虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
私たちが改めて同好会の活動を頑張ろうとしている中、生徒会室ではあることが起きていた。
せつ菜side
優木せつ菜の正体が生徒会長私だと突き止めた朝香果林は元同好会のメンバーと供に来ていた。廃部になった件を私に問い詰めてきたけど……
「優木せつ菜は、もういません! 私は、スクールアイドルをやめたんです!もし皆さんがまだスクールアイドルを続けるなら、ラブライブを目指すつもりなら……皆さんだけで続けて下さい……」
私は突き放すようにそう告げた。それはみんなを突き放すための言葉なのか……それとも…………
私はもうスクールアイドルをやらないと決めて、家に帰って衣装をしまいこんだ。これで……良かったんだ。これで…………
未唯side
お昼休みの事、生徒会長さんがジャージ姿で何かを捕まえようとしていた。
「どうしたんだろう?」
ちょっと気になるけど…………今は少しやるべき事をやっておこう。
私は人気のない場所で、練習着姿でダンスレッスンをしていた。正直今の私では歌って踊るのはかなり難しい。
だからこそ少しでも練習をしておかないと…………
「高柳未唯さん?」
「きゃ!?」
不意に声をかけられ、驚いた私は思わず転んでしまった。
「大丈夫ですか!?」
声をかけてきたのは生徒会長さんだった。私は生徒会長さんの手を借りて立ち上がる。
「ありがとうございます」
「あなた、確か帰宅部では……」
「あはは、えっと……その……」
同好会を始めたこと話しても良いのかな?もしかして話したら問題が起きたりとか……
「高咲さんたちが作り上げた同好会に入ったんですね」
「あ、知ってたんですか?」
「先程、高咲さんとお会いして……少し話をしました」
「話?」
「あなたと高咲さんは……優木せつ菜さんに憧れて……」
「はい!かっこよくって…………私もあんな風に……」
「…………憧れなんてしない方がいいですよ」
「えっ?」
「せつ菜さんは、あのライブで終わりにして良かったんです。あのまま続けていたら、彼女は部員の皆さんをもっと傷付けて、同好会は再起不能になっていたはずです……」
普通なら……そんなことないって否定しないといけないのに……何故か生徒会長さんの言葉はせつ菜さんの言葉に聞こえた。
「ラブライブをご存じですか?ラブライブは、スクールアイドルとそのファンにとって、最高のステージ。あなたもせつ菜さんのファンなら、そこに出てほしいと思うでしょ?スクールアイドルが大好きだったせつ菜さんも。同好会を作り、グループを結成し、全国のアイドルグループとの競争に勝ち抜こうとしていました。勝利に必要なのは、メンバーが1つの色にまとまる事…………ですが、まとめようとすればするほど、衝突は増えていって…………その原因が、全部自分にある事に気付きました・・・。せつ菜さんの大好きは、自分本位のワガママに過ぎませんでした…………」
生徒会長さんの言葉の重み……もしかして生徒会長さんは…………
「そんな彼女が、スクールアイドルになろうと思った事自体が、間違いだったのです…………幻滅しましたか?」
幻滅……なんてしてない。
「あの!」
「話しすぎましたね。頑張ってください。応援しています」
生徒会長さんはそう言い残して去っていく。
「せつ菜さん…………多分間違ってます」
私の声は届いているか分からないけど…………せつ菜さんにはもう一度戻ってきてほしい。
きっと侑お姉ちゃんと話したから、お姉ちゃんも同じことを思ってるはず…………
今回、結構難しい…………