虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
未唯side
私と彼方さんの前に現れたのは、東雲の生徒たちだった。相談があると言うことで私たちはファミレスで話を聞くことに……
「私たち東雲学院スクールアイドル部のファンクラブをしております」
「おぉ~!いつも遥ちゃんがお世話になっております~!」
「うちの苺ちゃんも……ってスクールアイドルだから苺ちゃんは……」
「いえ、苺さんも応援してますよ」
「一生懸命でスクールアイドルを支えてくれる子ですし」
「そっか~」
「私たちみんな違う部活やってるんですけど、スクールアイドルフェスティバルをきっかけにすっかり意気投合しちゃって」
「スクールアイドルって最高ですよね!勉強や部活で疲れても動画を見たら元気がもらえるし!」
「うんうん!分かる~!」
「これまでのお礼にラブライブという大舞台に挑戦する遥ちゃんたちにエールを届けたいんです!」
「なんと!」
「会場には行けないけどとびきりの応援をしてあげたくて」
「お力を貸してもらえませんか?」
「どうしよう!?」
「えっ!?」
彼方さんはファンクラブの子の手をつかんだ。丁度自分もそうしたいって思っていたからタイミング良かったみたいだった
「彼方ちゃんもそうしたいって思ってたんだ~!」
「それと苺さんの事も……」
「苺ちゃん?」
「はい、噂で聞いたんですが……今度の予選に出るかもって……」
「でも苺さんに聞いたら、出ないって……」
「何だか苺さんは自分はスクールアイドルになっちゃダメって思ってるみたいで……」
うーん、みんなに気づかれてるのか~だとしたら……
「みんなはどう思う?苺ちゃんはスクールアイドルになったら、私と比べられて……私の評価が落ちてしまう。そう思ってるみたいなんだけど……」
「そんなことないです!」
「苺さんは苺さんです!未唯さんと比べられることはあっても」
「私たちは苺さんを応援します!」
それだけ聞ければ充分だよ。
「ありがとうね。彼方さん」
「なに?」
「遥ちゃんに伝言お願いします!」
遥side
お姉ちゃんから未唯ちゃんへの伝言を聞き、私は苺ちゃんと向き合った。
「話ってなに?」
「苺ちゃん……私はどんなにスクールアイドルになっちゃダメって言っても……私は苺ちゃんのスクールアイドルの姿を見たい!」
「また……その話……」
「苺ちゃんは未唯ちゃんのためにやるべきじゃないって言うけど……そんなのおかしいよ!」
「そんなこと……私が一番分かってる!だけど……」
不安なんだよね……もしもとかそういうことを考えると……だけどそんなの!
「私が……ううん、私たちが吹き飛ばしてあげる!」
「ふ、吹き飛ばす?」
「苺ちゃんの不安な気持ちなんて吹き飛ばす!不安よりも楽しいって思いをさせたい!だから……」
私は手を差しのべた。一緒にやろうと言う気持ちを込めて……
未唯side
昨日の件を同好会のみんなに話す彼方さんと私。
「応援?」
「うん。みんなにも相談したくて。遥ちゃん日に日に笑顔がなくなってきてるんだよね」
「苺ちゃんの件もあるしね」
「本人は言わないけどプレッシャーを感じてるんだと思う。本当に一生懸命に練習してるから後悔するようなことになってほしくないんだ。本番のときも大丈夫だよって伝えてあげたいんだよ」
「それは遥さんだけではないかもしれません」
「えぇ。この日のために努力してきたのは出場する皆さん同じでしょうから」
「みんなにとっては大きな目標だもんね」
「事情は分かったよ!協力する!」
「うん!遥ちゃんもそうだけどみんなのことも応援しよう!」
「大賛成~!」
「ありがとう!」
後はどうやって伝えるかだ。予選は無観客だからな~
「あとは会場で応援してあげるのが一番なんだけど」
「予選は無観客ですからそれは難しいですね」
「会場に入れなくてもやれることはあると思う。ファーストライブ用に準備してたんだけど…」
「えっなに!?」
確かにこれなら……伝えられる。
「おぉ~!」
「これいいんじゃない?」
「えぇ!楽しそう!」
「私みんなに連絡取ってみる!」
「これでいきましょう!題して"スクールアイドルみんなで応援プロジェクト"スタートです!」
『オー!』
「そう言えば苺って何かあったの?」
「ん?まぁ色々とね」
私は笑顔でそういうのであった。
予選当日、彼方さんから遥ちゃんが出掛けたことを知らされ、お姉ちゃんたちはアイコンタクトを取っている。
「頑張れ。苺」
遥side
予選会場で始まるのを待つ私たち
「緊張してる?」
「だ、大丈夫です!」
「そういうクリスも足震えてるよ」
「えっ!?」
「気持ちは分かります。観客のいない予選は独特の空気感ですから」
会場にいるみんな、緊張してる……そうだよね。みんな……だけど一番緊張してるのは……
そんなとき、お姉ちゃんからメッセージが届き、確認すると……
『見てほしいものがあるの』
というメッセージとともにURLが送られていた。
「みなさん!」
「どしました?」
「メールを確認してみてください」
会場にいるみんなが送られてきたURLを開くと……
『本当に見てもらえてるんですかね~?』
『もうつながってるよ』
『うわぁぁ!ほんと!?』
かすみんさん……これって生中継?
