急に声が聞こえて振り返る俺。そこには一体のドラゴンがいた。

全身を純白の鱗に覆われたドラゴンは俺を見つめる。

「お前はいったい・・・」

見た事が無いドラゴン。しかし俺はこいつを知っている気がする。

(何、いずれ分かるさ。焦る必要はないだろう。それより早く起きたほうがいいんじゃないか?お前の家族が待ってるぞ)

そう言うと暗闇に一筋の光が差した。その光は次第に大きくなっていき・・・

「・・・朝か」

 

 

「ぬ、シロウ。今朝は顔色が良くないが大丈夫か?」

「ああ、大丈夫だ」

十香に心配される俺。今朝見た夢がどうにも忘れられないのである。

「わが盟友ともよ。調子が良くないなら今日は休んだらどうだ?」

「心配。士郎はいつも頑張っていますから気を付けた方が良いです」

「ああ、気を付けるよ」

夢の事もあるが、今日はグレモリーとの話し合いもあるのだ。ボーとしている訳にもいかない。

「ダーリン♡寝付きが悪いなら私がダーリンと一緒のお布団の中で子守歌を歌ってあげましょうか~?」

「・・・遠慮しておく」

「も~、恥ずかしがり屋さんですね~♡」

「はいはい、それよりみんな御飯だぞ」

「「「「「「「「「ハーイ!」」」」」」」」」

何はともあれ、今日も頑張るか。

 

 

「衛宮士郎君は居るかな?」

放課後、教室に現れたのは一人の男子だった。男子の名前は木場 祐斗きば ゆうと。学校一のイケメンとして有名である。

「キャー、木場君よ!」

「やっぱりカッコいい!」

「木場×衛宮キタコレ!」

女子たちは黄色い声をあげて木場を王子様でも見るかのように見つめている。(中に腐った視線も感じたが)

そして男子は・・・

「イケメンが来たぞ!」

「氏ね!イケメン!」

「神よ!何故俺をイケメンにしなかったのか!」

殺意と憎悪をこめて木場を睨んでいた。

「ああ、いるぞ」

「良かった。じゃあ行こうか」

木場と一緒にオカルト研究部に行こうとしたら、鳶一が俺の前に立った。

「どうした?鳶一」

「どこに行くの?」

「ちょっとオカルト研究部に行くだけだが」

「私も行く」

ちょっと困った事になった。一般人に魔術師や悪魔についての話を聞かせるわけにはいかない。

「あー、鳶一。ちょっとお前を連れて行く訳には・・・」

「昨日の事」

そう言って鳶一が写真を取り出した。

「!?」

写真に写っていたのは光の槍で俺を殺そうとする天野夕麻と対峙している俺。そしてグレモリーと俺が話しているところだった。

「・・・昨日感じた視線はお前か、鳶一」

「そう。貴方がこの写真の女に殺されかけた後、リアス・グレモリーと会話をしているところを私は見た。そして今日これから貴方はリアス・グレモリーが部長を務めるオカルト研究部に行こうとしている。それはこの写真の人物に関する事だと考えられる」

「仮にそうだとしても、お前に何の関係が?」

「私はこの町に人間以外の者が居る事を知ってしまった。ならそれが何なのか知る権利がある筈。それに私が見ていた事を相手も知っている可能性がある。その場合私が狙われる可能性もゼロでは無い」

鳶一の言う事にも一理ある。それに鳶一の目を見る限り諦める気は全くないようである。

「木場、悪いがもう一人連れて行ってもいいか?」

「まあいいんじゃないかな」

今の話を木場も聞いていたのだろう。苦笑を浮かべながらも鳶一が着いて来る事を了承してくれた。

 

 

「ここがオカルト研究部だよ」

連れてこられたのは今は使われていない駒王学園の旧校舎。その中にある一室だった。

元は教室であった場所はいたるところに魔法陣のようなものが描かれていて異様な雰囲気を醸し出していた。

そして中央にはソファーが置かれ、ここが学校である事を忘れさせるような感じだった。

(私物化しすぎだろう・・・)

俺は呆れながらも取りあえずソファーに座ろうとすると、女の子が居る事に気が付いた。

「こんにちは」

「ああ、こんにちは」

羊羹を張りながら、こちらを見て挨拶をしてくる女の子。

「彼女は塔城 小猫とうじょう こねこ。駒王学園高等部の一年生。無口ながらもその容姿と食いしん坊なところから、マスコットキャラクターのような存在になっており非常に人気がある」

