虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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AZUNA回は本当に良かった


19 みんなでお出かけ

未唯side

 

ぽむお姉ちゃんが後をつけているけど……うーん、放置していてもいいかな?今回に限ってはぽむお姉ちゃん自身がどうにかするかもしれないし……

 

「私服の先輩、久しぶりです!」

 

「しずくちゃんもね! 花柄のスカート、すごく似合ってる!」

 

「本当ですか!」

 

変に誤魔化したりしなければよかったものを……

 

 

 

 

歩夢side

 

陰に隠れながら三人の様子をうかがう私。というか未唯ちゃんと何度も目が合うから気が付いてるような気がするけど……でも

 

「すごく楽しそう」

 

「あれ? 歩夢さん?」

 

不意に声を掛けられ、振り向くとせつ菜ちゃんが笑顔でいた。

 

「せ……、せ、せ、せ、せつ菜ちゃん?」

 

「偶然ですね!こちらに何か?」

 

「せつ菜ちゃん、これは……」

 

慌ててせつ菜ちゃんの口をふさぎ、事情を説明することに……

 

「それで後を追っていると?」

 

「だ、だって、侑ちゃん、寝不足で疲れてるし、倒れたりしないか心配で……」

 

「それは確かに」

 

「そうだよね!」

 

三人がが電車に乗り込むのを見て、私はせつ菜ちゃんの手を握り、

 

「行こう! せつ菜ちゃん!」

 

「え? 歩夢さん!?」

 

後を追うことに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

おかしい……何でせつ菜さんが増えてるんだ?

 

「これ、お恥ずかしいんですが、先日お話ししてた台本です」

 

「歩夢とせつ菜ちゃんをイメージしたお芝居だよね?」

 

「はい。この話をベースに、お二人による歌とお芝居のユニットができればと思ってるんですが…」

 

「おお…」

 

「歩夢さんとせつ菜さんを見ていると、どんどんイメージが膨らんで……恐ろしい姿であるがゆえに、愛する気持ちを少女に伝えられない野獣…一方、少女もまた野獣に惹かれてゆく……そんな2人が初めてダンスをする夜、たとえ言葉は交わさなくとも、触れ合う手と手が、互いの気持ちを物語る…」

 

「これ…」

 

「変ですか?」

 

「すっごく良いよ!」

 

「やっぱり! 侑先輩なら分かってくれると思ってました!ですが、野獣役が歩夢さんというのもアリだと思うんですよね!」

 

こっちはこっちで真面目というか……何というか

 

「あー分かる分かる…」

 

「配役を悩んでたら、続きが書けなくなってしまって、未唯さんは?」

 

「私はせつ菜さん野獣で」

 

「未唯さんはそっちですか……どっちも捨てがたいですね」

 

「今から行くところなら、きっと何か参考になると思う。今日一日、一緒に考えてみようよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ヒントになるものがあるといいね!」

 

「はい!」

 

さてあっちはどうしてるかな?そう思いながら私は隣の車両に目をやった

 

 

 

 

 

 

 

歩夢side

 

「なんか、すっごーく盛り上がってる…真実を暴いてみせるんだから!」

 

「探偵みたいで面白そうですね!」

 

目的地に着いたのか、侑ちゃんたちは電車を降り、私たちも降り。三人を追う

 

「急ごう!せつ菜ちゃん!」

 

「はい!」

 

侑ちゃんたちの目的地はスクールアイドル展だった。

 

「わぁ~こんなイベントやってたんですね」

 

「うん、でも思ってた以上に人気だな~とりあえず整理券もらおうか」

 

「はい」

 

陰で三人の……あれ?

 

「面白そうな展示会をやってますね」

 

「でも何で二人だけ……」

 

違和感を感じた。さっきまで三人だったのが未唯ちゃんがいない。もしかして……

 

「こんなところで何してるの?お姉ちゃん」

 

「「!?」」

 

いつの間にか後ろにいた未唯ちゃん。全然気がつかなかった。

 

「えっと……これは……」

 

「あはは、ばれてしまいましたね」

 

「あれ?歩夢にせつ菜ちゃん?」

 

「奇遇ですね。お二人でお出掛けですか?」

 

「えっと、あーと……」

 

どう誤魔化すか考えていると通りすぎる親子を見て……

 

「せつ菜ちゃんとヒーローショー見に来たの」

 

「えっ?あ、はい、そうなんです!」

 

「いいですね!私達も見ましょう」

 

「うん!そう言えば未唯はトイレ大丈夫?」

 

「うん」

 

