虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
アイラちゃんを交えたライブも無事に終わった。アイラちゃんはぽむお姉ちゃんと一緒にお揃いの衣装を着てステージに立ったりした。
ライブは好評で終わったのだが……その打ち上げの時……
「残念だったわね」
果林さんは残念がっていた。いや、理由は分かってる。私が原因だけど……
「あの、果林さんがプロデュースしてくれたのは嬉しかったですけど……あの衣装は流石に恥ずかしすぎますよ」
「勿体ないわ。未唯ちゃんなら凄く似合うと思ったんだけど……」
果林さんがデザインし、被服部の人たちに作らせた衣装は確かにありがたかったですけど……何で背中があんなにぱっくり開いてるのか凄く気になった。
「天使みたいな衣装ってことで作ったのに……」
「私にはセクシー系は似合わないですよ」
「そうかしら?未唯ちゃんが目指す歩夢も露出多めだったじゃない」
「えっと///」
「歩夢のあの衣装、凄くときめいたよ」
ぽむお姉ちゃん、顔真っ赤にさせてるけど……でも私が着るにはまだまだだからね
「勿体ないわ」
「栞子ちゃん、果林さんにセクハラしてきたから反省文書かせて」
「果林さん、未唯さんに対してそういうのは良くないですよ。今回は厳重注意だけにしておきますからね」
栞子ちゃんに厳重注意してもらい、あの衣装についてはこれ以上は触れないことになった。
「皆さん、ライブに出させていただきありがとうございマシタ。留学のいい思い出になりマシタ」
「ロンドンに帰ったらスクールアイドルの活動を頑張るんですよね」
「ライブやるときは教えてくださいね。かすみん、楽しみにしてますから」
しずくちゃんとかすみちゃんの二人がそんなことを話しているが、アイラちゃんは一瞬曇った表情をし、直ぐに笑顔を向けてきたけど……どうしたんだろう?
「…………」
栞子ちゃんもアイラちゃんの様子に気がついてる感じだった。私はどうしたものか?いや、悩むことではないよね。
打ち上げも終わり、明日はアイラちゃんが帰国するとのこと。みんなで見送りに行きたかったけど、平日だから無理だと言う話になった。
そんな夜のこと……私はぽむお姉ちゃんに電話をしてある人の連絡先を聞くと……
『未唯ちゃんもアイラちゃんの様子気になってたんだね』
「私もって……もしかして栞子ちゃん?」
『うん、私もだけどアイラちゃんの様子おかしかったから……』
そっか……栞子ちゃんも……多分だけど似ているからこそ気がつけたのかもしれないね。
「私も私なりに調べてみるから……ありがとうね。お姉ちゃん」
『ふふ、こう言うときはお姉ちゃん呼びなんだ』
「え、あ……その……ありがとうね。歩夢ちゃん」
『うん』
なんと言うか素の自分を見せてから、ぽむお姉ちゃんがそんな私を見たがっているような気がするよ……とりあえず今はアイラちゃんのことを……今の時間的にはあっちは……うん、大丈夫だよね
しばらくコールが流れると出てくれた。
「初めまして、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の高柳未唯っていいます。あ、えっと……」
『あ、少しナラ日本語、分かりマス』
「あ、良かった。ぽむお姉ちゃん……歩夢ちゃんに教えてもらったんだね。あなたの名前は……」
『ペネロペっていいマス。未唯……エンジェル?』
「あはは……えっと、実は聞きたいことがあって……アイラちゃんの事だけど……」
『もしかして……あの事デスカ?』
「あの事?」
『アイラから聞いてナイデスカ?実は……』
ペネロペちゃんから聞かされた話。聞き終えて全部繋がった感じがした。そっか、だから……
『あの……お願いシマス。あの子を……アイラを助けてください』
「うん、大丈夫。きっとアイラちゃんがそっちに帰るときは……きっと笑顔だから」
電話を切り、私はどうするか考えた。そして……
「明日は早起きしないとな~」
本来ならみんなにも話すべき事だけど……でも栞子ちゃんも動いていることを考えれば……きっと大丈夫。
次回でOVA編も終わりです
感想待ってます