虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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また外伝です!にゃんヶ咲ネタというべきか……


18 外伝 栞子と猫

生徒会の業務を終え、遅れて同好会へと行くとテーブルの上に……

 

「猫?」

 

一匹の白猫がいた。何処から入ってきたのだろう?もしくは誰かが連れてきた?

 

「みー」

 

「はんぺん……とは違うみたいですね……」

 

子猫だから小さい。私はそっと抱き抱えた。

 

「おとなしい子……それに何だか……この子、未唯さんみたい」

 

大人しく、そして可愛らしい…未唯さんが猫になったらこんな感じになるのかな?

 

「そう言えば皆さん…まだ来てないけど…どうしたのでしょうか?」

 

「みーみー」

 

「あ、ごめんね。抱かれるの嫌だった?」

 

下ろすと、子猫は何故か私にすり寄ってくる。

 

「えっと…」

 

もう一度抱き上げると、子猫は何だか落ち着いている。

 

「可愛い…」

 

ちょっと気を緩んでしまった。それほどこの子は可愛いということなのかな?

 

「この子に向かって可愛いって言えるのに……私は……未唯さんに可愛いって言えないのはちょっと情けないですね」

 

「み?」

 

「あぁごめんなさい。貴方は分からないですよね?友達に貴方に似た子がいて……凄く可愛らしい子なんですよ」

 

本当に気が緩んでいるせいか、普段思ってることを子猫に話していた。

 

「未唯さんは大人しい子なのですが、納得できないことがあると普段の感じでは考えられないほど積極的になったりもするんです。最初の頃は驚きましたが…………そう言うところも未唯さんの魅力なんです」

 

「み、みー」

 

「ふふ、一人でいることが多かった私に……未唯さんは優しく手をさしのべてくれて…………天使みたいな人なんですよ」

 

子猫の頭を撫でながらそう言うと、子猫の様子がおかしかった。どうしたのだろうか?

 

「お腹すいたの?えっと…」

 

ミルクか何かないか探そうとしていると、子猫は急に暴れだした。私は慌てて下ろそうとした瞬間、転んでしまい、謝って子猫にちゅうをしてしまった。すると…………

 

「あ……」

 

「え?」

 

ぼんっと音が聞こえた瞬間、私の上に裸の未唯さんが………………

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

少し前のこと、部室でみんなとのんびり過ごしていると…………

 

「はぁ~猫の気持ちを知りたい」

 

「どうしたの?未唯ちゃん、突然……」

 

「ぽむお姉ちゃん、いや、猫可愛いな~って思って……猫とお話しできたらな~って思ったの」

 

「ふふ、未唯ちゃんらしいね」

 

そんな他愛のない話をしていると、璃奈ちゃんがあることを言い出した。

 

「その夢、叶えられるかも」

 

「え?」

 

「クラスの子に科学部の子がいて……偶然そう言う薬を作ったって……今あるから使ってみる?」

 

「いや、明らかにそんなものできるわけないでしょ」

 

「まぁまぁかすみさん、少しは夢を持ちましょう」

 

「しず子!それじゃ私が夢を持ってないみたいじゃない!」

 

二人がいつもの喧嘩をしていると、璃奈ちゃんが白い薬を取り出した

 

「飲んでみて」

 

「あ、明らかに大丈夫そうな薬には見えないんだけど……」

 

「未唯ちゃん、やめた方が……」

 

「飲んでみるね!」

 

「「えっ!?」」

 

お姉ちゃんたちが驚いているけど、本当に猫の気持ちが分かるなら試す価値あるよね!

私は一気に飲み干すと…………ぼんっと音がなり…………

 

「みー」

 

何故か猫になっていた

 

『えぇーーーーーー』

 

私の姿にみんなが驚くけど……当たり前だよね……

 

「みーみー」

 

私は必死に『何で猫になってるの』って伝えようとするが、鳴き声だから伝わらない

 

「りなりー、その薬……もしかして……」

 

「うん、猫の気持ちを知るの意味が違った『オロオロ』」

 

「みー」

 

「未唯ちゃんって猫になるとこんな感じなんだ」

 

「まぁなったらこんな感じになりそうだとは思ったけど……」

 

「可愛い~よしよし」

 

エマさん、果林さん、彼方さんは落ち着いてるけど……いや、そうじゃなくって……

 

「こ、これは……正に漫画みたいな展開ですね!服も脱げてしまって……」

 

あの……せつ菜さん?状況読んで……

 

「と、とりあえず元に戻す方法は……」

 

「聞いてみる……」

 

「みんなで行こう!未唯、待ってて」

 

いや、誰か残っててほしいのだけど……ってみんな行っちゃった…………

 

とりあえず戻ってくるまで何してよう……

そんなことを思っていると、栞子ちゃんがやって来た。

 

栞子ちゃんは私を抱き抱えて、可愛いと言ったり、撫でたり……普段私にたいして思ってることを…………って聞かされる方が恥ずかしいよ………………

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで元に戻れたけど………………

 

「///////」

 

栞子ちゃんはずっと顔を真っ赤にして、俯いていた。私は脱げた制服を着直して……

 

「えっと…栞子ちゃん」

 

「あ、あれは…その…」

 

「えっと」

 

天使みたいなとか言ってしまったことを恥ずかしがってるのかな?

 

「と、とりあえず今日のことは忘れた方がいいよね?」

 

「で、出来たら……お願いします」

 

お互いそう約束をするのであった。

お姉ちゃんたちが戻ってくるまでの間、栞子ちゃんはずっと顔を真っ赤にさせていたのであった。




本当に外伝の方が書きやすい

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