虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
『トキメキを感じたあの日から私たちは夢中で走り始めて……そして今……』
未唯side
ファーストライブ当日。控え室でみんなそれぞれ過ごしていた。
「このサンドイッチ美味しそう!」
「ほんとだ~!」
「遥ちゃん特製厚焼き玉子サンドだよ~!」
「部室棟のみんなからの差し入れすっごく個性的だよね」
「ニジガクだからね」
机の上に置かれたぬいぐるみや色んな物が置かれていた。本当に個性的と言うか……
「あの未唯さん……目をそらさないでください」
「栞子ちゃん……流石の私もあれは予想外すぎるし、目をそらしたくなるよ」
「未唯ちゃんファンクラブの子達が一生懸命作ったみたいだよ」
ぽむお姉ちゃんも苦笑いをしながら言う。差し入れの中に置かれたのは立体の私のクッキー。いや普通にどうやって作ったんだよ?
「未唯のファンクラブは変わった子が多いわね」
「ランジュさん、変わり者で済ませないでくださいよ……」
「僕が聞いた限りだと、うらも関わってるみたいだよ」
うらちゃん……
「みんなちょっと来てくれる?」
侑お姉ちゃんに誘われ、みんなで着いていくとそこにはたくさんのフラスタが置かれていた。
「すっごいきれい!」
「ファン有志からだって」
「可愛いです~!」
「メッセージもこんなにたくさん」
「嬉しくて泣いちゃいそうです」
これだけの人たちが私たちを応援してくれているって言うことだよね。嬉しいな~
「みなさ~ん!そろそろ開場の時間です!」
「じゃあ行こっか」
「うん!」
侑お姉ちゃんは機材の確認しに行き、私たちは舞台袖で待機していた。
「改めて見ると広いですね会場」
「皆さん私たち同好会のためだけに集まってくれたんですよね」
「緊張してるの?」
「手握ってあげようか?」
「武者震いです!」
「はいはい。そろそろ円陣しよ」
「円陣!?やってみたかったの!」
「教えてあげるね」
「これでいい?」
「うん。ありがと」
「璃奈ちゃんボード ニコッ」
「ん?りなりー怒ってる?」
「えっ?」
もしかしてボードの故障かな?まだ開演前だけど、璃奈ちゃんの番までに直ればいいけど……
「未唯ちゃん、緊張してるの?」
「えっ?」
「何だか口数が少ないけど……」
「もしかして準備の疲れが今になって……」
「ううん、違うよ」
今はその逆……物凄く身体も心も熱くなっている……この感覚は覚えてる……
「あの日……ランジュさんがニジガクに来た日みたいに凄くテンションが上がってる……」
あの時はお姉ちゃんたちに会えることとみんなの危機を何とかしないといけないと思っていたから……だからあの日は……
「あの時の未唯は凄かったわ。パフォーマンスも歌も凄かった。本当に天使みたいに思えたわ」
「未唯さん、私も未唯さんに合わせますね」
「違うよ。栞子ちゃん」
「あ……そうでしたね」
「お互いに補って……」
「お互いに高め合う」
「「それが白翡翠」」
私と栞子ちゃんは微笑み合う。
「始めますよ!みなさん!」
侑お姉ちゃんも戻ってきて、かすみちゃんの号令で私たちは円陣を組んだ
「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!FIRST LIVE with You。ここからが新しいスタートです!私たちを支えてくれた皆さんへのありがとうを込めて!今できる全部を出し切りましょう!」
「行こう!私たちの虹を咲かせに!」
始まる。私たちのファーストライブ!
14話楽しみだな……
感想待ってます!