虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
ある日の部室で、この間の親睦会について盛り上がっていた
「お泊まり会 楽しかったなぁ~!」
「みんなで曲も作れたしね」
「またみんなで楽しいことしたいわ!」
「うん、楽しかった」
色んなイベントを計画してくれたかすみちゃんには本当に感謝しかないな~
「そうだね。私たち14人だからこそやれることをこれからいっぱい考えていこうよ」
14人でか。何がいいかな?
そんなことを思っていると、かすみちゃんが扉を勢いよく開けてやって来た。
「大ニュースです!なんと私たちスクールアイドル同好会がスクールアイドル部になっちゃうそうなんです!」
部に昇格?同好会が出来てからようやくという感じがする。
「確かに聞いたんですよ!皆さんが話してるのを!」
だとしたら嬉しいことだけど……あれ?確かそう言うときって……
「ただの噂話ですね。そもそも部への昇格は希望制です」
「えっ?」
うん、だよね。本来なら学校側が認めればなんだけど、ニジガクの場合は希望しないとダメっていうのは聞いたことがある。かすみちゃんは部長だから知ってると思っていたけど……あまり知られてないのかな?その制度は……
かすみちゃんの早とちりだったみたいだけど……タイミングとしてはいいかもしれない
「なんだ。ちょっとビックリしたよ」
「ですが実際部になることは可能だと思います。実績は十分ですし」
「部になると何が変わるの?」
「より広い部室やトレーニングルームが使用できるようになったり、あとは正式に学校の公認となるので公式大会に出場することができます」
「公式大会って?」
「スクールアイドルの全国大会だよ。藤黄や東雲、YGや紫苑のみんなも出ると思うよ」
「遥ちゃんも出るんだ~」
「僕たちは出ないの?」
「活動を始めた当初は私たちもラブライブを目指していたんですが…」
せつ菜さんは話始めた。前の同好会で自分がかすみちゃんたちに押し付けてしまったこと。そして侑お姉ちゃんに説得をされてラブライブには出ない事にしたことを……
「ふ~ん。そんなことがあったんだ」
「出場したかった?」
ランジュさんからしたらどうなんだろう?ラブライブはスクールアイドルたちの祭典。出たいと言う気持ちはあるだろうし……そもそも私たちのフェスを見て、『こんなに素晴らしい子達が同好会のままなのは勿体ない』と言い出したり……
「別に。僕は歌えればそれでいい」
「私もです。ラブライブだけがスクールアイドルではないと皆さんを見て知ることができたので」
ランジュさんは何も言わない。多分だけどこれは肯定と取るべきだよね
「ラブライブには出ないにしても部になるかどうかは考えないとね」
「確かに。どうしよう?」
「まぁ急いで答えを出す必要はないんじゃない?」
「そうだね。もうすぐ定期試験も始まるし考えるのはその後でいいかも」
「うっ!」
「て、定期試験…」
「大丈夫。一緒に勉強しよう」
「えいえいおー!」
果林さん、かすみちゃん、嫌そうな顔をしてけど、うん、学生の本分だからね。
「では各学年それぞれ協力し合ってベストな成績を目指しましょう!」
「賛成~!」
「は~い」
少ししてから、一年生だけで勉強会をしないかとしずくちゃんに誘われ、カフェに向かう途中のこと
「未唯さん、すみませんがよろしいですか?」
「せつ菜さん。どうかしたんですか?」
部室で話せないことだったのか。私が一人でいるときに声をかけてくるなんて……
「実は現生徒会からある声が上がっていて……」
「ある声?」
もしかしてうらちゃんが色々とやっているから、教師から次の試験で平均点を取るようにって言われてるとか?でもうらちゃんは成績がいいから問題がないはずだよね?
「未唯さんを次の生徒会長にしたいとの声が……」
「私が?」
「はい、これまでの未唯さんの行動を見て、向いているのではないかと言われています。勿論断っても良いですし……立候補するのであれば……」
生徒会長か……
「少し考えさせてください」
「分かりました。まだ立候補期間には余裕があるので」
「はい」
私が生徒会長か……うーん
カフェにて一年生で集まるけど、かすみちゃんは上の空だった。
「ん?」
「かすみさん?」
「スイッチオフしちゃってる」
「休憩しましょうか」
「するする~!」
「もう~」
休憩に入るとかすみちゃんからある話が出た。それは部についてだ
「ねぇもしかすみんたちがスクールアイドル部になったら今までとは違う新しいステージとかできるようになるのかな?」
「新しいステージですか?」
「歌もダンスもみんなの気持ちも一致団結みたいな」
「グループで活動してる人たちみたいに?」
「うん」
「だから上の空だったんだ」
確かに考えちゃうよね。でも私からしたら新しいことに挑戦すると今までのがなくなっちゃうかもしれないと言う不安もあるな~
「でも今はちゃんと勉強しないとニャンニャンがワンワンになっちゃうかもよ?」
「あぁんあ!?」
「頑張るよね?」
「が、がんばります…」
「ふふふっ。ならよろしい」
「動物の話ですか?」
「ううん。テストの話」
うん、かすみちゃん、22点から11点にならないように頑張ってね。さてと私は……
「一旦シニエの様子を見に行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃい」
この間からかなり寂しがり屋になったから、様子を見に行けば少しは落ち着くかな?
「みー」
様子を見に行き、シニエもこの間みたいに寂しがったりはしてないみたいで良かった。
少し前までは私のことを探しては迷子になって、はんぺんに救助されてたし……
戻る前に少しみんなの様子を見に行こうかなと思い、お姉ちゃんたちの所へと向かうと、ある話が聞こえた。
『ランジュさんはよかったんですか?ラブライブ』
『えっ?』
『先ほど少し変な様子でしたので。もしかしたら出たかったのではと』
『確かに心惹かれるけどステージでみんなと一緒にパフォーマンスをするっていうのが今の私にはまだ難しいと思うの』
『じゃあできるようになったら最高のスクールアイドルになっちゃうね!』
『あっ…』
『ランジュちゃんなら誰と一緒でもすごいパフォーマンスできるようになるよ』
『少しずつ練習していこう?』
『私もご一緒させてください』
『えぇ!』
ランジュさんも色々と考えてるんだな~と言うかランジュさんが変なことをやらかさないか疑っていた私が恥ずかしいな。
『そう言えばこっちにくる前に見たんだけど、未唯だけ別の大会に出てなかった?』
『あぁあれは大会じゃなくってイベントのゲストだね』
『丁度第一回のフェスの時と被って色々と……ね』
『とは言えイベントの開催日が変わって、未唯さんはあれだけみんなが応援してくれたのに、まさか延期してたなんてって、直前に言われたらしく……』
『恥ずかしいから裏で動いてたんだよね』
『そうだったのね。あの子だけ最後に出たから何故かって思ってたから』
あの時の話は……うん、恥ずかしい。とりあえず3年生のところに行かずに、かすみちゃんたちのところに戻ろう
感想待ってます!