虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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55 スクールアイドルフェスティバル③ 未唯の答え

未唯side

 

昨日の夜の事、イベントスタッフさんからあるメールが届いた。それはイベントが延期すると言うことだった。

それを知った私はフェスに参加できる…………と思ったけど、あんなにみんなが送り出してくれたのに、今更やっぱり出ますっていうのは…………

その事を苺ちゃんに話したら……

 

「それじゃ他の学校の人に相談してみない?」

 

と言うことで遥ちゃんと姫乃ちゃんに相談してみると…………

 

「影でこっそり手伝うか……」

 

「まぁ最後の最後にサプライズで出てくるくらいは調整できそうだよ」

 

「そうなんだ……って誰に聞いたの?」

 

「虹ヶ咲の副会長さん」

 

いつの間にか連絡先を交換してたんだろう?

 

「でもうっかり見つからない?」

 

「お姉ちゃんは甘いね!私たちは双子だよ!」

 

「も、もしかして……」

 

「そう……そのまさかだよ!」

 

と言うことで苺ちゃんの発案で私は苺ちゃんに変装をすることにした

 

 

上手く時間を合わせて同じ時間帯に同時に存在しないようにしていたけど……苺ちゃんはみんなの前ではお姉ちゃん呼びしないから気を付けたりしていたり、愛さんの所でちょっと前に苺ちゃんがいた事があったことに関しては上手くごまかせていた。彼方さんに名前を呼ばれたときは焦ったけど……誤魔化せた

 

問題は…………しずくちゃんだ。下手すれば一瞬で気づかれそうだし…………ここは苺ちゃんに行って貰った方が一番だと思い、頼むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

雨が降ってきたときはこんな形で終わらせたくないと言う思いで、私は急いでステージに行き、ブルーシートを張って濡れないようにしたり、副会長さんと一緒に学校に時間の延長を頼んだりして…………最後の……ライブが始まった。

 

『最後のステージに集まっていただいた皆さん! そして、モニター越しに見てくれている皆さん!今日は私達と一緒に楽しんでくれて、本当にありがとうございます!』

 

『ちょっとアクシデントもあったけど、みんなのおかげで、このステージに立つ事ができました!』

 

『今日は色んなステージを回って、みんなと繋がる事ができて、とっても大切な1日になりました!』

 

『スクールアイドルフェスティバルは、みんなの夢を叶える場所!私達同好会は、グループとしてではなく、1人1人がやりたい夢を叶えるスクールアイドルとして歩き始めました!』

 

『1人で夢を追う事は簡単ではなくて、それぞれが、それぞれの壁にぶつかったけど……』

 

『そのたびに、誰かが誰かを支えて、今日、ついに大きな夢を叶える事ができました!』

 

『私達は1人だけど1人じゃない!今までみんなに支えてもらった分、次は、私達がみんなの夢を応援します!』

 

『これからも、つまづきそうになる事はあると思うけど、私を支えてくれたように、あなたには私がいる!この思いは1つ!』

 

『だから、全員で歌います!』

 

『あなたのための歌を!』

 

9人の歌…………私も入りたいけど…………

 

「未唯姉」

 

苺ちゃんに呼ばれて振り向くと、苺ちゃんは私の衣装を持っていた

 

「最後のオオトリは未唯姉がやるべきだよ」

 

「で、でも……」

 

「私は未唯姉が……お姉ちゃんが歌う姿を見たい……それはここに集まっている人たちも…………侑さんたち同好会の人たちもそれを望んでる!」

 

「みんなが…………」

 

そうだよね…………ただ手伝うだけじゃ前みたいになっちゃう……私は変わったんだ…………

 

「行ってきます」

 

「行ってらっしゃい」

 

私は衣装を受けとり、着替えてステージに上がるのであった

 

 

 

 

 

 

 

そして今……

 

「未唯ちゃん……どうしてここに?」

 

「色々とあってね……後でちゃんと話すよ」

 

私は笑顔でそう告げて……ここに集まっている人たちに向けて歌い出した

自分の思いを…………

みんなに届けたい

スクールアイドルは素晴らしいと…………

これからもみんなに少しでもときめきを届けられるように…………

 

 

 

 

 

 

 

 

私の歌が終わり、最後は参加した学校のみんながステージに上がり、一緒に歌い…………フェスは終わるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかあの苺が未唯だなんて」

 

「全然わからなかったよ」

 

お姉ちゃんたちと一緒に帰りながら、私がしていたことに話していた

 

「あはは、何か恥ずかしくって…………」

 

「でも……未唯が来てくれて嬉しかった」

 

「私も……」

 

「え?」

 

「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は9人じゃなく、10人だって」

 

「私もその事みんなに伝えたら……未唯ちゃんが来てくれた」

 

「そっか……」

 

同じ気持ちだったんだね……私たち…………

 

「未唯ちゃんは……スクールアイドルはじめて良かった?」

 

「私?うん……はじめて良かった……私はきっとスクールアイドルを通じて、みんなと出会えたから……変われたんだと思う」

 

「そっか……」

 

「未唯と歩夢がこれからも頑張れるように私も転科試験頑張らないとな~」

 

「ふふ、侑ちゃんなら大丈夫だよ」

 

「応援するね」

 

「二人ともありがとう」

 

こうして……私たちの大きな目標は達成したのであった…………

後は私がやり残したことは………………

 

 

 

 

 

 

 

二日後

 

「せつ菜さん、お願いがあるんです」

 

「未唯さん?どうしたんですか?改まって」

 

「私とデートをしてください!」




次回最終回になります!

因みに未唯ちゃんの伏線に関しては

侑との会話時におねえ…と言おうとしたこと

愛さんのところに来たときに、さっき来たのではと言われたこと

彼方さんに一瞬間違われたところ

等々です

次回で最終回ですが、どんな物語になるのかはお楽しみに
感想待ってます
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