虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
栞子side
アイラさんの事が気になり、アイラさんの通う学校に問い合わせをしてみた結果……ある事実が分かった。このままアイラさんを帰国させるわけには行かない。
「どうしたんですか?会長」
「副会長、一身上の都合により早退します!」
今いけばまだ駅につくかつかないかくらいだ。急がないと……それに皆さんにも伝えないと……
「会長一体どこに?それにしても今日は高柳さんも来てすぐ早退してましたし……」
歩夢さんたちに連絡をしながら、走っているとアイラさんの姿を見つけた
「アイラさん!」
「栞子?どうしたんデスカ?」
「アイラさんは今回の留学が終わったら、スクールアイドルを辞めるんですか?」
「っ!?」
ロンドンの学校に問い合わせた際に、私は聞かされた。スクールアイドル部を設立しようとしていたが、海外ではまだスクールアイドルという文化事態は馴染みがなく、そう簡単に許可が下りなかったことを……アイラさんたちも頑張ってはいたが……今はもう諦めており、今回の留学でスクールアイドルになることを諦めようとしていることを…………
「学校でスクールアイドルの部の申請が却下され続けた……友達はそれでも諦めてほしくないって言ってくれたけど……私はもう……」
諦めてしまっている……だから今回の留学で区切りをつけようと思った。アイラさんはそう決め付け……そして諦めた。昔の私みたいです……
「アイラさんは私に似ていますね」
「え?」
「私の姉の事があり、スクールアイドルになることを諦めていました。だけどそんなとき……ある人が……いえ、皆さんが私に手を差し伸べてくれました」
侑さんたちや未唯さんが私に手を差し伸べてくれた。それは今もそうだ。だから今度は私が手を差し伸べる番
「アイラさん……少し連れていきたい場所があります」
「え?」
私はアイラさんをある場所に連れてきた。そこは今の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって……
「ここって……」
「今の同好会の始まりの場所です」
「始まりの場所?」
「ここで侑さん、歩夢さん、そして未唯さんはせつ菜さんのステージを見て、スクールアイドルについて触れました。ですがこの頃は同好会事態は存続が危うかったんです」
「えっ?」
「それは私が悪かったんです。自分の大好きがみんなを苦しめていました」
「それはかすみんたちもですよ」
気がつくとせつ菜さん、かすみさんが来ていた。いえ、二人だけではない
「あの頃はみんな沢山悩んだりしてたからね」
「だからせつ菜さんはここでのステージを最後にしようとしてました」
「でも私や侑ちゃん、そして未唯ちゃんが三人で始めようと思ったんだよね」
「うん、ここから私たちのときめきが芽生えたんだ」
「同好会のお陰で変われた……私もそうだった」
「りなりーだけじゃないよ。私や果林だってそうだった」
「ボクらだってそうだよ」
「そうね。今こうしてみんなといられるのはここから始まった事がきっかけよ」
ランジュはそう言って、階段の上を見た。そこにはこの間のライブで着ることを拒否した衣装を身に纏った未唯さんがいた。
「アイラさん……見ていてください。貴方の背中を押すために……」
私はリボンを一度解き、髪を後ろに纏めて、未唯さんの隣に立った。変わり始めるのはアイラさんだけじゃない。私も……変わろう……
「やりましょう。未唯さん」
「うん、栞子ちゃん」
「「白と翡翠の光が交わる……それが白翡翠!」」
未唯side
歌い終えるといつの間にか近くを歩いていた人たちも集まっていた。おまけに近くにあるガ○ダムが……あれは覚醒してるのかな?
アイラちゃんは笑顔で拍手をしていた。今のアイラちゃんならきっと……
「ありがとう……みんな。私……諦めていたけど……まだ諦めたくない!」
「応援してます。アイラさん」
「それじゃ、このままアイラちゃんの見送りしようか」
「そうですね。それと皆さん、後で反省文ですよ」
「えぇ~いいじゃん~今回くらい」
「ダメです。学校をサボってしまっているのですから」
「むぅ~塩対応のしお子になってる~」
アイラちゃんが帰国してから数日後、アイラちゃんはロンドンに戻ってから、部活動としてではないが、スクールアイドルを始めることにしたみたいだった。その自己紹介動画が上がっていて、みんなでそれを見つつ……
「って!何でみい子は反省文書いてないの~」
「いや、こうなると思って事前に書き終えてたから」
「なるほど、あの日、未唯さんが早めに学校に来た理由は、反省文を貰いに行きつつ、あの衣装を受け取っていたのですね」
「栞子ちゃんなら動くと思ってたし、それに変わろうとしているんだから、私も少しは……」
「未唯ちゃん、似合ってたよ~」
「そうね。今後あぁいう衣装を着てもらおうかしら?」
あの衣装は出来れば今回限り……いや、ちょっと待って……
「栞子ちゃんも着てくれるなら」
「未唯さん!?」
「そうね。栞子ちゃんも似合うわね」
「そ、それはその……」
「今度一緒に着ようね。栞子ちゃん」
恥ずかしそうにする栞子ちゃん。アイラちゃんの一件で少しずつだけど変わってきている。こうして私たちの次への空を目指す物語は一旦終わるのだが……後日、同好会に一通の手紙が届いた。
それはまたの物語に……続く
色々とあやふやな所が目立ちますが、これにてOVA編終了です。
それにしてもOVAを見て、思ったのは虹ヶ咲の象徴はユニコーンではないかと思い始めてる……
感想待ってます