虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
うらちゃんの学校案内をして行くうちに、ちょっと落ち着いてきた。
「どうしたの?未唯ちゃん?」
「あーまぁ色々とね。うらちゃんは部活入るところ決めたの?」
「うーん、一応は」
同好会に入ってほしいと言うべきだけど、こう言うことは本人が決めないとダメだからね。無理強いは良くないよね。
ふっとエマさん、かすみちゃん、果林さんの三人が鐘さんと話しているのが見えた。私はこっそりとうらちゃんと一緒に聞き耳を立てた
「お断りするわ」
「即答ですか……」
もしかして合同ライブに参加しないか聞いてみたのかな?
「小規模のライブなら1人でもできるって分かったしね。私は自由にやりたいの」
「でも…」
「それにあなたたちと同じステージに立つのはスクールアイドルフェスティバルまで取っておきたいの」
あくまで一人でやっていくつもりなんだ……なんと言うか一匹狼みたいな感じだ。
「用がそれだけなら私はもう行くわ」
鐘さんはそう言って、去っていくけど……なんだろう?どうにも不安が拭えない。特に誰かに迷惑をかけているとかじゃないのに……
「未唯ちゃん、どうしたの?」
「ううん、何でもないよ。ただちょっとね」
「なんですかあの態度~!」
「想像通りじゃない。エマ、仲間はずれにしたくないって気持ちは分かるけど…」
「鐘嵐珠には負けてられません!私たちも合同ライブに向けて準備を進めましょう!」
かすみちゃんの言う通り、今は目の前の事に集中しないとだけど……エマさんはどうしてあんなに気にかけてるんだろう?
「それで?未唯ちゃんたちは何をしてるのかしら?」
あ、聞き耳を立ててたのバレてた。
「何か邪魔したらダメかなって……」
「こ、こんにちわ」
「あ~うらちゃん。うらちゃんは何処に入るか決めたの?」
「は、はい……その……」
「もしよければスクールアイドル同好会に……」
かすみちゃん、私もそれは思ったけど……
うらちゃんは首を横に振り、
「自分に合ってるかなって思って科学部に入ります」
『えっ?』
科学部に……科学部って……あの科学部だよね?
「結構設備とか揃ってるみたいだから!色々な実験が出来るみたいだし!」
「えっと……そっか~」
「まぁ、うらちゃんはしっかりしてるから大丈夫よね」
「み、みい子、大丈夫?」
「う、うん……」
科学部……璃奈ちゃんが部長さんと仲良しだけど……私はちょくちょく被害に遭ってるというか……なんと言うか…………うらちゃんがいれば大丈夫だよね?うん
そんなこんなで合同ライブに向けて、練習や打ち合わせが始り……
歌う順番を決めることになった。
「まずは歌う順番を決めましょうか」
「はいはーい!1番はやっぱりかすみん!」
「ちょっと待った~!愛さんも最初がいい!」
「私もトップバッター希望です!」
「彼方ちゃんも~」
「私も」
「おぉ!りなりーやる気だね!」
「もちろん」
「私は……一番で!」
みんなやる気満々だし、私も一番で歌ってみたい。ふっとエマさんの顔が目に入った。何だか浮かない顔を一瞬してたけど……
「りな子負けないよー!」
「彼方ちゃんも~」
「じゃあ間を取って私が1番やろっかな」
気のせいだったかな?でも気になる……
「全然間取ってないじゃ~ん」
そして告知ポスターも出来上がり、みんなで見ていた。
「我ながらいい出来」
「うんうん!」
「侑先輩は音楽科の補講ですか?」
「うん。今日は小テストだって」
侑お姉ちゃん、本当に忙しいというか……無理してないよね?
侑side
小テストを受けていると、一人の女の子が入ってきた。確かあの子って……ランジュちゃんと一緒にいた……
「遅刻ですよ ミア・テイラーさん」
「いいでしょ。来たんだから」
「ねぇミア・テイラーって…」
「ウソ。あのテイラーファミリー?」
教室にいた子達がこそこそ話してるけど……有名な子なのかな?
「静かに。もう一度弾きましょう」
「いいよ。廊下まで聞こえてたから」
もしかして絶対音感を持ってるの?それはそれで凄い……
するとミアちゃんは私に声をかけてきた。
「鉛筆貸してくれる?」
「はいどうぞ」
「Thanks」
ミアちゃんは直ぐに答案用紙に答えを書き出し、教卓の前に解答用紙を提出した
「Bye」
「ミアさん待ちなさい」
なんと言うか……凄い子だ……
未唯side
そう言えば三船さんにノートを返さないと……確か文化祭の実行委員をやってるから、生徒会室かな?
「あれ?未唯ちゃんも生徒会に?」
「うん、三船さんいるかなって……ぽむお姉ちゃんは?」
「申請書出しに来たの。折角だから一緒に行こう」
「うん」
お姉ちゃんと一緒に生徒会室に入るとせつ菜……今は菜々さんと三船さんがいた。
「失礼しまーす。申請書を持ってきました。今大丈夫でした?」
「構いません。ちょうどスクールアイドルフェスティバルのことを話していたんですよ」
「えっ?どうしたんですか?」
「文化祭とフェスの日程が近くなりそうで両方に参加する生徒の負担が増えるんじゃないかと文化祭実行委員の三船さんと相談していたんです」
「そうなんだ」
日程調整とかも結構大変みたいだ……まぁどっちも疎かにしちゃダメだよね。
「高柳さん、上原さん、スクールアイドルのライブを楽しみにしている人もたくさんいますし万全の形で開催できるようアイデアを出してみますね」
「ありがとう」
「あ、三船さん、これ借りてたノート。ありがとうね」
「いえ、私は当然の事を……ただ高柳さんには余計なお世話だったかなと」
「そんなことないよ。一応は予習していたけど、三船さんのノート……凄く分かりやすかったし……三船さんありがとうね」
「い、いえ////」
生徒会室を後にした私たち。ぽむお姉ちゃんは三船さんに話しかけていた。
「そういえば三船さんはランジュちゃんと友達なの?」
「はい。家が近かったので彼女が香港に行くまではよく一緒に遊んでいました」
「そうなんだ。ゲリラライブには行ったの?」
「いいえ。事前に連絡が来ていなかったので」
「そっかー今度私たちもライブやるんだけどもしよかったらどうかな?」
「考えておきます」
三船さんって……結構不思議というか……前に会ったときは真面目であんまり表情を崩さない感じだったけど、何かぽむお姉ちゃんと話していると凄く和らいでる。
「あ、三船さん、あのときはありがとうね」
「あの時……いえ、私は特に何も……高柳さんが自分で答えを出したみたいですしね」
「それでも話を聞いてくれたから……お礼を言いたくって……ありがとう」
「いえ////」
何か私……顔を背けられてるけど……何でだろう?
アニメ一話だと栞子ちゃんが無表情なのが二話だと和らいでるのを見ると……歩夢ちゃんの事が好きなのではと思ってしまう
感想待ってます