虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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今回で本編11話も終わり!


45 今を楽しむ

苺side

 

今日の練習も終わり、私は寄り道をしながら帰ろうとすると、珍しい人を見つけた。

 

「果林さん?」

 

「あら、苺ちゃん。こんなところで会うなんてね」

 

「寄り道をしてたんで……あの、どうかしたんですか?」

 

「何がかしら?」

 

「その、何だか黄昏ていたので」

 

「色々と考え事をしていたのよ」

 

考え事をしていただけなのかな?あんまり果林さんが悩んだりしなさそうに思えるけど……

 

「果林ちゃ~ん!」

 

するとエマさん、彼方さんの二人がこっちに駆け寄ってきた。

 

「エマ、彼方。どうしたの?」

 

「あれ?苺ちゃんと一緒だったの?」

 

「珍しい組み合わせだね~」

 

「たまたま会ったのよ」

 

「はい」

 

「それで二人はどうしたの?」

 

「電車から果林ちゃんが見えてもしかしてこの公園に行くのかなって」

 

「隣の駅から走って来ちゃった」

 

「大丈夫?」

 

「うん!」

 

「平気平気!」

 

「……」

 

何だか沈黙が流れたけど……これ大丈夫かな?とりあえず何かしら聞いた方がいいのかな?

 

「果林さん、考え事って?」

 

「え?あぁ……」

 

果林さんはエマさんたち二人を見つめ、ため息をついた

 

「二人は心配できたみたいだし、話してもいいわよね」

 

 

 

 

 

 

 

ベンチに座りながら、果林さんの話を聞くことになったけど、私もいてもいいのかなと思った。だけど果林さんは私にも聞いてほしいらしい

 

「同好会、まだ初めて半年ちょっとだけど想像以上に楽しくて充実した時間だったわ。みんなでたくさんのことを叶えていって 私たちのあり方もしっかり考えて。明日へ向かって確実に進んでいる。これからも色んなものが変わっていく中でちょっと思っちゃったのよ。3年生の私たちは最初にここからいなくなるんだなって」

 

「寂しくなっちゃったんだね。昨日までの時間が楽しすぎたから」

 

「分かるよ~。同じ気持ちだから」

 

そっか、3年生はもう少しで卒業……何だか三人の姿を見ると……あの頃の未唯姉を思い出すな~

 

「悪いわね。苺ちゃん」

 

「はい?」

 

「こんな話聞いてもらって」

 

「いえ、何となく覚えがあるので……私じゃないですけど」

 

「と言うと?」

 

「未唯姉も同じ感じだったんです。侑さんと歩夢さんが先に卒業することに……」

 

未唯姉は最初の頃は普通にいたけど、表に出さない感じで寂しそうにしていた。

 

「そう……あの子もね」

 

「あのね果林ちゃん、昨日や明日のことで悩んでたら楽しい今が過ぎちゃうよ」

 

「あっ……」

 

「そうだね~。毎日今を全力で楽しんでいけばきっと寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ」

 

「そうかもね。私スクールアイドル同好会が好きよ。ひとりで歌うのも

 

「誰かと歌うのも みんなで歌うのも全部好き」

 

「もし次に何かやるなら今の私たちを…」

 

その時、レインボーブリッチが光だした。いつの間にか日も沈んできてたから、ライトアップする時間だったんだ。

 

「そうね。それがいいわ。ひとつの種類じゃなくて一人一人が違う私たちで……」

 

果林さんは何かを思い付いたのかメッセージで何かを書き込んでいた。

 

「苺ちゃんも話に付き合ってくれてありがとうね」

 

「いえ、私は部外者なのにここにいてもいいのかなと」

 

「部外者じゃないわ。スクールアイドルじゃないけども、可愛い後輩の未唯ちゃんの妹なんだから」

 

「それなら友達だし、仲間だよね」

 

「うんうん、苺ちゃんはちょっと自信がないところも未唯ちゃんに似てるね~」

 

「あはは」

 

姉妹して変なところが似てるな~私たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

せつ菜さん、栞子ちゃん、しずくちゃん、かすみちゃんとでユニコーンの前で……

 

せ「熱……暖かな光……こんなものがいくら集まっても、何も……そう、何も……!」

 

未「そんなんでしずくちゃんを抱けるのかよ! オードリーを盗っちまうぞ、かすみちゃん!!」

 

か「え、あ、ユニコォ――――ン!」

 

「って何をやらせるんですか!」

 

「折角なので」

 

「色合い的に私が主人公の方が……」

 

「そうですね……因みに栞子さんはこちらの台詞を」

 

「えっと……歩夢さん、あなたが鳥になるなら、私は……私も鳥になる!」

 

「侑お姉ちゃんはもう一人の幼馴染だね」

 

「璃奈さんかミアさんは……不完全なクローンで」

 

「感じ的にはミアちゃんに、『僕の心を!救ってみろよ、ヒーロー!』を言ってもらおう」

 

「なるほど、某ゲームでの台詞ですね!」

 

「しず子~ついてけないよ~」

 

「まぁお二人とも好きな作品ですから」

 

「ロボットものの話でしょうか?」

 

そんなことをしていると、果林さんからグループメッセージが届いた。果林さんの提案を見て、私たちは急いで果林さんたちの所へと向かった

 

 

 

 

他のみんなも集り、一緒に並んだ。

 

「私たち同好会のファーストライブ!すっごい面白いことができそう!」

 

「ソロもユニットもグループも私たち14人の全部を詰め込んだステージですね!」

 

「そういえば同好会だけのライブというのはまだ開催していませんでしたね」

 

「最高のアイデアね果林!」

 

「まぁ悪くないんじゃない?」

 

「でしょ」

 

「さっそく具体的な企画を考えてみましょう」

 

「これまで支えてくれたみんなにありがとうを伝えられるかな?」

 

「届けようよ!」

 

「よ~し!最高のライブ作るぞ~!」

 

『オー!』

 

私たちのファーストライブ……頑張らないと!

あれ?そう言えば……

 

「苺ちゃんもいたんだ」

 

「うん、成り行きでね。でもありがとうを伝えるか」

 

苺ちゃんは何故か遠くを眺めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

それから試験も終わり、かすみちゃんも無事赤点を逃れられたけど……55点。まぁ半分はとれてるから……ね

 

 

 

 

 

この時はまだ知らなかった。侑お姉ちゃんもぽむお姉ちゃんもある事に悩むことになるなんて……そして苺ちゃんも……

 

「私も……ありがとうを伝えたい……」

 




3年生+苺が真面目な話をしている裏で、せつ菜、未唯……

因みにミアちゃんに言わせようとしている台詞は原作ではなく、某ゲームの某ヒーローに向けての戦闘台詞です

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