虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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53 スクールアイドルフェスティバル② みんなの思い

正直焦っている。本当に大丈夫なのか…………いや、きっとうまくやっているはずだ。

本当にこう言うときは不安でしょうがなくなる………………

 

 

 

 

 

 

 

 

次に訪れた場所は彼方さんのステージだ。もうライブは終わったみたいだけど…………

 

「あれ?苺……ちゃん。どうしたの?」

 

「ちょっとみんなの様子を見に……彼方さん、寝てるの?」

 

「そうみたい」

 

苦笑いを浮かべる遥ちゃん、まぁらしいと言うべきなんだけど…………

 

「んん~あれ~未唯ちゃん~」

 

「!?」

 

「もう、お姉ちゃん、苺ちゃんだよ」

 

「そっか~寝ぼけて見間違えちゃった~」

 

「あ、あはは……まぁ双子だから間違えても仕方ないですよ」

 

「本当に~髪の色くらいしか見分けつかないよ~」

 

「そうかな?私は未唯ちゃんと苺ちゃん髪の色以外にも見分けつくけど…………」

 

「そう?」

 

「何て言うか雰囲気とか……未唯ちゃんは人懐こい感じで、苺ちゃんは警戒心が強い感じで…………」

 

「それ、私たちが猫みたいじゃん……」

 

「でも二人が猫って言うのは~ちょっとわかる気がするな~本当にそんな感じがするもん」

 

いやいや、そんな猫みたいって…………

 

「とりあえず私は行くね。彼方さんお疲れ様」

 

「は~い、またね~」

 

 

 

 

 

 

 

次に訪れた場所には果林さんがいたけど、エマさんも一緒だ

 

「果林さんの迷子防止ですか?」

 

「あら……来て早々失礼なことを言うわね」

 

「そうじゃないよ~果林ちゃんのステージ見たくなって来たんだ~」

 

何というか本当に仲がいいな~あの二人みたいというか……何というか……

 

「苺ちゃんは皆のところ回ってるんだよね?」

 

「はい、未唯姉の分までちょっと頑張りたくって」

 

「そっか~」

 

「あの子、自分のステージが終わったら苺と同じようなことしそうね」

 

確かにやりそうだ……しかも時間ギリギリまで……

 

「でもそれがあの子らしいと言うべきね」

 

「未唯ちゃん……頑張ってるかな?時間があるときにステージ配信とか見れないかな?」

 

「あー、やってないみたいですよ」

 

「あら、調べ済み?」

 

「はい」

 

「それじゃ帰ってきたらいっぱい話さないとね」

 

「フェスの事もね」

 

「はい!」

 

もしかしたら話が止まらなくなりそうだけど、きっと楽しいだろうな~

 

 

 

 

 

 

 

もう少しで終わるけど…………正直まだ不安だ……不安で仕方ない。連絡した方がいいかな?でも……これは私が決めたことだし…………うん、不安で押し潰されそうなら………………連絡するべきだよね

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜さん、しずくちゃん、かすみちゃんの三人がひとつのステージに集まっていることを知り、向かうと…………何してるんだろう?

 

せつ菜さんはステージ衣装だけど、かすみちゃんは何か悪役の衣装にかすみちゃんを模した御輿が…………後々聞いたら『どこでもかすみん』というらしい。そしてしずくちゃんは変なマスクをつけてる……格好も未唯姉が好きそうなヒーロースタイルだし…………

 

「あ、苺さん、来てくれたんですね」

 

「はい、その……何をしてたんですか?」

 

「ちょっとした演出を!」

 

「こう言う格好はやると楽しいですね」

 

「というか何でかすみんが悪役なの!」

 

「あ、あはは……」

 

何というかこっちはこっちで凄いことをしてたみたい……後で未唯姉に教えておこう

 

「苺さんはここで回るところは終わりですか?」

 

「はい、後は手が足りないところに行って来るだけです」

 

「本当にお疲れ様です。東雲のみなさん行ってますよ。苺さんが居てくれて助かってるって」

 

