虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
朝、目を覚まして顔を洗い、髪を解かすとあることに気がついた。
「髪、伸びたな~」
切ったときからそれなりに経ってるから当たり前だけど……
「そう言えば今日からだよね」
それなら早めに準備をして、登校しないと。とりあえず侑お姉ちゃんに連絡を入れて、私は学校へと向かうのであった。
朝の生徒会室に入ると、既に栞子ちゃんが来ていた。
「おはよう。栞子ちゃん」
「未唯さん、おはようございます……今日は髪型違うんですね」
「うん、ちょっと気分転換に」
いつもは結んだりせず、下ろしたままにしてるけど、今日は気分を変えて髪をひとつに結んでいる
「どうかな?」
「似合ってますよ」
栞子ちゃん、照れたりせずに普通に言うんだから……
「未唯さんは今日はどうしてこんな時間に?朝練はないはずですが」
「うん、少しでも仕事を片付けておこうかなって」
「そうですか。それならこちらの方の確認をお願いします」
「うん」
栞子ちゃんの指示に従い、生徒会の仕事を始める私。
三学期から私は生徒会長補佐として生徒会に入った。
副会長ではと思うけど、副会長ではなく、補佐だ。簡単に言えば秘書みたいな感じでやってる
「それにしても未唯さん」
「ん?何?」
「補佐として手伝ってくれるのは嬉しいのですが……何故眼鏡を?」
「え?」
そんなに眼鏡かけてるのおかしいかな?生徒会、栞子ちゃん以外みんな眼鏡だし……私も合わせた方がいいかなと思ってだて眼鏡をかけてるけど……
「そんな拘らなくても……」
「えぇ~ダメ?」
「ダメではありませんが……」
栞子ちゃんと他愛のない話をしながら、作業を続けていくと……栞子ちゃんはあることを聞いてきた
「未唯さん。大丈夫ですか?」
「え?」
大丈夫って何が?
「この間の事で未唯さんが表に出さないようにしていることが多いと言う事です」
「あーそれは……その……」
まさかお姉ちゃんたちに知られていたとは、いや、知っていても当然だよね。
「もしも溜め込んでいることがあれば、いつでも言ってください。私なら受け止めますから」
「受け止めるって……」
「えっと……抱き締めるとか?」
「それなら……」
私は栞子ちゃんに抱きついた。あ、何だか落ち着く
「え、あの、私が抱き締めるんじゃ……」
「私が抱き締めちゃだめ?」
「そ、その……だ、ダメでは……ないですが……」
栞子ちゃんって押しに弱いと言うか攻められると弱いみたいなんだよね~
「この間のデートの時も栞子ちゃん、手を繋いだだけで顔真っ赤にさせてたな~」
「あ、あれはその////」
それから他の生徒会の子達が来るまで、私は栞子ちゃんをからかうのであった。
生徒会での仕事を終わらせ、私はフッと空を見上げた。本当にいろんなことがあったな~
スクールアイドルになって、それからたくさんの出来事があった。楽しかったことやお姉ちゃんたちと揉めたこととか……本当に沢山あったけど……私のスクールアイドルとしての物語はまだまだ始まったばかり……次はどんなことが起きるのか分からないけど……でも大丈夫だよね。だって……みんながいるから……
「未唯さん」
「どうしたの?栞子ちゃん」
「今度の休みなんですが、予定ありますか?」
「栞子ちゃんからデートのお誘い!?」
「ち、違います!その、ボランティアの活動で病院に行こうかと思って……もし予定が空いていれば……」
「うん、いいよ。何をすればいい?」
「そうですね……子供たちと遊んだり……歌を歌ったり……」
そして……私のスクールアイドルとしての夢はある少女に夢を与える。
最後の最後で未唯が夢を与えるという……
これにてアニガサキ二期の話が終わりです。きっと三期はあるはず、三期はあるはずだ。
こちらに集中していたため、止まっていた外伝も更新していこうと思います。そして来週からあちらも二期の話が始まります
あとは少し考えているサンシャインの方も書いていこうかなと思っておりますので、そのときはそちらもよろしくお願いします
では感想待ってます!