虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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今回の話、未唯を絡ませるの大変だった


02 相合傘

未唯side

 

ある日のこと、私はぽむお姉ちゃんとせつ菜さん……

 

 

「雨降ってきちゃったね」

 

「ごめんなさい歩夢さん。付き合ってもらったばっかりに」

 

せつ菜さんではなく、菜々さんと一緒に放課後寄り道をしていたのだけど、まさか雨が降るなんて……私は一応折り畳み傘を持ってるから良かったけど……

 

「全然大丈夫だよ。私、折りたたみ事持ってるから。ね!一緒に行こう」

 

「ありがとうございます。では、私が持ちますね」

 

「大丈夫だよ、私持つから」

 

「そういうわけにはいきません。入れていただくのですから」

 

「それじゃあ、お願いしようかな」

 

「はい、歩夢姫は私が守り抜いてみせます」

 

「やっぱり二人で持とうか」

 

菜々さん、そんなお姫様を守る騎士みたいな……

 

「それにそう言うのは未唯ちゃんが似合うと思うよ」

 

「いやいや、私はお姫様なんて……」

 

「……未唯さんのお姫様ですか……良いかもしれません!今度しずくさんに……」

 

うん、それは丁重にお断りします

 

 

 

 

ぽむお姉ちゃんと菜々さんが相合傘をしながら歩いていると、菜々さんがある事を言い出した

 

「歩夢さん、いい香りですね」

 

「えぇ!何急に!」

 

「近いので改めて思いました」

 

「あ、ありがとう。侑ちゃんにもよく言われるな。あと嵐珠ちゃんにも」

 

「お二人らしいです。未唯さんは嗅いだりしないんですか?」

 

「えっ///」

 

「未唯ちゃんはその……やり過ぎちゃうから///」

 

「やり過ぎる?」

 

言えない。ぽむお姉ちゃんの匂いに興奮してしまうなんて…………

 

「そういえば、この前、ライブ後に侑さんからお手紙をいただいたんです。私のライブを見ると、初心を思い出すって書いてくれていました」

 

「ふーん」

 

「侑さんにそんなふうに思ってもらえてとても嬉しかったです。初心を忘れず精進しなければ」

 

何か……ぽむお姉ちゃん、大丈夫だよね?

 

「歩夢さん?」

 

「なんか嫉妬しちゃうな」

 

「え?」

 

「あ、あのね、私もなんだよ!私もあの日、せつ菜ちゃんのライブを見て、ときめきを感じたの。私だって、せつ菜ちゃんに出会えてよかったって思ってるし、ゆうちゃんに負けないくらい、せつ菜ちゃんのこと大好きなんだからね」

 

「ああありがとうございます」

 

「この距離で言うことじゃなかったかも…行こうか」

 

「はい」

 

わー、私なんか邪魔みたいだな~そっと距離を置いた方がいいかな?

そう思っていると空が少しずつ明るくなっているのに気がついた

 

「あ!」

 

「もう雨止んでる!通り雨だったんだ」

 

 

「私は少し前から気づいてましたよ。でも黙っていました。歩夢さんと離れたくなかったので」

 

「もう菜々ちゃんってば……それじゃあ、もう少しだけ気づかないフリしちゃおっか」

 

「はい!」

 

ぽむお姉ちゃんと菜々さんは晴れても傘をさし続けていた。何だか本当に二人の時間みたいだな~

 

「あれ?未唯さん。それにあそこには歩夢さんとせつ菜さん?」

 

すると丁度帰り道の栞子ちゃんと出くわした。

 

「お二人とも雨がやんでいるのに……」

 

「栞子ちゃん、私たちも相合傘しよう!」

 

「はい?あの……雨は……」

 

「いいからいいから」

 

「えっと……えぇ?」

 

戸惑う栞子ちゃんを余所に相合傘をする私であった。別に羨ましかったからじゃないけど……うん……羨ましかった訳じゃない




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