虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
基本的にオリジナルになってます
私は一人、マンションの前に立っていた。
待っていても……しょうがない……よね……
私は一人学校へと向かうのであった……
侑side
いつもの待ち合わせ場所に行くが、未唯の姿はなかった。
「未唯ちゃん、いないね」
「…………うん」
昨日の夜、未唯から告げられたこと…………フェスに出ないとのこと…………前々からライブをしないかと言われていたらしいけど……未唯は迷っていたのに…………私は…………
『未唯は何でそっちを優先したの!』
『それは…………』
『未唯にとって大切なのは…………同好会のみんなよりも…………』
『侑ちゃん!?』
この先の言葉を言おうとしたが歩夢に止められた。未唯は泣きそうになりながら…………
『フェスは……みんながいるから大丈夫だと思ってる…………私がいなくても…………』
『そんな……こと……』
『同好会のみんなには後でメッセージ送るから…………』
未唯はそのまま帰っていった。
「歩夢が止めなかったら……私は……未唯に酷いことを言ってた」
「侑ちゃん…………」
「私は……未唯の事が分からないよ」
未唯はどうして……ライブを優先したんだろう…………それに同好会のみんながいるなら…………自分がいなくてもって…………
部室に歩夢と一緒に入るとみんなが…………未唯以外全員いた。
「侑さん、未唯さんは…………」
「知らないよ……」
「あの、みい子がフェスに出ないって……」
「うん、私たちも昨日知ったから…………」
「あの……私も未唯さんがライブに出ることは聞いてましたけど…………」
せつ菜ちゃんだけ知ってた!?
「未唯さんはちゃんと自分で話すまで待っていてほしいと…………」
だからって…………せつ菜ちゃんを責めても仕方ないけど…………
「未唯は同好会のみんながいるなら……自分はいなくてもって……言ってた……」
「侑ちゃん……」
未唯が言いたいことは自分は同好会にもう必要がない…………そんな風に考えているように思えた…………
「ねぇ、未唯がフェスに出ないことがそんなに悪いことなの?」
すると果林さんがそう告げてきた。悪いことって…………
「私も同じようなことがあったら、未唯と同じことをしてたわ」
「果林ちゃんは…………未唯ちゃんと同じ様に自分がいなくてもって…………」
「何だか聞いてるとみんな、いなくてもって悪い意味に聞こえてない?あの子も私も同じ想いのはずよ」
「同じ想い?」
いなくてもって……悪い方に考えないでって…………
「そっか~果林ちゃんも未唯ちゃんもそうなんだね~」
「確かに未唯さんはそういう風に思うかと…………」
彼方さんもしずくちゃんも分かったの?未唯の真意が…………
「もしかして……未唯ちゃんは…………みんなの事を信じてるから……」
「信じてる…………」
信じているからこそ…………私がいなくてもきっと…………
「…………未唯……」
「侑ちゃん、探しに行こう」
「うん」
「私たちも探すよ」
「うん……みんなで探そう『フンス!』」
「ま、まぁみい子くらいかすみんにかかれば直ぐに見つかりますからね!」
「よぉーし、みんなで捜索だー!!」
私たちは急いで未唯の事を探しに向かうのであった。
それに……私が……
「侑ちゃん、私もだよ」
「え?」
「私ももしかしたら未唯ちゃんを傷つけたかもしれない……だから私たちが言うべき事を伝えよう」
「うん!」
未唯side
一人……空を眺めていた。そう言えばこの場所……懐かしいな…………
侑お姉ちゃんたちと同じ高校に入ると言うだけの気持ちで、私は虹ヶ咲に入ったけど……自分から友達を作ろうとはしなかった…………だから自然と一人でいることが多かったけど…………今は…………
「私は…………」
お姉ちゃんたちに言ってほしかった言葉……言ってもらえなかった…………それだけがショックなのに…………ショックともうひとつ…………寂しさを感じた。一緒に出来ずに一人でいることがこんなに辛いんだ…………
「あの……」
「え?」
顔をあげるとそこには見知らぬ子がいた。
「どこか苦しいんですか?」
「ううん、そういう訳じゃ……ただ自分の感情がぐるぐるしてて」
「感情が……」
「えっと貴方はこんなところで何してるの?」
「私は……今準備しているものから少し逃げてるだけです」
「逃げてる?準備しているってスクールアイドルフェスティバルのこと?」
「はい、苦手……というより嫌いだと思っています」
「そっか……」
「何も言わないんですね」
「だってそういう風に思ってる人がいるかもしれないから……でもきっと見ればその考えが変わるかもしれないよ」
「そうでしょうか……」
「嫌いから好きになるってことはないけど…………嫌いから苦手くらいにはなってほしいな」
「嫌いと苦手は同じでは?」
「違うよ……嫌いは拒絶、苦手はほんの少し好きに近づいている。私はそう思ってる」
「…………時間があれば参加してみます……では私はこれで」
彼女はそう言って去っていくけど……あの子の名前聞き忘れた…………また会えるかな?
「未唯!」
「未唯ちゃん!」
さっきの子と入れ違いにお姉ちゃんたちがやって来た…………話さないと……私が言いたかった言葉を…………言ってほしかった言葉を
次回三人の絆がどう変わるか…………
感想待ってます!