虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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割と優秀なうらちゃん


43 同好会でありたい

うらside

 

「ん?」

 

「果林ちゃんボーッとしてる」

 

「疲れたならお昼寝が一番だよ?はいどうぞ」

 

「いいえ大丈夫よ。ちょっと部の昇格のことを考えてただけ」

 

「確かに悩むよね~」

 

「でも今は頑張らないと。前回も赤点ギリギリだったんだから」

 

「うっ…」

 

「大変そうだね果林は」

 

「ミアあなたは勉強しなくていいの?」

 

「僕はステイツじゃ大学に通ってたんだよ」

 

「ミアちゃんって確かまだ14歳だったよね?」

 

「神童じゃ~ん!」

 

「フッ。勉強教えてあげようか?果林」

 

「ありがとうミア。なんだか無性にやる気が出てきたわ。所でうらちゃんは何をしてるのかしら?」

 

「えっ?私?暇潰ししてる」

 

試験が近いからけっこう暇なんだよね~

 

「全く、君は勉強しなくていいのかい?どうしてもと言うなら……」

 

「勉強?別にしなくても……点とれるし」

 

「はぁ?」

 

「いや~前に住んでたところでは、娯楽とかなかったから暇潰しに勉強してたから」

 

「暇潰しって……」

 

「考えられないわ……暇潰しが勉強って……」

 

そんなに驚くことなのかな?まぁこっちに来てからはやりたいことが沢山出来たから暇潰しがなくなったけど、それでも割と点はとれるし

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

シニエを連れて、お姉ちゃんたちと合流し、3年生のところへと向かった私たち。

 

「みなさ~ん!気分転換に何か甘い物でも…」

 

かすみちゃんがドアを開けると、果林さんがミアちゃんとうらちゃんに勉強を教わっていた。

もう折角なのでみんなで勉強会をすることになった。

 

 

 

 

 

 

「結局全員での勉強会になりましたね」

 

「おっつ~!」

 

「意外に教え方上手なのね」

 

「おかげでこっちがクタクタだよ」

 

「そう?人に教えるのけっこう楽しいよ」

 

「それは君だけだよ」

 

「それじゃあ今度こそ気分転換に行きましょ~!」

 

まぁ根を詰めすぎるのもいけないし、少し気分転換しないとね。

フッと栞子ちゃんがあるものを見つめていた。あれって、生徒会長選挙の……私もどうしたらいいのかな?

 

 

 

 

みんなでクレープを食べることに、因みに私はシニエにおやつをあげている。うらちゃんはと言うと、買い物当番だからと言って途中で別れた。

 

「このチョコクレープとってもボーノ!」

 

「みんなもほら食べて!」

 

「じゃあ私のハムチーズも食べてみて」

 

「私甘くないクレープって食べたことないです」

 

みんながクレープに夢中になっていると、かすみちゃんがあまり食べていないことにせつ菜さんとランジュさんが気がついた。

 

「お口に合いませんか?」

 

「ランジュが食べてあげるわよ」

 

「ダ、ダメです!あげません!じゃなくてまだ色々考えちゃって……あ~もう!みなさん部の昇格のことここで決めちゃいませんか!?とは言ってもかすみんはまだハッキリした答えが出てないんですが…」

 

「やっぱりもう少し考えてみた方が…」

 

「でもこうやって悩んでる時点で違うかなって思うんです!」

 

「そうかもしれません」

 

「私たちはいつでも団結してるわけじゃない」

 

「やりたいことも叶えたい夢も違うしね」

 

「それでも私たちが一緒にいるのは想いがひとつだから」

 

「ステージに立つときはバラバラでもみなさんとスクールアイドルがしたいです!」

 

「それにスクールアイドルが大好きなところは一緒だよね!」

 

「まさに同好会だね!」

 

「ランジュも大好きよ!スクールアイドルもランジュのことを受け入れてくれたみんなのことも!」

 

「私 虹ヶ咲じゃなかったらスクールアイドルになっていなかったかもしれません」

 

「僕もこの場所は気に入ってるよ」

 

「私も……同好会が……ううん、あの日見たせつ菜さんが私に夢をくれて、同好会だったからこうして私は私でいられるから……」

 

みんながいたから、私は変われたんだよね。もしも出会ってなかったら……私はここにいなかったかもしれない。

 

「そう言ってもらえると嬉しいな~」

 

「だったらこれから入る誰かのためにも今の私たちでいたいです」

 

「決まりだね」

 

「ええ!部の申請はしません!私たちはこれからもず~っと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」

 

「うん」

 

「スッキリしました」

 

「これで勉強に集中できるね」

 

「うっ…がんばります…」

 

「じゃあテストが終わったら改めて次の活動を話し合おうよ」

 

「うん。私たちらしくて」

 

「楽しいことをみんなでしたいわ!」

 

部への昇格の問題は特にもめることなく、解決して良かった。さて、私は私で自分の問題を解決しないと……でも何となく答えは見つかっている。だって、私は誰かの上に立つよりも…………

 

 

 

 

 

 

 

 

苺side

 

早朝、私は未唯姉たちより早めに起きて、遥ちゃんの家に来ていた。

 

「おはよう。遥ちゃん」

 

「苺ちゃん、わざわざ来てもらってごめんね」

 

「ううん、マネージャーだからね」

 

「苺ちゃん……本当にありがとう」

 

「おはよう遥ちゃん、それに苺ちゃんも~」

 

「おはよう」

 

「おはようございます」

 

「もう出るの?」

 

「もうすぐ東京予選だから自主練しようと思って」

 

「私は遥ちゃんの付き添いです。無理したりしないか心配だしね」

 

「もう~」

 

「苺ちゃん、本当に未唯ちゃんの妹だね~」

 

「へっ?」

 

「二人とも誰かのそばにいることで、支えるのが大好きみたいだね」

 

「そ、そんなことは……」

 

確かに姉妹してそうかもしれないけど、でも彼方さんの言い方だと……なんと言うか遥ちゃんの事が大好きみたいだよ……それ

 

「予選ってオンラインライブだよね?じゃあ当日は画面越しに応援するからね」

 

「ありがとう お姉ちゃん」

 

「苺ちゃんも遥ちゃんの事、お願いね」

 

「はい!」

 




二期だと苺ちゃんの出番が少ないような……気のせいだ
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