虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
少し遅れて練習場所に向かおうとする私。だけど、その途中で璃奈ちゃんとすれ違った。
「あ、り…なちゃん?」
何だか様子がおかしかったけど……何かあったのかな?
みんなの所に行くと璃奈ちゃんが急に帰ると言い出して走り去ってしまったらしい。私はふっと窓ガラスに描かれていた文字に目が入った。
「今日はもう解散しない?」
「果林ちゃん、拗ねてる?」
「何で私が!?」
「明日は、モデルのお仕事入れないようにしてたもんね」
「本当は璃奈ちゃんのライブ、楽しみにしてたんじゃない?」
「わ、私は、ライブの内容に興味があっただけよ!」
「そうなんですかー? 果林先輩も可愛いとこあるんですねー!」
「お黙り!」
みんながそんなことを話している中、私はお姉ちゃんにお願いをした。
「お姉ちゃん、璃奈ちゃんの所に……」
「未唯、うん、わかってるよ。みんなで行こう」
お姉ちゃん……わかってくれたんだ
私たちは急いで璃奈ちゃんの家へと向かうのであった。
エントランスまで来て、愛さんが連絡を入れた
「りなりー、いる?」
「愛さん! いきなり、りなりーはどうかと思いますよ……」
「ああ、ごめんごめん…普段この時間は、りなりー1人だって聞いてたから……」
璃奈ちゃんに話をしたいと伝えると、マンションのドアが開かれ、中に入り、家の中に入ると……部屋の真ん中に段ボールがおかれていた。もしかして……この中に?
「りなりー」
「ごめんね、勝手に休んで…」
「ホントだよ……心配したんだぞ……どうしたの?」
「自分が、恥ずかしくて……私は何も変わってなかった…昔から、楽しいのに怒ってるって思われちゃったり、仲良くしたいのに、誰とも仲良くなれなかった……今もクラスに友達はいないよ……全部私のせいなんだ……もちろん、それじゃダメだと思って、高校で変わろうとしたけど、最初はやっぱりダメで……でも、そんな時に、愛さんと会えた・・・。スクールアイドルのすごさを知る事ができた」
璃奈ちゃん……
「もう一度、変わる努力をしてみようって思えた……歌で沢山の人達と繋がれるスクールアイドルなら、私は変われるかもって……でも、みんなは、こんな事でって思うかもしれないけど、どうしても気になっちゃうんだ……自分の表情が、ずっとそれで失敗し続けてきたから…ああ、ダメだ……誤解されるかもって思ったら、胸が痛くて、ギューって……こんなんじゃ……このままじゃ……私は、みんなと繋がる事なんてできないよ……ごめんなさい……」
それは……違う…それは違うよ。だって……
「ありがとう」
「え?」
侑お姉ちゃんの突然の言葉に驚く璃奈ちゃん
「璃奈ちゃんの気持ち、教えてくれて」
「うん。愛さんもそう思うよ」
「私、璃奈ちゃんのライブ、見たいな。今はまだできない事があってもいいんじゃない?」
「え?」
「そうですよね。璃奈さんにはできるところ、沢山あるのに!」
「頑張り屋さんなところとか!」
「諦めないところもね」
「機械に強いし」
「動物にも優しいですしね!」
「みんなー! ドンドン言っちゃって、ずるいよー!よーし! 愛さんも!」
愛さんは段ボール事抱きしめていた。そして私も自分の思いを告げた。
「璃奈ちゃん、大丈夫だよ。伝えられないって思っても……私には伝わってるよ。璃奈ちゃんの気持ち……」
「「あ…」」
「未唯ちゃん……」
私だけは分かってしまう。別にへんな力とかそういう空想の力と0か使えるわけじゃない。ただ……
「りな子。ダメなところも武器に変えるのが、一人前のアイドルだよ」
「そうそう! できない事は、できる事でカバーすればいいってね!」
「一緒に考えてみようよ!」
「まだ時間あるし!」
「ありがとう……」
「璃奈さんとこういうお話できたの、初めてですね」
「そういえば、そうだねー」
そういえばどうしてこんなにすらすら話せるんだろう?少し考えてみるとある事に気が付いた。それは璃奈ちゃんも……
璃奈ちゃんは立ち上がり、カーテンを開け………
そしてライブ当日
ステージのある画面に映像が映し出された
『ニャニャーン! 初めまして! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の天王寺璃奈です! 今日は、今の私にできる精一杯のライブを見てもらいたいです! 楽しんでくれると嬉しいな!』
そしてステージにはライブ衣装をまとい、表情を読み取るボードをつけた璃奈ちゃんの姿があった。
これが……璃奈ちゃんの目指すアイドルなんだね……
ライブ終了後、みんなで璃奈ちゃんに話しかけていると、璃奈ちゃんは私に……
「どうして未唯ちゃんは私の気持ちわかったの?」
「え?あーそれは……」
「なんとなくじゃダメ……」
だ、だよね~まぁ別に話してもいいかな
「私も昔は璃奈ちゃんみたいだったの……」
「えっ?」
「だからわかっちゃうんだと思う……」
「それって……」
「あはは、つまらない話だから……あんまり話したくないんだよ。ただね……」
私は笑顔で話す侑お姉ちゃんとぽむお姉ちゃんをみた。今の私があるのは……
「二人のお姉ちゃんのおかげだよ……」
「そっか……」
次回、もしかしたらオリストかな?もしかしたら彼方ちゃんの話か……
また前回、未唯の誕生日案もらったりしましたが、とりあえず3月31日にします
感想待ってます