虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
侑side
私、せつ菜ちゃん、果林さん、彼方さんで東雲、藤黄と打ち合わせをしていた。今回のフェスで出演してもらえないかの話し合いだけど……
「いかがでしょうか?スクールアイドルフェスティバル、参加していただけないでしょうか?」
「やってみたいです。お姉ちゃんから話を聞いてずっと楽しみで」
「私も賛成です。とても面白そうですし、また果林さんと同じステージに立てるなんて……光栄です……」
「え? こちらこそ、そんな風に評価してもらえて光栄だわ」
「はわわわ……」
姫乃さん、何で照れてるんだろう?
「この子、果林さんのファンなんですよ」
「み、美咲さん……」
「あら、そうだったの? もっと早く、教えてほしかったわ」
顎クイしながらそう言うと、姫乃さんは感激のあまり顔を真っ赤にさせて倒れそうになっていた。
「え、エッチだ……」
苺は苺で何か変なこといってるし……
「私も賛成です。スクールアイドル好きのみんなが楽しめる祭りって、何だかワクワクするわ」
「私も素敵だと思いました。正式なお返事はメンバーと話し合ってからになりますが東雲学院のみんなもきっと参加したいと思います」
「藤黄学園も前向きに考えさせてください」
参加してもらうことが決まり、私とせつ菜ちゃんは喜び合うが……
「あれ?この日って……」
「どうしたの~?遥ちゃん」
「あー、ううん、何でもない……」
「日にちに何か問題あるの?」
「!?」
「えっと……まだ話してないみたいですので、私からは……」
いったいどうしたんだろう?何かあるのかな?
「………………」
未唯side
個人練習を終わらせて、部室に戻ろうとすると苺ちゃんからメッセージが入った。
『お姉ちゃん、まだ話してないの?』
『ちゃんと話すから大丈夫だよ』
『日にち被ってるし……怒られるし、もしかしたら日にちをずらすって言われるよ』
『私だけのために日にちをずらしてもらうのは嫌だから……ちゃんと話すよ』
『分かった。遥ちゃんも姫乃ちゃんも心配してたからね』
『うん』
ちゃんと……話さないと……ね
部室に戻ると苦笑いをするみんなと、侑お姉ちゃんに泣きつくかすみちゃんと机に置かれた段ボール製のかすみちゃんがあったのだった
一体何があったんだろう?
それから会場をどこにするか考えていくなか、段ボール製のかすみちゃん……かすみんBOXにみんなの声が入り、それを元に会場をどこにするか決まったそこは……
「会場をひとつに絞らない?」
「はい、メッセージを読んで、みんなと話し合いました。本当にスクールアイドル好きのみんなが楽しめるお祭りって何だろうって……それはきっと、ライブをするだけじゃないって気付いたんです」
「ライブをするだけじゃない?」
「はい、そうです!」
「だって、かすみん達の夢だけ叶えるより、応援してくれるみんなのやりたい事も叶った方が、絶対楽しいじゃないですか!」
「会場についても、いっぱい希望が集まりました。だから、会場は1つに絞りません。全部でやります!街全体を巻き込んで、お祭りみたいにしたいんです!色んな所で、色んなアイドル達が、自分らしいライブを披露する。そして、スクールアイドルが大好きな人達を、自分の『好き』を自由に表現できる……みんなの夢が集まって、それを全部叶える場所・・・。みんなが好きになってくれたスクールアイドル同好会らしいフェスの形って、そういうものだと思うんです!」
「なるほど。スクールアイドル好きのみんなが楽しめるお祭り、という事ですか……」
「はい。ワクワクしませんか?」
「分かりました。会長、私からはもう何もありません。会長はいかがですか?」
「はい。良いと思います」
生徒会の許可も貰えてた。これでフェスが開催できる……
「やったー! やりましたよ!」
「うん! ありがとうございます!」
良かったね。お姉ちゃん、かすみちゃん、みんな……
「私は、参加してみたくなりました……」
「え?」
「それって……」
「実はあの後、スクールアイドルについて少し勉強したんです。それで……」
「分かります! 見ると好きになっちゃうよね! ちなみに誰が好きなの?」
「優木せつ菜ちゃん……」
まさかの!?せつ菜さんは何か凄い顔をしてるし……これ、大丈夫かな?
