虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
学校に戻り、ぽむお姉ちゃんのおかえりパーティーとアイラちゃんの歓迎パーティーを開くことになった。
『歩夢さんおかえりなさい&アイラちゃんいらっしゃい!』
「前にロンドンとの交換留学があると聞いてましたが、それがアイラさんだったとは」
「そこら辺の情報はまだ伝達不足だよね~」
とは言え生徒会も活動し始めたばかりだからそこら辺はしょうがない。
「歩夢から虹ヶ咲について聞いて、スクールアイドルをやってみたくて」
元々ぽむお姉ちゃんはそのために留学したからこうして夢が繋がっていくのはぽむお姉ちゃんからしたら嬉しいことだよね。
「あの子、栞子にちょっと似てるわね」
「そうですか?」
「確かに……何処と無く似てる……」
だからこそなのかな?私は何処と無くアイラちゃんも悩んでいるような……気のせいだよね。うん、何でもかんでも考えすぎだよね。
「未唯は私たちとで良いよね?」
「あ、ごめん。聞いてなかった。何が?」
「アイラちゃんの留学中に日本のスクールアイドルについて知ってもらうために、同好会のみんなで色んなところを回ろうって話だよ」
そっか、勉強しに来たんだから、ただ日本の街を楽しむってだけじゃダメだもんね。
「それじゃ私も侑お姉ちゃんたちと一緒でいいよ」
「分かった」
アイラちゃんにはスクールアイドルについてより深く知ってもらいたいもんね。
「よろしくね。アイラちゃん」
「はい!えっと……未唯……
?歩夢!未唯ってもしかしてあの未唯?」
「あー、うん……あはは……」
あの未唯って……私はロンドンでどんな風に伝わってるの?
「歩夢の幼馴染で、妹みたいな子で、ステージでの姿は天使を思わせるような姿から『虹ヶ咲の天使』って呼ばれていたり、ゲームが得意でそのプレイスタイルから『無慈悲な天使』って呼ばれてるあの!」
「本当に……私は世界で変な伝わり方してない?」
今更否定することなんてできないし、これ以上変な通り名がつかないことを祈ろう……
「折角だから苺ちゃんとうらちゃんも参加してもらうようにしておくよ……」
話し合った結果、うらちゃんは二日目、苺ちゃんは三日目に参加することになった。
そんなぽむお姉ちゃんが帰ってきた日の夜……
「えっと、未唯ちゃん?何でくっついてるのかな?」
「まぁ……素の未唯を出した結果と言うか……」
私はぽむお姉ちゃんに抱きついていた。
「ダメだったか?」
「ううん、こうして未唯ちゃんが甘えてくるのって、昔を思い出すよ」
「私たちにベッタリだったもんね」
「だって……私としてはお姉ちゃんだから甘える相手が二人だけ……特にぽむお姉ちゃんだけだったから……」
「ふふ、いつでも甘えてきていいからね」
「それに栞子ちゃんには素の自分を見せてるんだよね?」
「うん、ただ……」
「「ただ?」」
栞子ちゃんが悩んでる事があるって二人に話すべきかどうか少し悩んだ。もしかしたら栞子ちゃんは自分で解決したいと思ってるかもしれないし…………
「うーん、まだ秘密かな」
後でちゃんと話さないとな~
次の日の放課後、早速アイラちゃんのスクールアイドルについて学ぶための郊外学習的なものが始まった。
初日は私、お姉ちゃんたち、愛さん、璃奈ちゃんでスクールアイドルの聖地と言うべき秋葉原に来ていた。
「スクールアイドルの聖地秋葉原!そしてここには多くのスクールアイドルが生まれた学校UTXがあるんだよね」
UTX……私も詳しくは聞いたことないけど、かなり有名なスクールアイドルのグループがいて、そのグループがきっかけで今やスクールアイドルの強豪校と呼ばれてるとか……
「へー、この学校そんなに有名なんだ~」
「ただその有名なグループは一度だけラブライブ出場を逃したことがあるって……」
「そうなの?」
「あ、私…聞いたことアリマス!そのグループは結成されたばかりなのに、ラブライブに優勝をしたと…………その後アメリカでライブをしたり、秋葉原に全国のスクールアイドルを集めてライブをしたとか……そんな逸話があるって」
