虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
今日はピアノのコンクール。今弾いているのはミアさん。流石は音楽一家……って言いたいけどこれはミアさんの努力の賜物……凄く綺麗な演奏だった
「ミアちゃん、すごーい」
「さすがだね」
「はっ当然さ」
「凄いです!ミアさん」
「Thank You。それにしてもまさか苺さんまで参加してるなんてね」
「あはは……さん付けはいいのに」
ミアさん、年下だけど学年は上だから別にさんを付けなくても……
「何というか……未唯さんのことを思うと……さん付けしないと怒られそうというか……」
「未唯姉はそんなことで怒らないと思うけど……」
「まぁそれは置いといて……苺さんもピアノをやってるなんてね」
「その……マネージャーやっていた時に色々と出来るようにって思って……少しずつ練習してて……」
その時に先生にコンクールに出てみないかって言われたんだよね……
「あっ、ミアちゃん」
すると侑姉が拍手しながらミアさんを出迎えた
「ベイビーちゃんも聞いてた。僕にかかればこんなもんだよ」
「お疲れ様。感動して震えが止まらないよ」
そう言う侑姉だけど……侑姉……それ感動して震えてるんじゃなくて緊張して震えてるんじゃ……
「侑?変な汗出てるけど大丈夫?」
「大丈夫、そろそろ私の番だなっ…て大きな会場で演奏するなんて緊張する」
「侑姉、落ち着いて……」
「そうだよ!練習通りやればいいだけだよ。ただの実技試験だろ。ていうか、今までもいろんな試験のたびに僕に泣きついてきて、こんなところで低評価なんて受けたら許さないからな」
「プレッシャーかけないでよ」
「ああ…だいたい同好会のステージで演奏したこともあったじゃないか。あの時と同じ気持ちでやればいいんだよ」
「でもあの時はみんながいたから、みんなと一緒のステージだったから」
「やれやれ」
ミアさんはそっと侑姉の耳にイヤホンを入れた。
「これはみんなの歌声」
「同好会のみんなだって、最初にたった一人でステージに出た時は緊張して、きっと今のベイビーちゃんと同じ気持ちだったはずさ。僕だってそうだったし、
まぁランジュとか愛あたりは緊張なんてしないかもだけど…とにかくベイビーちゃんはその背中を何度も押してきたんだ。えっと、その、つまり……侑なら大丈夫だってこと」
ミアさんの言葉で侑姉の不安な表情が消え、明るくなった。
「ありがとう、ミアちゃんもう大丈夫。私は一人でも一人じゃない」
「侑姉……良かったね。緊張解けて」
「えへへ、苺もありがとうね」
「わ、私は対したことは……」
「苺がいると何だか未唯がいるように安心出来るんだ~」
「そうなの?」
「うん、歩夢とは違う安心感があるというか何というか……」
「高咲さん準備お願いします」
「はい」
侑姉の番になり、侑姉はステージに向かう
「ありがとう二人とも、行ってくるね」
侑姉の演奏は凄く心が温かくなる……そんな演奏だった。私も頑張らないと!
「未唯さんもきっと応援してるからさ、苺さんも頑張りなよ」
「ミアさん……未唯姉の場合……応援が凄いと思うというか……」
「どういうこと?」
「未唯姉は……みんなの事を大切な存在だと思ってるけど、一番は多分……」
未唯side
ミアちゃんも侑お姉ちゃんも演奏良かったけど……苺の演奏は私的には凄く心に響いた。
「ねぇ~歩夢ちゃん」
「彼方さん?」
「今日の未唯ちゃんの格好……何だかスクールアイドルを応援してる時のせつ菜ちゃんみたいだよ」
「えっと……何というか……未唯ちゃんは苺ちゃんの一番のファンだから」
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