虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
彼方side
ある日の事……洗い物をしていると、遥ちゃんがお洒落な格好をして……
「あれ~遥ちゃんおめかししてどこか行くの?」
「あ、お姉ちゃん、今からデートしに……」
「そっか~デートか~えっ?」
思わず拭いていたお皿を落としてしまった。
「わ!?お姉ちゃん大丈夫?」
「は、はは、遥ちゃん!?い、今デートって…………」
「うん、デート……って言うより……」
は、遥ちゃんにいつの間にそんないい人が…………姉として祝福するべきなのだけど…………でも……
「は、遥ちゃん……」
「何?」
「お出掛け中止にして……遥ちゃんのその……お相手の子……今から家に来てもらうようにして!」
「え?」
姉として見極めないと!遥ちゃんに相応しいかどうかを!
一時間後、遥ちゃんがお相手の子を迎えに行って帰ってきた。その子は…………
「えっと……お邪魔します」
「え?未唯ちゃん?」
「お姉ちゃん、連れてきたけど……」
「え?え?未唯ちゃんと遥ちゃんがお付き合いを?」
「お姉ちゃん……何でそうなるの?」
未唯side
今日は遥ちゃんと一緒にお出かけをするはずだったのだけど…………何故か家に来て欲しいと言われて、私は遥ちゃんと一緒に向かうけど…………彼方さん、何か勘違いしてたみたいだった。
「は、遥ちゃんがデートって言うから~」
「未唯ちゃんと一緒にお出掛けするんだから、デートみたいなものだし……」
「その……デートって言われると恥ずかしいんだけど…………」
「未唯ちゃん、顔真っ赤だね~」
茶化す彼方さん。うぅ……
「それで一緒に遊びに行くの?」
「ううん、未唯ちゃんが私にお願いしたいことがあるって言うから……」
「あ、うん、実は……」
私は出来ればお姉ちゃんたちに内緒にして欲しいと言い、今日遥ちゃんにお願いしたいことを話した。
「そっか~未唯ちゃん頑張るね~」
「でも私なんかでいいの?」
「スクールアイドルとして、遥ちゃんが先輩だから……もしかしたらって思って」
「分かったよ。アドバイス出来る事があったらするからね」
「うん、お願いします」
私と遥ちゃんは一緒に出掛けるのであった。
「それにしても~未唯ちゃんがね~」
東雲学園のトレーニングルームで、私は息を切らしていた。
「お疲れ様。ステップも凄く上手くなったね」
遥ちゃんが私にタオルを渡してくれた。私は汗を拭きながら座り込んだ
「もう少しだけ頑張りたいけど……」
「ダメだよ!無理な練習したら体壊しちゃうから」
「うん……」
「でも未唯ちゃん、本当に気合い入ってるね。やっぱり大好きな人たちだから?」
「うん、だから……伝えたいの……私はここまで成長したんだよって……だって二人は私にとって……最初のファン……だから」
でも最初のファンだって思ってるのは私だけかもしれないけど……それでもいい。伝えたいから…………
「そっか、未唯ちゃんは本当に凄いね」
「そんなことないよ~」
「それじゃ…続き頑張ろう!」
「うん!」
練習を再開しようとすると、遥ちゃんがあることを聞いてきた。
「そういえば衣装は?制服のまま?」
「ううん、学校の被服部の人に頼んだから……」
聞いた限りだと…………私にぴったりな衣装を作ってもらってくれてる。
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