虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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侑ちゃん……もっと色々と出てほしい


54 虹を咲かせに! ③

栞子ちゃんのステージ。栞子ちゃん、いろいろとあったけど、今はスクールアイドルの適正が凄く感じられるよ。

栞子ちゃんのステージが終わり差し掛かるとランジュさんとミアちゃんがステージに上がろうとしていた。私もそろそろ準備しないと

 

「ミアさん、ランジュさん!?」

 

二人はステージに上がり、三人のユニットとしてライブを始めた。

 

「三人のステージ見てください!」

 

「Are you ready?」

 

ずっと見てきたけど……本当に三人のユニットは凄いな~でも私だって負けてられない!

照明が落ち、中央のディスプレイに白い翼と翡翠色の翼が映し出され……

 

「私たちはお互いを補い」

 

「お互いを高めあっていく!」

 

「それが私たち白翡翠!」

 

私たちの白翡翠のステージが始まった。

 

 

 

栞子side

 

未唯さん……凄いです。今までよりも凄いパフォーマンスをしている。ライブの前に話していた事はこの事なんですね。普通ならついていくのは難しいけど、私たちはユニット。だからこそ高めあっていけばきっと!

 

白翡翠のステージが終わり、未唯さんのソロステージが始まる。私は舞台袖の近くで見守っていた。本当に未唯さんは……楽しそうに……そして誰かに夢を与えてくれるようなステージを見せてくれた。

 

「私は誰かの支えになりたい。そしてこのライブを見てくれている人たちに少しだけでもいい。きっかけを与えられるように……それが私の……スクールアイドル高柳未唯です!」

 

本当に……凄い人です。あなたは……

 

未唯さんのステージも終わり、愛さんが興奮していた。

 

「聞いてないよ~!」

 

「サプライズだもの」

 

「むぅ~」

 

しずくさんは頬を膨らませ、歩夢さんたちにある提案をした。

 

「私たちもやりますよ!」

 

AZUNAのステージが始まると未唯さんは嬉しそうにしながら話しかけてきた。

 

「栞子ちゃん、どうだった?私のステージ!」

 

「大変素晴らしいものでしたよ」

 

「本当に?やった~!」

 

ぴょんぴょん跳ねる未唯さん。テンションが上がりすぎて、子供みたいになってるけど、可愛らしい。

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

AZUNAのステージからしずくちゃんのステージになり、しずくちゃん。凄く格好いい。

そして次はせつ菜さんのステージ。

 

「まだまだこれからですよ!」

 

せつ菜さん……私にとってきっかけをくれた人。本当に全力で楽しそうに歌うな~

 

ラストはぽむお姉ちゃんの番

 

「一緒に歌おう!」

 

「未唯!一緒に」

 

「うん!」

 

私と侑お姉ちゃんはせーので合わせて、

 

「「歩夢~(おねえちゃーん)」」

 

ぽむお姉ちゃんのステージ。本当にお姉ちゃんは変わったな~

スクールアイドルとして大切なことに気づけたから、お姉ちゃんはこうして夢を与えているんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

みんなのステージが終わり、今は幕間映像が流れている。そう言えば流すって言っていたけど……ちょっと恥ずかしいな~

 

 

 

 

 

 

苺side

 

未唯姉のインタビューが流れた。未唯姉、ちょっと恥ずかしそうにしてるな~

 

『スクールアイドルを始めたきっかけですか?最初はスクールアイドルになろうとは思ってなかったんです。優木せつ菜さんのステージを見て、あんな風に歌えたらいいなってそう思っていたんですけど……そんな自分が想像できなかったんです』

 

『何かきっかけがあったんですか?』

 

『幼馴染みの二人に誘われて、やってみるべきだって言われたのもありますが……部長のかすみちゃんにも進められて……あの頃はいろんな人に背中を押してもらっていたんだなって思ってます』

 

『高柳さんの最初のライブは幼馴染みの二人だけのためにやったとか』

 

『はい、いつも支えてくれた大切な幼馴染みのお姉ちゃんたちに……私は強くなれたよ。これからはもっと頑張れるようになるから……一緒に進んでいこうと言う気持ちを込めました』

 

『なるほど……そこから高柳さんの評判が高まっていましたね』

 

『そうですね。フェスの日に別のイベントのゲストとして誘われたりしましたが……ちょっとした手違いとかでフェスには最後の最後に出た感じですね』

 

『そうですか。ユニットとして白翡翠を三船さんと組んでいますが、その前からユニットに混ざったりしてましたね』

 

『はい、誘われたりしていて……その中で私が心から一緒に組みたいと思える人とやってみたいと思い始め……』

 

『それが三船さんだったんですね。因みに高柳さんにとって三船さんは?』

 

『えっと……大好きな存在です』

 

これ、未唯姉……告白してない?




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