「説明ありがとう、鳶一」

鳶一の説明を受けた後、ソファーに座ると何故か隣に座る鳶一。

「・・・なんで隣に座るんだ?」

「気にしないで」グイグイ

「なんで寄ってくるんだ!」

そんな感じで騒いでいると俺と鳶一の前にお茶が置かれた。

「粗茶ですが」

「あ、ありがとう」

笑顔でお茶を出してくれた女の子。

「彼女は姫島 朱乃ひめじま あけの。駒王学園高等部の三年生。その雰囲気と容姿、柔らかい物腰はまさに大和撫子と言われリアス・グレモリー、誘宵美九と並ぶ駒王学園の三大お姉さまと呼ばれている」

「なんか妙に詳しいな」

「あらあら、うふふ」

鳶一のあまりの詳しさに驚きながら、俺はある事に気が付いた。

「そう言えば、グレモリーの姿が見えないな」

俺を読んだ張本人。リアス・グレモリーの姿が見えないのである。

「部長でしたら今、シャワーを浴びていますわ」

「あちらです」と言う姫島の指す方を見てみれば、そこには閉じられたカーテン。耳を澄ませばサァーと言うシャワーの音が聞こえる。

『朱乃、タオルをお願い』

「はい、部長」

そうして支度を終えたグレモリーが出てきた。

「お待たせってあら、なんでシロウ以外の人がいるのかしら?」

「部長、それは・・・」

木場がグレモリーに耳打ちする。それに納得したのかこちらを向くと話を始める。

「そう、あの現場を見たのね。なら仕方ないわ。じゃあ改めて自己紹介をさせてもらうわ。私はリアス・グレモリー。オカルト研究部の部長をしているわ」

「衛宮士郎。二年生だ」

「鳶一折紙」

簡潔に自己紹介を終わらせると、グレモリーは早速本題に入った。

「シロウ、貴方について教えてもらえるかしら?」

そう来るか。まあ、ここで隠してもしょうがない。

「前も言った通り、魔術師だ。そう言うあんた達は悪魔だろ?」

「あら、気づいていたの」

そう言うとオカ研のメンバーの背中から悪魔の翼が出てきた。

「っ!?」

「大丈夫だ、鳶一。襲ってきたりしない」

「ええ、貴方たちを襲おうだなんて思ってないから安心して頂戴」

いきなりの事に身構える鳶一だったが俺たちの言葉を聞いて落ち着いたらしい。

「シロウは分かっているみたいだけど、貴方には説明が必要みたいね」

そう言うとグレモリーは鳶一に悪魔や堕天使、天使の事について説明を始めた。

俺はもう知っているので、説明が終わるまで手持無沙汰になった。

(暇だな・・・。あ、そう言えば)

俺は自分のカバンの中を探す。今日の話し合いで出そうと思ってクッキーを焼いてきたのだ。

(少しくらい食べてもいいか)

そう思い、クッキーを食べようとする俺。

 

 

ジーッ

 

 

向かいのソファーからものすごい視線を感じる。見てみると羊羹を食べ終えた塔城がこっちをガン見していた。

「えっと、食べるか?」

パァッ

そう言うと塔城の雰囲気がかなり明るくなった気がした。

「いただきます」

俺からクッキーを受け取ると、塔城は早速クッキーを食べだした。

「っ!?こ、これは・・・」

「どうした、口に合わなかったか?」

「いえ、今まで食べてきたクッキーの中で一番おいしいです」

そう言いながらすごい勢いでクッキーを食べていく塔城。

「良かったらまた作るぞ?」

「ほんとですか!?ぜひお願いします!」

身を乗り出してお願いをしてくる塔城。

「分かったから、もうちょっと落ち着いて食べな?」

「はい!」

そうやって塔城を落ち着かせて座らせる。その後塔城は黙々とクッキーを食べていた。

(和む)ホンワカ

そうして俺は説明が終わるまで和やかな気分で過ごした。

 




小猫ちゃん餌付け完了(笑)
いかがでしたでしょうか?また更新の期間が空いてしまい申し訳ございませんでした<(_ _)>
これからもあまり頻繁に更新できるか分かりませんが、頑張りたいです。
それでは(=゚ω゚)ノシ
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