虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
合宿の準備を家でしているときのこと、苺ちゃんが暇そうにその様子を見ていると思ったら……
「そう言えばお姉ちゃん……」
「ん~」
「お付き合いしてる人いるんだよね?」
「うん、そうだけど……」
珍しい…苺ちゃんがそう言う話を振ってくるなんて……恋バナとかそう言う話苦手……と言うより思っている以上の話が出てきて赤面したりするのに……
「ちょっと気になったんだけど……そのお付き合いしてる人って同好会を廃部しようとしたんだよね?」
「うん」
「おねえちゃん、そう言うことをされると凄く嫌うよね」
嫌う……でいいのかな?まぁ嫌いなんだろうな~
「それにしてはよく好きになれたね」
「う~ん、まぁ色々とあったからね」
正直言うと私も驚いている。
私は大切なものを奪ったり、辛い思いをさせようとしたり、傷つけたりするような人は嫌いだ。
だからそう言う人に対しては例えどんなことがあっても…………許そうと思ったりはしない。例え許すことがあったとしても…………かなり長い時間をかけなければいけなくなる。
だけど……栞子ちゃんだけは違った…………
少し前に3校合同合宿で選抜された組と留守番組で分かれたときに、私は先生にあることをお願いされていた。
「ボランティアですか?」
「そうなのよ。申し訳ないのだけどお願いできないかしら?」
まぁ暇していると言ったらあれだけど……予定もなかったしいいかもしれない。
「分かりました。参加します」
「それじゃあ、参加するもう一人の子呼んでくるわね」
もう一人?
「その子、よく参加してるから、仲良くね」
「はぁ」
うーん、正直知らない子と一緒って言うのはちょっと苦手と言うべきか…………でも引き受けた以上は……頑張らないと…………
暫くして先生が連れてきたのは…………
「「あ……」」
三船さんだった。ついこの間色々とあったのに…………気不味い…………
「それじゃ二人ともよろしくね」
「はい」
「はい……」
なんと言うか気が重くなる…………
とりあえず三船さんにボランティアで何をするかの説明を受けることになった。
「えっと、子供たちと遊んだりすればいいの?」
「遊ぶだけではないです。勉強を教えたりも」
「なるほどね~」
それにしても丁寧に教えてくれるんだ……私的には嫌われたりしてるから、心配はしてたけど…………
「…………高柳さんはスクールアイドル……なんですよね?」
「うん、まぁまだライブとかしたことないけど…………」
「正直言うと…………あなたには向いていないと思います」
適性がどうとかの話か……拘るね……
「どうして?」
「……はっきり申し上げますと……体力面、歌唱力を踏まえた上で……あなたには別の……」
「そうだね。スクールアイドルやるには私に足りないものはそれだね」
「それなら……」
「だけどね……私はやりたいの。憧れのせつ菜さんみたいにかっこよくなくても、大好きなぽむお姉ちゃんみたいに可愛らしくなくても……自分らしいアイドルを目指したいの。適性に合ってないからやめるつもりはないよ」
「…………それが無駄な……」
「無駄なことだって言うつもりなら…………私は三船さんの事を軽蔑する」
無駄なんて言ってほしくない…………この世には無駄なことなんてないんだから……
「…………そうですか……」
それからまたボランティアの話に戻るのであった。
思い返すと……私、よく栞子ちゃんの事好きになったな~
出会いは最悪だし、それ以降の事も考えると……嫌ってたのに…………
「はぁ」
「どうしたの?ため息なんてついて」
「恋って凄いなって……」
「いきなり何をいってるの?お姉ちゃん?」
出会いもそのあとも最悪だった二人……次回に続きます!
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