「え……」
「でも、私、好きになったばかりで、好きというのもおこがましいというか……」
「そんな事ないよ! 『好き』に早いも遅いもないって!」
「そうです! ゆ、優木さんも『好き』だって言われたら喜びます……絶対!」
「もしかして会長……せつ菜ちゃんのファンですか!?」
「え……」
「力説されるから、そうなのかなって! 嬉しいです! こんな近くに同志がいるなんて!」
気づかれなかったけど、これ後々苦労しないかな?
侑side
フェスを認められて、みんなでそのお祝いをしている中、未唯の姿がなかった。どうしたんだろう?
「どうしたの?侑ちゃん」
「あ、いや……ねぇ、歩夢……終わったら話したいことがあるの」
「話?」
「うん……」
認められたことは嬉しいけど、自分の中での問題をいつまでも先伸ばしにしていられない。歩夢にそう伝えて、私は未唯にも夜に私の家に来てとメッセージを送るのであった。
「侑ちゃん家に来るの久しぶりだね」
「うん……」
「あ、ピアノ……」
「あ、これは……」
説明しようとすると、歩夢は微笑んだ
「私たちの為に曲を作りたいんだよね」
「え……」
どうして……まだ誰にも話してないのに……
「未唯ちゃんが侑ちゃんがピアノ弾いてるところ見て、そうなんじゃないかって」
未唯が…………
「話したいことって……それ?」
「あのさ……未唯のことなんだけど」
「未唯ちゃん……何で来なかったんだろう?何かあったのかな?」
「歩夢……未唯のことどう思ってる?」
「え?未唯ちゃんは……優しく私たちのことを思って行動して、分かってても自分から傷つきに…………私にとっては大好きな……」
「私……見たんだ……」
「何を?」
こんなこと言えば……今の関係が終わってしまう……言わない方がいいのに……私は……
「歩夢と未唯がキスをしてるところ!」
「え?」
「合宿の夜に、たまたま二人がキスをしてるの見て…………二人が付き合ってると思ったの」
「…………」
「私的には嬉しいけど…………嬉しいはずなのに……何故か胸が苦しいの……嫌だなって気持ちが溢れてくるの…………このままじゃ……私……未唯が嫌いに…………」
「侑ちゃん……何言ってるの?」
あれ?歩夢のあの顔、怒ってる?凄い頑張って自分の気持ちを言って、涙まで出てきてるのに!?
「合宿の夜、それって侑ちゃんはどこから見たの?」
「えっと……上の方から……」
「多分、角度的にそう見えて……あれは未唯ちゃんが私を元気付けるために……」
歩夢は私の両頬を挟んだ。
「私は……色々と思い詰めやすいから…………未唯ちゃんはこうして元気付けてくれたの!」
「そ、そうなの!?でも大好きな……」
「大好きな幼馴染の一人だよって言おうとしたの!」
「え、えっと……」
これって……私の思い込み過ぎ…………
「もしかして侑ちゃん……嫉妬してたの?」
「そ、そうかも…………うー」
顔が熱い…………これって私が歩夢のこと好きみたいじゃん……と言うか遠回しに告白してる…………
「未唯ちゃんに謝ろう。勘違いで…………」
「こんばんわ」
すると未唯が部屋に入ってきた。タイミングが良いのか悪いのか……
「あ、未唯、あのね」
「二人に話しておきたいことがあるの…………」
話したいこと?さっきまでの私だったら付き合ってるってカミングアウトを…………
「私……スクールアイドルフェスティバルに出ない」
「「え?」」
「ごめんね……きっとみんななら……私がいなくても……大丈夫だから…………」
侑ちゃんカミングアウトからの…………
歩夢ちゃんの愛が大きいように、侑ちゃんも愛が大きい
三人の問題がどうなるかは次回!
感想待ってます!