虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
生徒会室でフェスの申請書を持ち込んだ侑お姉ちゃん、かすみちゃん、私。
「スクールアイドルフェスティバルの申請書です!」
「承認をお願いしまーす!」
せつ菜さんが生徒会長だから多分すぐに申請が通るかなと思ったけど、他の生徒会メンバーの表情を見ると……不安しか……
「ふむふむ。とても面白そうな企画ですね」
「はい!スクールアイドル好きのみんなが楽しめるイベントにするつもりです」
「あの」
「「え?」」
副会長さんが遮る。やっぱり問題あったのかな?
「私が疎いだけかもしれませんがスクールアイドルとはどういうものですか?」
「えっと……」
「元気でかわいいかすみんのことでーす」
副会長さん、苦笑いしてるよ……確かにいざ説明すると難しいよね。
「一般の生徒たちが学校の部活としてアイドル活動をするんです」
せつ菜さんがフォローするけど……
「会長、よくご存じで」
「え、あ、う、うぅん、生徒会長たるもの当然です」
「私も会長を見習ってもっと勉強しなくてはいけませんね。この申請書ですが内容があまりにも漠然としていてこのままでは承認できません」
「まずどこの学校と合同なのか書いてありません」
「具体的な行動予定を書いてほしいところです」
「進捗状況も知りたいですね。何より開催地の希望を出してもらわないと……」
うん、私は今回何かあったときのフォロー役として来たけど…………全然まとまってなかったんだ……
とりあえず一旦持って帰って再度まとめることに……
「おや?」
生徒会室から出ようとすると、せつ菜さんがあることに気がついた
「どうしました?会長?」
「い、いえ、何でも……」
部室でみんなと開催場所を何処にするか話しあい、探しに行った帰りのこと、私はせつ菜さんにあることを聞かれていた。
「あの、開催日時が被ってませんか?」
「あ、うん、被ってるね」
「これでは未唯さんが……」
「仕方ないよ。私だけのイベントじゃないから……ずらしてもらうわけには行かないから」
「ですが……そもそもまだ話して……」
「うん、話してない。と言うより話せてない」
ここ最近、侑お姉ちゃんが時折浮かない顔をしている。フェスの申請関係で疲れているからと思いたいけど…………
「ちゃんと話します。そして…………」
「未唯さん……」
次の日
少し遅れてバス停に行くとお姉ちゃんたちがもう来ていた。声をかけようとしたけど、邪魔しちゃ悪いかなと思い、物陰に隠れて……
「夏休みの宿題、やってる?」
「うん。古典と数学は、もうすぐ終わるよ」
「さすが歩夢。私なんて、まだ手を付けてもないのに」
「侑ちゃん、最終日にまとめてやってるもんね」
「あ、あのさ……歩夢……」
「何?」
「あの……」
侑お姉ちゃん……何だか歯切れが悪いけど……本当にどうしたんだろう?
「侑ちゃん、バス来たよ」
「あ、じゃあ、打ち合わせ終わったら、部室行くから……」
「うん。行ってらっしゃい」
ぽむお姉ちゃんが笑顔で見送るけど……本当に大丈夫かな?
「あれ?未唯ちゃん、そんなところで何してるの?」
「ん?えっと……告白でも始まるのかなって」
「こ、告白って////」
「いや、冗談だよ」
だとしたら隠れずに何処かで時間を潰してたかも
「フェス、成功するといいね」
「うん……」
フェス……確かに成功してほしいけど……私には成功させるとは言えない。
合宿の日、苺ちゃんから私宛の手紙について聞いた。それは少し大きなイベントでゲストとして出てくれないかという話だった。
遥ちゃんと姫乃ちゃんが私を推薦してくれたみたいで、更にはイベントスタッフの人も私のライブ映像を見て、決めたらしい。
これならきっと虹ヶ咲はもっと凄いことになる。私は出ることを決めたけど…………
「フェスの日はこの日がいいかな?」
「いいと思いますよ」
侑お姉ちゃんとかすみちゃんが話し合ってるときに開催日時を見て私は少し迷った。
同じ日に……しかも終わってもギリギリ…………
「未唯はどう思う?」
「えっと……」
どうしたらいいのか分からなかったけど……きっと私がいなくても…………大丈夫だよね
「いいと思うよ」
私は出れないけど…………きっと同好会のみんななら…………フェスを盛り上げてくれる。
だから私は…………
外伝は新しく連載させるため、鋭意制作中です
次回は終わりまで書きたい
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