虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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今回は外伝として未唯ちゃんと栞子ちゃんの話です。

未唯は本気で苦労してる…………


12 外伝 栞子ちゃんと未唯ちゃん

ある日のこと、私は生徒会室を訪れた

 

「失礼しまーす。あ、栞子ちゃん、まだ終わらない?」

 

「未唯さん、もしかして迎えに来てくれたのですか?すみません、わざわざ」

 

少し前に同好会に入った三船栞子ちゃん。入るまでは色々とあったけど、今は仲良しだ。

 

「手伝おうか?」

 

「え、それは……」

 

「二人でやった方が早く終わるから」

 

私は栞子ちゃんの返事を待たずに手伝うのであった。

 

「未唯さんはこういう仕事に向いてますね……」

 

「えっ?」

 

「手際がいいのでそうかなと思い……」

 

「う~ん、こう言う書類整理とかはやってて楽しいと言うか…………何も気にしないですむからかな?」

 

「気にしないで?」

 

「うん、二人が喧嘩しないか見守ったり、上手く回避させられるようにしたりとか…………考えなくていいから……」

 

ため息をつきながらそう言うと、栞子ちゃんは苦笑いを浮かべていた。

 

「本当に苦労しているんですね……前の一件を見ている身としては本当に……」

 

「あはは……あの時は見苦しいところを……」

 

 

 

 

 

 

 

前の一件…………侑お姉ちゃんとぽむお姉ちゃんが言い争いになったときの事だ。ボランティアの事で周りが見えなくなった侑お姉ちゃん、ぽむお姉ちゃんはそれを心配して、折角だからと贈り物を送ろうとしたけど……

やっぱり周りを見えてない侑お姉ちゃんがぽむお姉ちゃんのプレゼントを払い除けてしまい、ぽむお姉ちゃんは気持ちを爆発させてしまって……生徒会室から出ていこうとしたけど…………

 

「ちょっと待った!」

 

「未唯ちゃん……ごめん……今は……」

 

「待ったって言ってるでしょ」

 

逃げようとするぽむお姉ちゃんの腕を握りしめ、椅子に座らせると、今度は侑お姉ちゃんのスマホを奪い取り……

 

「ちょ……ボランティアの……」

 

「侑お姉ちゃんは黙ってぽむお姉ちゃんを見てる!」

 

「は、はい!」

 

侑お姉ちゃんのスマホの電源を落として、私は二人に向かって……

 

「さっきから見てて思ったけど…………ちゃんとお互いの事を見る!!!」

 

「あ、あの……私は……」

 

「言い訳しない!」

 

「はい……」

 

ぽむお姉ちゃんを叱ると、今度は侑お姉ちゃんを見る

 

「お姉ちゃんはボランティアの件を一人で抱え込みすぎ!」

 

「で、でもこれは……私が……」

 

「抱え込みすぎって言ったよね……」

 

「は、はい」

 

「二人がそんな風だと、周りにいる人たちにだって心配したりするんだからね!」

 

「「はい……」」

 

「侑お姉ちゃんはちゃんと周りを見る!ぽむお姉ちゃんは思いを爆発させてそのまま逃げない!わかった!」

 

「「はい……」」

 

言いたいことをすべて吐き出すと……私は我にかえり……

 

「あ……」

 

思わずやってしまった…………

栞子ちゃんは拍手してるし……

 

「そ、その……私は二人が仲良くしてるところを見てるのが一番好き……だから……喧嘩しないでね」

 

「未唯……」

 

「未唯ちゃん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれで私は未唯さんはすごいと思ってますよ」

 

「あはは……思わず本音を言っちゃったから……けっこう恥ずかしいんだよね……」

 

「それでも羨ましいです……そんな風に出来るのが……」

 

「どう言うこと?」

 

「私にも幼馴染がいるのですが…………未唯さんたちみたいに仲良しと言う事ではなく…………我が儘を聞いてそれを叶えると言うことだけで…………本当に仲のいい幼馴染と言う感じではないと思い始めてます」

 

我が儘を聞いてって…………何だか栞子ちゃん、可哀想……

 

「栞子ちゃんはその幼馴染のわがままにたいしてどうしてるの?」

 

「聞かないとすぐに不機嫌になって…………やむなく……」

 

「それじゃダメだよ!」

 

思わず大声を出してしまったけど、このままだとダメだ。もしもその幼馴染が転入とかしてきたら、偉いことになりそうだし……

 

「えっと……」

 

「我が儘を聞いてると、その子は栞子ちゃんの事を何でも言うことを聞く都合のいい子だって思ってるよ!」

 

「そ、そんなことは……」

 

「今は違うかもしれないけど、そうなるかもだからね!」

 

「は、はい……」

 

「これからはちゃんと断ること!もしも我が儘を聞いていたら取り返しのつかないことになるからね!」

 

「は、はい……」

 

あ……またやってしまった?私は咄嗟に謝ると……

 

「いえ、何だか背中を押してくれたみたいで……良かったです。未唯さんは思った以上にしっかりしてますね」

 

「そ、そんなことは……ほ、ほら、早く終わらせて練習に行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、部室でみんなを待っていると、栞子ちゃんが慌てて入ってきた

 

「どうしたの?」

 

「あの……前に話した幼馴染が転入してこようとして……」

 

「うん、それで……」

 

「同好会を廃部にして部を作ろうとしたり、反対した子はライブや練習を禁止させたり、監視役を作ろうとしたり…………」

 

何だか聞いてて嫌になる……でも栞子ちゃんは……

 

「私にも手伝えって言ってきて、私は答えようとしたのですが……未唯さんの言葉を思い出して……言いました!」

 

 

『私は貴方の我が儘を聞くだけの人間じゃない!それにそんな風に学校を私物化しないでください!!!いくら理事長の娘だからって、幼馴染だからってやっていいことと悪いことがあることを理解してください!それと!理事長も娘を甘やかさないでください!!親なら注意してください!!虹ヶ咲は貴方の学校ではなく、みんなの学校ですからね!!』

 

 

「と……そしたら理事長は幼馴染を叱り、幼馴染はそれでも納得しなかったのですが…………理事長は強制的に幼馴染を帰らせました」

 

えっと…………何か大事になっていた気が………………

 

「未唯さんのお陰です。本当にありがとうございました」

 

「あ、あはは……うん、どういたしまして……」

 

これ……本当に大丈夫だよね?

 




普通に仲良しの話を書きたかった…………

次回もオリストです!
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