虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
「全く!かすみさんたちは」
ぽむお姉ちゃんと一緒に部屋に戻ると何故かかすみちゃんたちが怒られていた。話を聞くと驚かせようとしていたみたいで、騒ぎ過ぎたとか…………
何だかそう言うの……私もやってみたかったな~
「とりあえずお風呂に入って今日は休みましょう!入る順番は……」
「あら、学年別でいいんじゃないの?」
「ぶーぶー、果林先輩、それだとつまらないですよ!ここはグーチョキパーで別れましょうよ」
「なるほど……学年別でと考えていましたが、それも面白そうです。早速やってみましょう」
せつ菜さん、乗り気だ……まぁ確かにこういうのはバラバラに別れた方が…………
『あ…』
「え?」
みんなが出した手と私が出した手は…………
「あはは、まさか未唯さん以外、全員学年別になるとは……」
「こ、こんなことあるんですね……」
まさかの私だけが二年生と同じ…………まぁ仕方ないか……
「でも未唯ちゃんと一緒に入るのって久しぶりだね」
「そうだね。小学校以来だっけ?」
「うん」
「…………」
あれ?侑お姉ちゃんが話に入ってこないけど……珍しい
侑side
未唯と歩夢の二人のことを考えていたけど、あれは見間違いかと思ってたけど、あんな風に一緒にお風呂に入れることを喜ぶなんて…………いやいやあれは純粋に……
苺side
「ちょ……遥ちゃん……くすぐったいよ」
「えー、くすぐってるつもりはないよ~」
「くすぐったいの」
私と遥ちゃんは一緒にお風呂に入っていた。普通なら別々に入ればいいのに……遥ちゃんから入ろうと言われて、渋々……
「こうして誰かと入るのって久しぶりだな~」
「そうなの?お姉さんとは……」
「お姉ちゃんとはあまり、忙しいから……」
そういえばバイトをしてるって話だっけ?それなら仕方ないのかな?
「それにしても……苺ちゃんって……スタイルいいよね」
「にゃ!?どこ見てるの!?それなら遥ちゃんだって大きいじゃん!」
「わ、私は………その……」
「私はもう少しほしいの!未唯姉位は!」
「だからって揉まないでよ~」
未唯side
みんなで湯船に浸かる中、私は一部分を見て…………ため息をついた。
それなりにあるけど……やはりというべきか……二年生の三人は……凄いな…………
出来たらもう少しほしい…………参考に聞こうかな?
「未唯ちゃん、どうしたの?元気ないけど」
「あ、うんと……もう少しほしいなって……」
「ほしいって……あ…」
察しないでほしいけど、仕方ないよね
「その……未唯ちゃんももう少ししたらきっと……」
「なれたらいいなって……」
「何の話?」
「えっと未唯ちゃんがもう少し大きく……」
「大きく……あー未唯らしい大きさだと思うよ」
私らしい大きさって……なんだろう?そう言えばよく聞く話で……揉めば大きく…………
私はのんびり浸かってるせつ菜さんを見た。
「…………」
「どうしました?」
「せつ菜さん、ごめんなさい!」
「ひゃ!?何でいきなり!」
「大きくなるためです!」
「未唯ちゃん、それ違うから」
「誰かの揉むんじゃなく…………」
それから落ち着いたあと、せつ菜さんに怒られる私であった。うぅ、割と本気の悩みなのに…………
次の日、ランニングしていると、かすみちゃんが……
「こう練習ばかりだと飽きちゃいます~」
確かに昨日が楽しかったぶん、仕方ないけど…………
「だったらさ、愛さんのアイディア、乗ってみる? アイだけにね!」
愛さんの提案、それは鬼ごっこだった。確かにこれなら楽しく練習もできるよね。
みんなで逃げていると、私はタオルの上に置いてあったスマホにメッセージが入っていたのに気がついた。見てみると……
「答えは急ぎか……」
やるべきだよね…………それなら…………
「未唯さん!捕まえました!」
「あ……」
「どうしたんですか?ボーッとして」
「あはは、そのちょっと……」
最初は二人に相談するべきだけど、せつ菜さんに先に相談するべきだよね
私はあの件をせつ菜さんに話すと……
