虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
お昼休み、お弁当を食べながらあることを思い出した。そう言えば同好会に入部していた子いた気がする……名前は確か…………
「えっと……かす……何だっけ?」
特別知り合いと言う訳じゃないから……名前を覚えてない
ちょっと探してみようかな?
いくつかの教室を訪れたけど、例の同好会の子は見つからなかった。どうしたものか……
「後で二人に話してみようかな?」
多分侑さんはせつ菜さんに会いたいだろうし……
そんなこんなで放課後になり、侑さんと歩夢さんが待っている場所に来ると、既に二人とも来ていた。
「お待たせ」
「そんなに待ってないよ」
「それにしても未唯が結構乗り気なんて」
「そう?」
「うん、子供の頃に戻ったみたい」
「そっか……」
こうして三人で何かするの本当に久しぶりで、嬉しい気持ちでいっぱいだ
「それじゃ!同好会の部室を探してみよう!」
「侑ちゃん本当にやるんだね」
「歩夢さんは嫌なの?」
「えっと……まぁ……」
でも確かに侑さんと歩夢さんは二年生だからそろそろ予備校とかに通ったりを考える時期だもんね
でも侑さんは乗り気みたいだし……止めることは無理そうかな?
暫く探し回ったけど、見つからなかった。それにしても流し素麺同好会って……虹ヶ咲って本当に自由な校風だな~
だからこそこの学校を選んだと言ってもいいかもしれない。
そんなことを考えると、侑さんと歩夢さんの二人が誰かと話しているのを見かけた。
二人が話終えるのを待って、駆け寄ると……
「さっきの人たちは?」
「あ、うん、同好会の場所聞いたんだ」
「分かったよ」
早速同好会に行き、侑さんがノックをすると反応がなかった。
「いないのかな?」
「ここまで来て~」
「残念だね」
「ここで何をしてるんですか?」
突然後ろから声をかけられ、振り向くと眼鏡でみつあみの美少女がいた。この人って確か……
「普通科二年の高咲侑さんと上原歩夢さん。一年の高柳未唯さんですね」
「えっと確か……」
「侑さん、この人生徒会長の中川菜々さんだよ」
「あっ」
全校集会とかで見たことがある。でもどうしてここに?
「あなた方はどうしてこちらに?」
「そのスクールアイドル同好会に用事が……」
「優木せつ菜ちゃんに会いに来ました!」
「わ、私も……」
「そうですか……ですがもう彼女は現れないと思います」
「「「えっ?」」」
「それにスクールアイドル同好会も……廃部となりました」
廃部って……何で……
気がつくと私は一人で帰り道を歩いていた。
それほどにまでショックが大きかったのかもしれない。
「侑さん、落ち込んでなければいいけど……」
歩夢さんがついてるから大丈夫かな?
後で二人にメッセージを送ってみようかな?
一人でそんなことを思いながら、マンションの近くに着くと、歌声が聞こえた。この声は……
私は急いで歌声が聞こえてきた場所に行くと歩夢さんが歌っていた。制服姿なのに何故かピンクの衣装を纏っているように思えてしまうくらい……素敵だった。
歌い終わると歩夢さんはそっと侑さんに近寄り何かを渡していた。
「歩夢さん……」
「未唯ちゃん」
「あのね……私たち決めたんだ」
「決めたって?」
「スクールアイドル同好会がなくなったなら……私たちで一から始めようって!」
二人で……そっか……そうだよね。無くなったなら新しく始めればいいんだよね
「そっか、それじゃ私は……応援……」
「何言ってるの?未唯もだよ」
「えっ?」
「未唯ちゃん、ずっと目をキラキラさせてたもん。侑ちゃんと同じように……」
「で、でも私は……」
歌ったりなんて……
「お願い……一緒に始めよう」
「三人で始めたいの……」
侑さんと歩夢さんは手をさしのべてくれた。私は……まだどうしたらいいかわからないけど……でも……きっとここから始められるはず……
私は手をさしのべると二人は私の手をつかみ……
「「未唯ちゃん、これからよろしくね」」
「うん!」
おまけ
「始めるとなったら、未唯の呼び方も直してほしいな~」
「えっ?」
「やっぱり他人行儀みたいだし……歩夢はどう思う?」
「私も未唯ちゃんの呼び方好きだよ」
「で、でも……」
「お願い」
「うぅ……侑お姉ちゃん、ぽむお姉ちゃん」
「うん!いいね」
「未唯ちゃんにそう呼ばれるの本当に懐かしいな~」
うぅ本当に恥ずかしい……慣れた方がいいかな?
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