「それ、愛さんも聞いたことある!確かスクールアイドルと言う名前を轟かせたくらいなんだよ!」
「だから秋葉原はスクールアイドルの聖地って呼ばれてるのかな?」
ぽむお姉ちゃんはそう呟いた。きっとそのグループがみんなに夢を与えたってことだよね…………
次に訪れた場所は神田明神……
「ここで沢山のスクールアイドルの子達が願掛けをしてるんだって」
確かにちらほらお参りをしている子達がいる。
私たちもお参りをし、神田明神を後にしようとすると、
「あれ?あそこ……」
侑お姉ちゃんがあるものを見つけた。そこは物産店だった。折角だからと言うことでみんなで入ってみることに
「わぁー色々あるね」
静岡の物産店みたいだ……ミカンにのっぽパン……沢山あるな~
「そういえば沼津にも有名なグループっていたりしたの?」
「スクールアイドルは全国で有名だから……多分いると思う」
「私が聞いた話だと、ラブライブに優勝したグループの一つが沼津のスクールアイドルだったはず」
「あ、私も知ってるよ。確かそのスクールアイドルの子達が通っていた学校は統廃合で学校の名前がなくなっちゃったとか……」
「そうなんだ……」
「何だかショックデスね……」
「そうでもないみたいだよ。学校は無くなっちゃうけど、その学校の名前は残そうって決めたとか……」
スクールアイドルにも色々あるんだな~もしかしたら生まれた時代が同じだったら、会って友達になったりしてたのかな?
最後に訪れた場所は何故かメイドカフェ『キュアメイド』だった。
「なんでメイドカフェ?」
「スクールアイドルとは関係ないかもしれないけど、秋葉原と言ったらと思って」
「私、入ってみたいデス!」
アイラちゃんも入ってみたい感じだし、まぁこれくらいなら栞子ちゃんに怒られたりしないだろうな~
「あ、ここメイド服の試着出来るみたいだよ」
「楽しそう『わくわく』」
「いいね~みんなのメイド服姿見てみたいよ」
「それじゃ侑ちゃんも」
「え?あ、いや、私は……」
侑お姉ちゃんを後ろから押すぽむお姉ちゃん。強くなったな~
早速メイド服を試着するけど、私は着替えに手間取り、少し遅れて試着室から出た
「えっと、みんなは……」
「そこの貴方!」
「はい?」
突然お店の人に声をかけられた。あ、もしかしてみんなの所に案内してくれるのかな?
侑side
みんなで未唯のことを待っているけど……全然出てこない。うぅ……メイド服なんて私には似合わないのに……早く着替えたい
「どうしたんだろうね?」
「ちょっとお店の人に聞いてみるよ」
愛ちゃんが近くにいた店員に声をかけた
「あのメイド服の試着体験に来た子で、白い髪のセミロングの子を見かけなかったですか?」
「えぇ!?あの子……お客さんだったの!?」
何か普通にあり得ないミスが発覚してない?
私たちは店員さんに案内されて未唯の所に行くと……
「おかえりなさいませ。お嬢様」
「あ、はい///」
メイド服姿で働く未唯の姿があった。
それから私たちは店員さんに未唯の事を話、店員さんは未唯に謝り、食事代を割引してもらうことになった。
未唯は勘違いだと言うことを話そうとしていたが、店員さんが困っていたから手伝うことになったとか……
「未唯ちゃん、本物のメイドさんみたいだったよ」
「この間、しずくちゃんに演技の練習に付き合ってて……その時にメイドさんの演技を覚えさせてもらったから……」
何だかそれはそれで大変そうみたいだなと思う私であった。
こうしてアイラちゃんの郊外学習一日目は終わるのであったが、秋葉原ではある噂が流れていた。
『キュアメイドに伝説のメイド再来か!?』
『真っ白な髪のメイド……その容姿から天使のメイドと呼ばれているとか』
『彼処のメイドカフェはミナリンスキーを生まれた場所でもあるから、もしかしたら二代目ミナリンスキーの誕生?』
『伝説のメイド……『エンジェル』って呼ぶことにしよう!』
メイド服姿の面々……歩夢と侑ちゃんにしか注目してなかったから愛さんのこと見てなかった……
多分未唯はミナリンスキーに並ぶ伝説のメイドに……
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