「なるほど……確かにそれは受けるべきです」
「そうですよね……ちゃんとお姉ちゃんたちに話さないと」
「話したあとはみんなですね!その時は応援に行きますから!」
「あ、ありがとうございます」
みんな捕まると、汗いっぱいかいたということで……プールに入ることに、みんな楽しく遊ぶ中、私は夜空を眺めていた。
「未唯ちゃん」
「一人で何してるの?」
「お姉ちゃん……何だか今日は疲れちゃって……」
「そっか……」
「それにね。スクールアイドルやってなかったら私たちはどうなってたのかな?」
「本当は今頃、私たち2人で予備校行ってたかもしれないんだよね……」
「うん、未唯は…昔みたいな呼び方してなかったかも」
「私は…多分昔のままかも」
「でも、やっぱりこうして一緒にいる……」
「だね」
みんなと会えたから……私は変われたんだよね
「同好会に入るって決めた日の事、憶えてる?」
「うん。もちろん」
「侑ちゃんはあの時、私もスクールアイドルの夢を一緒に見るって言ってくれたの、すごく嬉しかったな」
「スクールアイドルの夢……そっか……あの時、歩夢が勇気を出してくれたおかげなんだ……歩夢の夢を一緒に追いかけて、今の私がいる……みんなとも……」
「え……」
「お姉ちゃん、みんながいたから、侑お姉ちゃんは夢を見つけられたの?」
「そうかも……でも一番は歩夢かな?」
「侑ちゃん……」
一瞬、危なかったけど……ぽむお姉ちゃんは多分大丈夫……
「周りにどんどん輪が広がって、いつの間にか、スクールアイドルが好きな人達ですごく、大きな力が生まれてた……ありがとう、歩夢! 私も勇気を出して、今の自分にできる事、やってみる!」
「できる事?」
その時、大きな花火が上がった。とても大きく……きれいだった。みんなも集り、花火を見る中、お姉ちゃんは
「今度の私達のライブ、虹ヶ咲だけじゃなくて、もっと大きなライブにしたい!あのね、この間のダイバーフェス、ホントすごくて、それってきっと、観客の応援とステージが1つになったから生まれたトキメキがあって……それが会場にあふれてたからじゃないかって……そんなトキメキを生み出せるような、あの時以上のライブがしたい! スクールアイドルもファンも、全部の垣根を越えちゃうような……ニジガクとか東雲とか藤黄とか、そんな学校とかも関係なく、スクールアイドル好きみんなが楽しめる、お祭りみたいなライブ…………知らなかったスクールアイドルに出会ったり、ファンの熱い声援に勇気をもらえたり、そこにいるみんなの心が強く響き合って、新しい『大好き』が生まれる!そういう場所で、みんなに思い切り歌ってほしい!」
「なんというか、その、ドキドキしました!」
「スクールアイドルとファンの垣根を越える……」
「みんなが楽しめる、お祭りみたいなライブ!」
「お祭り……愛さん、大好き!」
「うん! すごく面白そう!」
「私、そのステージに立ってみたい!」
「みんな……」
「にしても、侑ってホント、すごい事考えるわね」
「ですが、ファンを巻き込み、他校まで巻き込むとなると、きっと大変ですよ」
「うん。それでもやってみたい! アイドルじゃない私だからできる事もあるって、そう思うから!私もそこから何かを始めたい!」
「よーし! じゃあ、みんなで頑張ろう!」
『おーっ!』
「スクールアイドル、フェスティバル……スクールアイドルが好きな、みんなのためのお祭り、スクールアイドルフェスティバル!」
「やりましょう! スクールアイドルフェスティバル! 私達ならきっとできます!」
お姉ちゃんがやりたいことを見つけられて、私とぽむお姉ちゃんは顔を見合わせて微笑んだ。
良かったね……お姉ちゃん
侑side
未唯と歩夢の二人が微笑み合うけど……本当に……私の勘違いなんだよね……やりたいことを見つけられたのに…………二人の事が気になって仕方ない…………
でも普段からの未唯を見ていると歩夢に気を遣っている感じが…………
合宿編、これにておわ……らない!後一話、おまけ的な話をやります
外伝やって合宿おまけやります
感想待ってます