虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
ある日のこと、突然栞子ちゃんに家に来てくれないかと頼まれたので、おめかしして栞子ちゃんの家を訊ねた。
和風なお家だからもしかしたら色々と厳しいと思いつつ、チャイムをならすと……
「貴方が高柳未唯さんね」
出てきたのは見知らぬお姉さんだった。なんと言うか……怪しい人だ…………ここは……
「すみません。家間違いました」
門から離れて、栞子ちゃんに連絡を入れて…………
「何かもらった地図間違ってたよ」
『いえ?あっていると思いますが……』
だとしたら……あの人は……
「間違ってないわよ。三船家で合ってるわよ」
「おねえさん、泥棒?」
だとしたら栞子ちゃんは助けを…………と言うのは冗談として……
「まぁ怪しいと思うのは仕方ないわね。私は栞子の姉の薫子よ」
薫子?確か…………
「あぁフェスティバルの実行委員の人で、途中で投げ出した」
「何か……話を聞いてる感じとは違うわね……優しい子と聞いてたけど……」
「こう見えてちょっと怒ってますので」
その事で色々と大変だったからね。本当に……
「フェスティバルの事は本当に……もうしわけ……」
「謝るならお姉ちゃん……高咲侑さんに謝ってくださいね。一人で背負い込んだりしたので……」
「分かったわ。それで栞子に用事?」
「あぁそうでした。何か来てって言われたので」
「そう、ゆっくりしていってね」
そう言って薫子さんは出掛けていくけど……まず戻ってきてたんだ。
「後で栞子ちゃんに聞いてみよう」
栞子ちゃんのお家にお邪魔して、私は栞子ちゃんの部屋に案内された。
「それで話って?」
「実は……学校で話すのは難しいのですが……」
「デートのお誘い?」
「い、いえ、そ、それは……学校でも……」
顔真っ赤にさせて可愛いな~
「ある問題が同好会で浮上しようとしてます」
「問題?」
もしかして……ランジュって人がまた?でもこの間、ミアちゃんが土下座させに来て…………
『口の聞き方と態度をどうにかするように言い聞かせますから。本当に許してください!未唯さん!』
ってことがあったから大丈夫かと……え?ランジュって人は…………震えていたような……気のせいだけど……
「これなんですが……」
栞子ちゃんに見せてもらったのは……これは確かにまずいかもしれない。下手すれば同好会が活動停止に……
次の日、朝のミーティングで私と栞子ちゃんの二人で昨日の話をした
「と言うことでテスト勉強強化期間に入りたいと思います」
「突然だね……ってそろそろテストか」
「何だか前のテストの時のことを思い出すね」
「あぁ、お馬鹿王決定戦でしたっけ?」
あの時はまだ栞子ちゃんが素直じゃなかったからね~でもまだそんなに経ってないのに……懐かしく思えるよ
「彼方ちゃん~成績落とさないように気を付けてるよ~」
「ですが油断していたらダメですね!」
「でも、なんで突然?」
璃奈ちゃんの疑問は分かる。まだ期間があるのに急いで始める必要はないけど……
「空が青いわね」
「見てください。雲が……コッペパンですよ」
遠くを見ている二人を見て、全員が納得した。
「果林ちゃん、成績落ちてるの?」
「そんなことないわ」
「因みにこれがこの間の小テストの結果です」
栞子ちゃんはみんなに見せると、何人かは苦笑いを……しずくちゃんは呆れていた
「果林さん、点数が……」
「かすみさん?」
「……調子が悪かっただけよ」
「か、かすみんも部屋の掃除とか……」
「…………」
しずくちゃんに無言で見つめられて怯えるかすみちゃん。流石に可哀想だけど…………
「次のライブ……下手すれば出れなくなりますよ」
「だから昨日栞子ちゃんと話し合ったんだけど-お姉ちゃん、どうかな?」
「まぁ私も今回は早めに勉強会とかしたいねって歩夢と話してたから……」
「私たちは大丈夫だよ。教えられたりもするし」
「そうだよね。折角二人が提案したことだし、愛さんも乗るきゃない!」
「でも前みたいにやるんですか?」
前みたいな感じの方が良いけど…………しずくちゃんは何か案でもあるのかな?
「勉強合宿とか……ダメでしょうか?」
合宿……そう言うのも面白そうだけど…………
「その提案……「でも下手なところだと遊びたくなりそうだね」
何か誰かの声を遮ったけど気にしない~
「確かに……集中できませんね。部室でやるしかないですね」
「まぁその後に合宿でも良いかも」
とりあえず話は纏まったから…………
「あの未唯?」
「何?お姉ちゃん」
「いや、彼処で悲しそうな顔をしている人が…………」
侑お姉ちゃんが指差している方を見ると、薫子さんがいた。私はそっと薫子さんを外に出して、扉を閉めるのであった。
何故か辛辣な未唯という…………
地味に続きます
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