虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
朝の同好会のミーティング中、彼方さんからある話が出た。
「実は今日~遥ちゃんが来るんだけど、いいかな~?」
「遥ちゃんって、彼方さんの妹の……」
「そう~スクールアイドルですごく可愛いんだよ~」
そう言いながらうっとりする彼方さん。本当に遥ちゃんの事が好きなんだな~
「うん、大丈夫だよ。私も会ってみたいし」
「では出迎えは侑さん、歩夢さん、私、未唯さんでしましょう」
「私も?」
何で私もなんだろうと思っていると、彼方さんはあることを言い出した。
「実は遥ちゃん、未唯ちゃんにも会ってみたいんだって」
「私に?」
「そう~だから仲良くしてね~」
「は、はぁ……」
遥ちゃんが私に会いたいって一体何でだろうと思いながら、朝のミーティングが終わるのであった。
そして放課後……
「じゃーん!遥ちゃんでーす!」
「今日はよろしくお願いします!」
「すごいすごーい! あの東雲学院で注目度ナンバー1の近江遥ちゃんに会えるなんて、ときめいちゃう!」
「いえ、そんな……」
「侑ちゃん、他校のスクールアイドルもチェックしてるんだね。」
「だって、あの東雲学院だよ! 都内でも有名なスクールアイドル部に期待の1年生現るって、ネットでも話題なんだから!」
「そうなんだよー! 侑ちゃん、分かってるー!」
「急なお願いだったのに、ありがとうございます」
お姉ちゃん、本当にスクールアイドル好きになったんだな~
「いえ。お越しいただいて光栄です」
「可愛い上に礼儀正しくて、天使!」
「でしょー。なんかね、最近の彼方ちゃんがとーっても楽しそうだから、同好会に興味津々なんだって!」
「うんうん! 彼方さん、どんな練習も楽しそうだもんね!」
「ふふふーん。今日の彼方ちゃんは、一味違うよー!」
彼方さん、いつも以上に楽しそうだな。すると遥ちゃんが私のことを見つめた
「あ、あの高柳未唯さんですよね」
「う、うん」
「やっぱり……噂通りかわいい」
「え?」
「前々からお姉ちゃんから未唯さんのこと聞いてたんですけど、スクールアイドル界隈で、凄くかわいい子がいるって噂があって……」
そんな噂あったの!?私はお姉ちゃんたちのほうを見ると首を横に振っていた。お姉ちゃんたちも知らなかったみたいだ。
「中では天使みたいに可愛いって話から、天使系アイドルとか純粋無垢系アイドルとかって言われてるの」
そ、そんな……天使だなんて……うぅ、すごく恥ずかしい
「未唯ちゃん、凄いよ。ライブとかまだなのにもうそんな風に……」
「確かに未唯さんは魅力たっぷりですからね」
「遥ちゃんと未唯ちゃんの天使二人……ユニット組んでみるとか~」
「それいいかも!」
あ、あのお願いだから変に盛り上がらないで……恥ずかしいんだから……
「えっと未唯さん」
「あ、さん付けはいいよ。同じ年だし……」
「それじゃ未唯ちゃん。これから連絡取り合ってもいいですか?」
「うん、遥ちゃんが良ければ」
何だかすぐに仲良くなれたけど……その天使系とかそういう肩書ってどうにかできないのかな?
早速練習の様子を遥ちゃんに見てもらうことに、彼方さんは遥ちゃんの前だからかいつも以上に気合が入っていた。
「うぉぉおおおお!」
「お姉ちゃんがあんなに速く走るなんて…」
「うん。同好会の活動が再開してから彼方さんすごく頑張ってるんだよ」
「そうなんですね…」
「ん?」
ランニング中に侑お姉ちゃんと遥ちゃんが何か話しているみたいだけど……あの遥ちゃんの表情……
「もしかして……」
「どうかしたの?未唯さん」
「あ、ううん、何でもないよ。しずくちゃん」
私の勘違いならいいけど……とりあえず走らないと
それからいつも以上に張り切っている彼方さん。そしてそれを見守る遥ちゃん……
う~ん、やっぱり遥ちゃんが今日来た理由って………