虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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原作12話はゆうぽむ問題回避したので全カットです!
基本的にオリジナルになってます



50 信じること

私は一人、マンションの前に立っていた。

待っていても……しょうがない……よね……

 

私は一人学校へと向かうのであった……

 

 

 

 

 

侑side

 

いつもの待ち合わせ場所に行くが、未唯の姿はなかった。

 

「未唯ちゃん、いないね」

 

「…………うん」

 

昨日の夜、未唯から告げられたこと…………フェスに出ないとのこと…………前々からライブをしないかと言われていたらしいけど……未唯は迷っていたのに…………私は…………

 

『未唯は何でそっちを優先したの!』

 

『それは…………』

 

『未唯にとって大切なのは…………同好会のみんなよりも…………』

 

『侑ちゃん!?』

 

この先の言葉を言おうとしたが歩夢に止められた。未唯は泣きそうになりながら…………

 

『フェスは……みんながいるから大丈夫だと思ってる…………私がいなくても…………』

 

『そんな……こと……』

 

『同好会のみんなには後でメッセージ送るから…………』

 

 

 

未唯はそのまま帰っていった。

 

「歩夢が止めなかったら……私は……未唯に酷いことを言ってた」

 

「侑ちゃん…………」

 

「私は……未唯の事が分からないよ」

 

未唯はどうして……ライブを優先したんだろう…………それに同好会のみんながいるなら…………自分がいなくてもって…………

 

 

 

 

 

 

 

部室に歩夢と一緒に入るとみんなが…………未唯以外全員いた。

 

「侑さん、未唯さんは…………」

 

「知らないよ……」

 

「あの、みい子がフェスに出ないって……」

 

「うん、私たちも昨日知ったから…………」

 

「あの……私も未唯さんがライブに出ることは聞いてましたけど…………」

 

せつ菜ちゃんだけ知ってた!?

 

「未唯さんはちゃんと自分で話すまで待っていてほしいと…………」

 

だからって…………せつ菜ちゃんを責めても仕方ないけど…………

 

「未唯は同好会のみんながいるなら……自分はいなくてもって……言ってた……」

 

「侑ちゃん……」

 

未唯が言いたいことは自分は同好会にもう必要がない…………そんな風に考えているように思えた…………

 

「ねぇ、未唯がフェスに出ないことがそんなに悪いことなの?」

 

すると果林さんがそう告げてきた。悪いことって…………

 

「私も同じようなことがあったら、未唯と同じことをしてたわ」

 

「果林ちゃんは…………未唯ちゃんと同じ様に自分がいなくてもって…………」

 

「何だか聞いてるとみんな、いなくてもって悪い意味に聞こえてない?あの子も私も同じ想いのはずよ」

 

「同じ想い?」

 

いなくてもって……悪い方に考えないでって…………

 

「そっか~果林ちゃんも未唯ちゃんもそうなんだね~」

 

「確かに未唯さんはそういう風に思うかと…………」

 

彼方さんもしずくちゃんも分かったの?未唯の真意が…………

 

「もしかして……未唯ちゃんは…………みんなの事を信じてるから……」

 

「信じてる…………」

 

信じているからこそ…………私がいなくてもきっと…………

 

「…………未唯……」

 

「侑ちゃん、探しに行こう」

 

「うん」

 

「私たちも探すよ」

 

「うん……みんなで探そう『フンス!』」

 

「ま、まぁみい子くらいかすみんにかかれば直ぐに見つかりますからね!」

 

「よぉーし、みんなで捜索だー!!」

 

私たちは急いで未唯の事を探しに向かうのであった。

 

それに……私が……

 

「侑ちゃん、私もだよ」

 

「え?」

 

「私ももしかしたら未唯ちゃんを傷つけたかもしれない……だから私たちが言うべき事を伝えよう」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

一人……空を眺めていた。そう言えばこの場所……懐かしいな…………

 

侑お姉ちゃんたちと同じ高校に入ると言うだけの気持ちで、私は虹ヶ咲に入ったけど……自分から友達を作ろうとはしなかった…………だから自然と一人でいることが多かったけど…………今は…………

 

「私は…………」

 

お姉ちゃんたちに言ってほしかった言葉……言ってもらえなかった…………それだけがショックなのに…………ショックともうひとつ…………寂しさを感じた。一緒に出来ずに一人でいることがこんなに辛いんだ…………

 

「あの……」

 

「え?」

 

顔をあげるとそこには見知らぬ子がいた。

 

「どこか苦しいんですか?」

 

「ううん、そういう訳じゃ……ただ自分の感情がぐるぐるしてて」

 

「感情が……」

 

「えっと貴方はこんなところで何してるの?」

 

「私は……今準備しているものから少し逃げてるだけです」

 

「逃げてる?準備しているってスクールアイドルフェスティバルのこと?」

 

「はい、苦手……というより嫌いだと思っています」

 

「そっか……」

 

「何も言わないんですね」

 

「だってそういう風に思ってる人がいるかもしれないから……でもきっと見ればその考えが変わるかもしれないよ」

 

「そうでしょうか……」

 

「嫌いから好きになるってことはないけど…………嫌いから苦手くらいにはなってほしいな」

 

「嫌いと苦手は同じでは?」

 

「違うよ……嫌いは拒絶、苦手はほんの少し好きに近づいている。私はそう思ってる」

 

「…………時間があれば参加してみます……では私はこれで」

 

彼女はそう言って去っていくけど……あの子の名前聞き忘れた…………また会えるかな?

 

「未唯!」

 

「未唯ちゃん!」

 

さっきの子と入れ違いにお姉ちゃんたちがやって来た…………話さないと……私が言いたかった言葉を…………言ってほしかった言葉を

 




次回三人の絆がどう変わるか…………

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