「そんな……私は出来ることをやっているだけで…………」

 

「ふふ、きっと苺さんがスクールアイドルになったらすごいことになってましたね。期待の新星あらわる!とか東雲の天使とか」

 

「もしかしたら学校を越えた姉妹ユニット誕生になったり…………」

 

「まぁそれでもかすみんは……虹ヶ咲は負けませんけど!」

 

「…………」

 

「あの?どうしました?」

 

あ、ついボーとしていた。せつ菜さん、心配してるし……

 

「その……未唯姉……本当に楽しそうなんだなって」

 

「「「?」」」

 

最初は誘われてやっているだけと思っていたけど、帰ってくる度に楽しそうに今日はこんなことがあったとか今度はこう言うのに挑戦してみるとか……楽しそうだった。きっとお姉ちゃんにとって本当に大切な場所が出来たんだ…………

 

「それじゃ私は行きますね」

 

私は三人にそう言ってその場から離れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ終盤になってきた。私の出番はもう少しだけど…………不意に外を見ると雨が降っていた…………これって…………大丈夫かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

侑side

 

雨が上がるけど…………もう時間もない……こんな終わり方って………………

 

「侑ちゃん……まだ終わりじゃないよ」

 

「え?」

 

歩夢は私の手を引き、ある場所へと連れていく。そしてみんなも…………

 

たどり着いたステージ……最後に参加してくれたスクールアイドルたちが集まる場所…………雨で濡れてない

 

「苺ちゃんが頑張ってくれたんです」

 

「一人でブルーシート引いて……雨で台無しにならないように……それに……」

 

「虹ヶ咲の副会長さんと一緒に後少しだけ時間を取ってくれたんですよ」

 

苺が……本当に未唯の分まで……ううん、それ以上かもしれない

 

「侑ちゃん。このステージは、客席から見ててほしいの」

 

「え?」

 

そしてみんなのステージが始まる…………みんなはそれぞれ衣装に着替えると…………

 

「最後のステージに集まっていただいた皆さん! そして、モニター越しに見てくれている皆さん!今日は私達と一緒に楽しんでくれて、本当にありがとうございます!」

 

「ちょっとアクシデントもあったけど、みんなのおかげで、このステージに立つ事ができました!」

 

「今日は色んなステージを回って、みんなと繋がる事ができて、とっても大切な1日になりました!」

 

「スクールアイドルフェスティバルは、みんなの夢を叶える場所!私達同好会は、グループとしてではなく、1人1人がやりたい夢を叶えるスクールアイドルとして歩き始めました!」

 

「1人で夢を追う事は簡単ではなくて、それぞれが、それぞれの壁にぶつかったけど……」

 

「そのたびに、誰かが誰かを支えて、今日、ついに大きな夢を叶える事ができました!」

 

「私達は1人だけど1人じゃない!今までみんなに支えてもらった分、次は、私達がみんなの夢を応援します!」

 

「これからも、つまづきそうになる事はあると思うけど、私を支えてくれたように、あなたには私がいる!この思いは1つ!」

 

歩夢……みんな…………

 

「だから、全員で歌います!」

 

『あなたのための歌を!』

 

みんなの想いが……初めての9人の歌が…………本当ならここに未唯が……10人目がいたかもしれない………………みんなの思いを聞いてうれしい気持ちと寂しい気持ちが混ざっているけど…………

 

「未唯にも届いてるかな?」

 

離れていても……きっとこの曲は届いてる……はずだよね

 

歌が終わり…………歩夢は最後の挨拶をしようとしていた。このあとは三校での……

 

「虹ヶ咲にはもう一人……アイドルがいるのですが……今回は……………………」

 

「一曲だけど…………歌わせてください……」

 

聞き覚えのある声が聞こえ、会場に集まっていたみんながその子に注目していた。どうして…………ここに?

 

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の高柳未唯です。最後の最後によろしくお願いします」




最後の最後でようやく…………

次回はちょっとした話になります!
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