虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
テスト明けの同好会、かすみちゃんが返ってきたテストを見て項垂れていた。
「うううううう……こんな点数なんて……」
「22点だニャンニャン! 可愛いじゃん!」
「全然可愛くないよ!」
いや、しずくちゃんが可愛い……なんて言わない方がいいのかな?
今日で一学期も終わり、夏休みに入ると言うことで……
「テストの結果は置いといて、今日で一学期も終わり」
「夏休みに入ると言うことで……」
「今からスクールアイドル同好会、夏合宿、出発です!」
私たちは事前に持ってきていた荷物を持って合宿所向かうとそこは……
「合宿所って……」
まさかの学校だった。
「もう、てっきり、海辺の別荘とかに泊まるのかと……」
「そんな無駄遣いはできません!幸い研修施設も兼ねているので、泊まるのにも最適です」
まぁ確かにそう考えれば学校の方が都合がいいけど…………水着無駄になっちゃうな~
とりあえず今日は練習はせずにお泊まりを楽しむことになり、みんなで夕食を作ることになった。そんな中、私と璃奈ちゃんはあることに気がついた
「ん? 独創的な香り……」
「なんだろう?」
「できました!」
せつ菜さんの方を見ると、せつ菜さんはスープを作っていたみたいだけど…………紫色のスープって…………
「お味見いかがですか?」
「うん……」
璃奈ちゃんが味見をすると……
「どうですか?」
「あわわわ」
「ビックリするほど美味しいですか!」
璃奈ちゃんが代わる代わるボードの表情を変えていたけど……バグってない?
「未唯さんもどうですか?」
「わ、私!?」
食べるべきなのか……でも璃奈ちゃんの反応を見ると…………食べない方がいい。だけど…………
「?」
憧れのせつ菜さんのあの無邪気な表情を見ていると…………ここで食べないと…………
「どうかしました?」
ダメだ……迷っている場合じゃない……味見をして『不味い』とか言ったらダメだ……ちゃんと『美味しいよ』って言わないと…………
「い、頂きます…………」
私はそっと口をつけようとした瞬間、ポケットに入っていたスマホが鳴った。
「あ、ごめんなさい。苺ちゃんから……ちょっと出てきますね」
ギリギリの所で、救われたのかな?いや、救われたって言うのはおかしいよね……
廊下に出て、電話に出ると…………
「どうしたの?」
『あ、お姉ちゃん、そっちは楽しんでる?』
「うん、みんなで夕食作り、苺ちゃんは?」
『こっちも遥ちゃんとご飯作ってるよ』
私が合宿に行ってると同時に遥ちゃんがお泊まりに来ていた。二人ともそんな仲になったなんて……お姉ちゃんうれしいな~
『それでね、お姉ちゃん宛に手紙が届いてるよ』
「手紙?」
『うん、気になって見ちゃったけど…………………………』
それって…………それが本当なら虹ヶ咲も今以上に有名に…………とりあえず今はゆっくり考えるべきだよね
「ありがとう。とりあえず考えてみんなに相談してみるよ。だから……」
『分かってる。お姉ちゃんが話すまでは内緒だね』
「うん」
「電話誰から?」
電話を切ると同時に後ろからぽむお姉ちゃんに声をかけられた
「わ!?えっと……苺ちゃんからだよ」
「苺ちゃん?そっか苺ちゃんは遥ちゃんとお泊まり会してるんだっけ?」
「うん、仲良くなって良かったよ」
「あはは、未唯ちゃんは苺ちゃんの事好きだもんね」
好きと言うか……姉としてだけど……
「ま、まぁ好きだよ」
「そっか、それじゃ私も未唯ちゃんのこと好きだよ」
笑顔で好きって言わないでほしいのだけど…………結構心にくるものがある……
「ぽむお姉ちゃん……そう言うことは侑お姉ちゃんにも言えたらいいのに」
「ゆ、侑ちゃんに!?」
あ、声に出してしまった…………
「侑お姉ちゃん、鈍いからちゃんと言わないと伝わらないと……思……う……」
あれ?ダメだ…………普通に言っても通じなそう…………友情と愛情どっちなのか分からなそうだし……
「そ、その……未唯ちゃんは気がついてたの?」
「何を?」
「えっと……私が侑ちゃんの事が好きだって」
「まぁ幼馴染みだからね。気づいていたし、ぽむお姉ちゃんが変な勘違いしないようにサポートしたり…………」
「あ、あはは……ごめん」
「でも私はお姉ちゃんたちが仲良しなのが一番だから…………」
「未唯ちゃん、ありがとうね」
「何かあったら相談してね」
「うん」
つい私がしてきたことを話してしまったけど……これで色々と良くなるならいいよね
割とオリジナル要素が多くなるかな?
感想待ってます