『ラブライブ東京予選に出てるみんな、今日私たちは会場には行けないけど今から気持ちを届けたいと思います。みんな~!』
これって……学校のみんな?
『遥ちゃん最高~!』
『私たちがついてるからね!』
『ちゃんと見守ってるから!』
『楽しんでね!』
『いつも通りの咲夜ちゃんが見られたら私たちは幸せです』
『ほらランジュちゃんも』
『えっ私も?えっと…なんて応援すればいいのかしら?』
『難しく考える必要はありませんよ』
『思ったこと言えばいいんだよ』
『そ、そっか…無問題ラ!ベストを尽くしなさい!』
『こっちはもう楽しむ準備はできてるからね!』
『せーのっ!』
『がんばれ~!スクールアイドル~!』
みんなの応援……届いたよ……
「私たちは一人じゃない!」
「私たちも応援してますから」
「いってらっしゃい!」
そうだよ……一人じゃない。だから……
「行こう。苺ちゃん」
「うん!」
さっきまで緊張していた苺ちゃんが笑顔を見せていた。
未唯side
東雲のステージ。遥ちゃんの隣に立つのはみんなの衣装とは違う黒い衣装を纏った苺ちゃんだ。
「うそ!?まい子が!?」
「え?え?」
みんな、驚いてる中、私は遠くの方から満足そうに見ていた。
「嬉しそうだね~未唯ちゃん」
「うん、嬉しいよ。苺ちゃんがようやく一歩を踏み出したんだから」
「そうだね~」
私たちはお姉ちゃんたちの方を見た。
「みんな楽しそう」
「気持ち届いたんだね」
「そうだね距離なんて関係ない。それに…スクールアイドルはそれぞれ学校が違うし ファンもそれぞれやりたいことは全部違うけど、それでも同じものを好きになれば仲良くなれるし 力を与え合える。突き詰めるとみんな根っこは一緒で大切な人を応援できる友達なのかもね。歩夢ちゃんと侑ちゃんみたいに」
「本当にそうだよ。もう二人してね」
「背中を押して距離が離れたって押してくれた手のぬくもりは残るよ。2人ならきっと大丈夫」
「ありがとう彼方さん」
ぽむお姉ちゃんは侑お姉ちゃんの方を向き……
「侑ちゃん!私 年が明けたらスクールアイドルはすごいって伝えるために留学してくる!」
「えぇ~!?」
「驚いた?侑ちゃんもどんどん進んでくれなきゃ置いてっちゃうんだから。もし失敗したら励ましてね。私もそうするから」
「うん私も決めた!作曲コンクールに参加して自分を試してみる!」
二人とも、ちゃんと決められたみたいだね。
「私としては一番最初に相談してほしかったけどな~」
「未唯、ごめん」
「その、いつも未唯ちゃんに助けられてたから……」
「遠慮しなくてもいいよ。私はお姉ちゃんたちを支える存在なんだから」
「「うん!」」
そして私たちはファーストライブに向かって、頑張っていかないとね。まぁ……
「私もトキメキ全開だよ!だからその勢いで全員のソロ曲作っちゃった!」
まさか全員分作るなんて……まぁそれぐらい力が入ってるって事だよね。
それにしても……ぽむお姉ちゃんが2週間留学か……大丈夫かな?お姉ちゃんたちは……
感想待ってます!