虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
「せつ菜先輩ドッキリ企画会議~!わ~い!」
かすみちゃん主催の企画会議が突然始まったけど……この間も企画会議やらなかったっけ?いや、あれは企画会議ではなく、企画そのものだったけど……
「スクールアイドルとしていつも完璧なせつ菜先輩ですが、ライブが始まった時いつもと違う状況だったらどう反応するのか?検証してみたいと思います!そして驚いたり慌てたりするせつ菜先輩をカメラに収めちゃいますよ!」
『おぉ……』
「まぁドッキリって言えば何しても許されるからって怪我とか危険なことをしなければいいけど……」
私としてもそこら辺は心配だった。と言うかドッキリなら何でも許されると言うことはあってはならないけど……
「ふふふ、みい子は心配性だな~そこら辺はちゃんと考えてるよ。彼方先輩」
「なになに?」
かすみちゃんは事前に考えたドッキリの内容を彼方さんに読ませた。
「例えばライブのお客さんがハロウィンのコスプレをしていたら……」
「多分だけどそれは……」
きっとノリノリでせつ菜さんは……
『邪悪な者に取り憑かれていますよ!せつ菜スカーレットストーム!』
ってなりそう……
「普通にテンション上がるだけじゃない?」
「他にはライブステージに上がったら異世界だった件」
「たしかにそれは見てみたいけどそのセットどうやって用意するの?」
「あとそれもそれで喜びそうだよ……」
せつ菜さんのことだからきっと……
『異世界に来てしまったんですね!早速冒険に出ましょう!』
って言いそう……
「はいは~い!それじゃあこれは!?ファンが全員パンダだったら!会場はパンダでパンパンだ!パンダだけに!」
「悪くないわね…」
それから色んな意見が出たけど……この『ステージに魔王(しずく)が乱入する』って……演劇が始まりそうな気が…………
とはいえ色んな意見が出るがどれもピンと来ない感じだった。と言うよりも何か大喜利になってきてない?
「もっと面白い反応してもらえる企画があればいいんですけど」
「面白い反応?」
「いつものかすみんみたいな反応だね」
「違いますよ~!」
「うんうん。いい反応よ」
「撮らないでくださ~いれもう~!」
「何の話をしているんですか?」
「だからせつ菜先輩のドッキ…リ?」
気がつくといつの間にかせつ菜さんが来ていた。あ……これ……ドッキリ仕掛ける前にバレるパターンじゃ……
「ん?私の何です?」
愛さんと果林さんはそそくさとホワイトボードを片付けているけど、これ大丈夫なのかな?
「え……え~と……せつ菜先輩にドキッとしちゃったなって話です!せつ菜先輩って改めて見ると可愛くてカッコよくてドキッ!好き!みたいな?ハハハハ~」
何とか誤魔化すかすみちゃん。誤魔化せたのか心配だけど……
「あっ…ありがとう…ございます…」
「あれ?」
「面白い反応撮れたわね」
かすみちゃんに褒められて照れるせつ菜さん。まぁこれはこれでいい反応が見れたのかもしれない。
数日後、せつ菜さんの単独ライブ。何故か急にせつ菜さんだけの単独ライブをやるべきではと言う話になったけど、会場が凄く盛り上がっていた。
「やっぱりせつ菜ちゃんのライブはすごいね」
「えぇ!最高だわ!」
「今回も完璧だね」
みんなでライブを見ていると突然停電になった。
「ん?」
「音が!照明も!」
「トラブルですか!?」
「か、かすみんじゃないですよ…違います…ドッキリじゃなくて…うえぇん!信じてくださ~い!」
「誰も疑ってないわよ」
「どうしよう?」
「みなさん、復旧までしばらく時間がかかるそうです」
「そんな……」
突然のトラブル……何でだろう?折角のライブなのに……
するとせつ菜さんはアカペラで歌い出した。会場にいるファンの人たちをがっかりさせないように?ううん、違う……せつ菜さんはどんな状況でもファンの人たちに……大好きを届けようとしてる
そしてサビ入った瞬間、停電が直った
「さすがせつ菜先輩!」
「結局いつもこっちをドキドキさせてくれるのはせつ菜ちゃんなんだよね」
「それに……」
せつ菜さんのライブを見て、改めて思った。やっぱり私は……
「私の憧れのスクールアイドルは……変わらずみんなに大好きを届けようとしてるせつ菜さんだな~」
せつ菜ちゃんの神回過ぎる
感想待ってます!