虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
01 私の始まり
私が……この場所に立ったのは、あの日、あの時、彼女の姿を見たからだ。
彼女の歌声は力強く、聞いてる人が熱くなる。
私もあんな風に歌えたら……でも………………
たまたま立ち寄った優木せつ菜ちゃんのライブ……終わったあと、私はそのまま動けないでいた。
「あれ?未唯?」
「未唯ちゃんも来てたの」
「侑さん、歩夢さん」
あまりの感動で動けないでいた私に声をかけてきたのは幼馴染の高咲侑さんと上原歩夢さんだった。二人も遊びに来てたんだ
「もう!相変わらずさん付けして~昔みたいに……」
「あ、あれは……その……恥ずかしいし……それに歩夢さんに失礼だから」
「あはは……でも私は気にしてないよ。未唯ちゃんにそう呼ばれるの好きだから」
それでもやっぱり遠慮しちゃうな~
「それで二人もさっきのライブ見たの?」
「うん!凄かった!」
「それでね。さっきの優木せつ菜ちゃん……虹ヶ咲にいるみたいなの」
「そうなの!?」
知らなかった……と言うか世間は狭い。
「会ってみたい」
一発でファンになってしまった。でも会ってなんて話したら……
「ねぇ、未唯はこのあと暇だったりする?」
「えっ?」
「久しぶりに髪いじりたいからさ」
「あ、私も」
「その……うん」
幼馴染二人にちょくちょく髪を弄られるけど、私はそれを嫌だって思わない。何と言うか……その時間が好きだからかな?
侑さんの家で二人に髪を弄ってもらい、サイドテールにしてもらった。
「未唯可愛いよ」
「うん!未唯ちゃん、どんな髪型も似合う」
「ありがとう」
二人にそんなことを言われたらうれしい気持ちでいっぱいになる。
「明日の朝やってあげるね」
「いいの!」
「それじゃ明日の朝、待ち合わせね」
「うん!」
一緒に学校に行くことを約束して、私はうれしい気持ちいっぱいで家に帰るのであった。
その日の深夜、私はせつ菜ちゃんのライブ映像を見返していた
やっぱり格好いい……私もこんな風になれたら……でも……
「私なんかじゃ……無理だよね」
ステージで踊る自分を想像できない…………
「侑さんと歩夢さん……同好会に入るのかな?」
だとしたら……私はどうしよう?
そんなことを考えながら眠りにつくのであった。
朝になり、マンションの前で二人を待っていると歩夢さんが少し眠そうにしながらやって来た。
「おはよう。未唯ちゃん」
「歩夢さん、おはよう。眠そうだね」
「うん、ちょっとね」
歩夢さんが眠そうにしているの珍しい…………
「侑ちゃん来る前に……髪の毛しちゃおうか」
「うん!」
私は歩夢さんに髪を弄ってもらい……
「どんな髪型がいい?」
「えっと……歩夢さんと同じで……」
「私と?」
「うん!その……お揃いにしたくって……」
「そっか、それじゃ……」
歩夢さんとお揃いの髪型にしてもらいつつ、侑さんを待っていると……
暫くして侑さんがやって来たけど、侑さんは凄く眠そうだった。
「おはよ~」
「侑ちゃん、もしかして……」
「うん!ずっとスクールアイドルの動画を見てて……」
「大丈夫?」
「うん!さぁ!早く行こう!」
侑さん……元気だな~
「あ、そうだ!未唯」
「何?」
「歩夢とお揃いで可愛いよ」
笑顔でそう言われて、何だかドキッとした。
何と言うか侑さん……無自覚でそう言うこといって…………
「未唯ちゃん、顔赤いけど……大丈夫?」
「うん……歩夢さんは大丈夫?」
「えっと……何が?」
歩夢さんは気づいてないのかもしくは気にしてないのかな?
とりあえず侑さんはその無自覚のタラシを直した方がいいと思いつつ、一緒に学校へと向かうのであった。
めったにやらないキャラ紹介
高柳未唯(たかやなぎみい)
16歳
155㎝
髪色 白
せつ菜と同じくらいの長さ
侑と歩夢の1個下の幼馴染
二人に誘われてスクールアイドル同好会に入る。
スクールアイドルをやらないかと言われるが、恥ずかしがって断り、裏方に回る。
幼馴染二人によく髪を弄ってもらい、それが嬉しかったりしている。