虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
栞子side
ある日の昼下がり、私は部室で読書をしていた。
「みんないるーって栞子ちゃんだけ?」
「侑さん、しー」
私は指を口元に当てながらそう言い、ある場所を指差した。
「あ、珍しいね。未唯がお昼寝してるなんて」
「ほんの10分前に寝たんですよ」
今、私は未唯さんを膝枕している。未唯さんの寝顔は……なんと言うか……いや、普段の姿を見ていると分かってしまうけど……
「でも本当に二人とも仲良しだよね。未唯の幼馴染件姉としてはうれしいよ」
「そうですね……私も……未唯さんとこんな風になれるとは思ってなかったですし……」
「そうなの?」
「はい、特に最初の頃は……」
「最初って、栞子ちゃんが同好会にきて廃部にするーって言っていたときの事?」
「あ、あのときの事は本当に申し訳ないことを…………普通なら土下座をするべき……」
「いやいや、そこまでしなくていいからね。それで未唯との関係が最悪だったの?」
「あの時は……まだですね……彼女なり……その件は彼女からしてみれば特に気にしてはなかったと言うべきか…………」
「どう言うこと?」
「そうですね……話しておくべきですね……あれは生徒会長再選挙が終わった次の日…………選挙の際は彼女、風邪を引いていて休んでいて………………」
未唯side
部室で選挙のことを聞いた私は、生徒会室を訪ねていた。
「失礼します」
「貴方は……高柳未唯さんですね」
「はい、今日はお話があってきました」
「話ですか……普通なら……」
「事前に連絡をするべきでしたが……急ぎなので……」
私は穏やかな口調で話を進めた。
「先ずは会長就任おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「それでですね……同好会を廃部にするという話ですが…………」
「えぇ、スクールアイドル同好会は必要は…………」
「でもおかしいですよね?」
「はい?」
「虹ヶ咲は自由な校風と多様な専攻の学園ですよね?なのに…………廃部にするのはおかしいですよ」
笑顔で更に話を続ける。
「それは……前任者である中川さんは…………」
「せつ菜さんは同好会に所属件部長でしたから、廃部にするのは特に問題はないですよ」
「…………貴方は要するに廃部にすることを撤回に……」
「はい、それにですね。生徒会長に廃部にする権限はないですよ?」
「…………」
黙り混んじゃったか……まぁまだ話は続けちゃうけどね
「もしもその権限が与えられていたとして、ただ気に入らないからという理由で執行するのは……しょっけんらんよう?でいいのかな?まぁそれになるよね」
「…………ですが……」
「ちゃんと明確な理由を提示してください。同好会には誇るべきものが無いと言いたいのであれば…………前にせつ菜さんが大会に優勝してますよ?」
「っ!?」
「他に理由はあります?」
終始笑顔でいる私だけど……栞子ちゃんからしてみれば…………怖いと思ってるのかな?
「…………貴方はどうしてそこまで…………他の方は直談判に来てないですよ」
「そこまでするのか……ですか?決まってるじゃないですか…………私たちの居場所を奪わないでください!」
少し声をあらげてしまった。栞子ちゃん、凄い驚いてる……
「…………」
「それでは失礼します」
「あの……貴方は私が会長になることに関して…………文句はないのですか?」
「え?ないよ」
「どうして…………」
「だって……せつ菜さん、少し抱え込みすぎだからね。少しでも軽くしてあげたいの」
「……そう…ですか」
栞子side
「ということがありまして…」
「未唯…結構やるときはやるからね……でも昔に比べたら凄い成長してるよ…」
「そうなのですか?」
「うん、昔はもう少し大人しかったかな?」
「ん…」
すると私たちの声で目を覚ました未唯さんは目を擦りながら、起き出した
「あ、栞子ちゃん、ごめんね。膝大丈夫?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
「何だか…栞子ちゃんと話してた夢見てた…」
「それって栞子ちゃんに直談判した夢?」
「何でわかるの!?って栞子ちゃん、あのときのこと話したの!?」
「す、すみません…」
「うぅ、あの頃はなんと言うか……居場所を守りたいって思ったから…………ちゃんと後でキツいこと言ってごめんって言ったけど……」
「でもそれで変われたかと思います。未唯さん、本当にありがとうございます」
「えっと……どういたしまして……なのかな?」
「本当に二人は仲良しだね~」
「お姉ちゃんたちもだよね~」
「あ、あはは……」
割とみいしおは書いてて楽しい
感想等待ってます!