あ、私達に会うためにそう言い訳してこっちに来たんだ…………

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

そんなこんなでみんなでヒーローショーを見ることに、私も丁度この作品は見てるから楽しめるけど……一番に楽しんでるのは…………

 

「いっけー!」

 

「コスモフラッーーーシュ!」

 

せつ菜さんは勿論の事、しずくちゃんも楽しんでる。

 

「ものすごく感動しました! この勢いで、遊園地を楽しんじゃいませんか?」

 

『おー!』

 

それからみんなで色んな乗り物に乗ることに、ジェットコースターで侑お姉ちゃんはせつ菜さんに抱きつき、空中ブランコでは高さに怖がる侑お姉ちゃんがぽむお姉ちゃんに抱きつき、ぽむお姉ちゃんは何だか嬉しそうにしたり、メリーゴーランドでは私はせつ菜さんと一緒に乗ったり、お化け屋敷では怖がる侑お姉ちゃんを凛々しく助けるぽむお姉ちゃん。なんと言うか二人とも子供の頃と逆転してるな~

 

「どうしたんですか?未唯さん」

 

「ん?時間の流れは凄いなって」

 

「何で未唯さんは高校生らしからぬ事を……」

 

「まぁしずくちゃんも知っての通り、私達は幼馴染だから……色々とね思い出すんだ」

 

「そうでしたね……因みに先程の脚本では歩夢さんとせつ菜さんのイメージが時には逆だったりしますが、未唯さんは変わらないですね」

 

「そう言えば私のイメージって?」

 

「歩夢さんを守る天使ですね」

 

「あ、やっぱりそうなんだ」

 

「未唯さんが天使なのは導いたりするだけではなく、時には厳しくしたり、罰を与えたりするイメージがあります」

 

天使って言うのはそう言うものだけど……私は別に罰を与えたりとかは……

 

「まぁ天使と言うよりかは騎士みたいな……守護騎士ですね」

 

「いやいや、騎士なら侑お姉ちゃんの方が……」

 

「侑さんはどちらかと言う王子さまと言うべきか……なんと言うかですが……悩み所です」

 

何だか脚本がまとまっているようなまとまってないような感じがするけど、結果オーライなのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

次に乗る観覧車だったけど、点検中で乗れなかった。するとせつ菜さんのスマホに電話が入り、せつ菜さんは眼鏡をかけ、菜々に戻る

 

「はい。中川です」

 

電話の相手誰だろうと気になりつつ、終わるのを待つ私達

 

 

「ふーお待たせしました!」

 

「せつ菜ちゃん、切り替えすごいね……」

 

「それほどでも……」

 

と言うかよくばれないな~

そんなことを心の中で思っていると、今度は私の方に電話が来た。相手は……三船さんからだった

 

「どうかしたの?」

 

『すみません。先程中川さんに確認をしたことを報告をと』

 

「そっか、ありがとうね。ちょっと待ってて」

 

いつも持ち歩いているメモを取り、連絡事項をメモる私。

 

「うん、とりあえずこっちでも進めておくから、三船さんも折角の休日だからゆっくりしたほうがいいよ」

 

『まぁそうしたいところ……なんですが……』

 

何か疲れた声をしてるけど……大丈夫かな?

 

「と、とりあえずまた明日ね」

 

『はい……』

 

「三船さんと組んでいて問題はないみたいですね」

 

「うん、しっかり者だし、結構色々と話してるよ」

 

世間話とかだけど……でも何処と無く可愛さを感じると言うか…………ん?

 

「未唯?どうかしたの?」

 

「あ、ううん、何でもない」

 

何でだろう?一瞬……三船さんとユニットを組めたらいい感じになるかもって思ったのは?

 

 

 

一旦休憩をすることになり、近くのスペースで休むと、しずくちゃんから例の脚本をぽむお姉ちゃんたちに見せ、話し出した。

 

「私、以前から歩夢さんとせつ菜さんに、並々ならぬスター性を感じていて、どうしても、お二人が組んだステージを見てみたいんです!」

 

「正直、ユニットを組むというイメージはありませんでしたが、このアイディアなら!」

 

「私も面白いと思う! 自信はないけど……あ、もしかして侑ちゃんと一緒に出掛けてたのは……この事を侑ちゃんに相談してたの?」

 

「はい。それで今日、ここに連れてきて下さって……未唯さんにもお願いしてたんです」

 

「なーんだ」

 

ぽむお姉ちゃんも安心してよかったよかった。

 

「あ、そろそろ時間だ。折角だからスクールアイドル展、みんなで行こう。一枚で五人まで入れるし」

 

と言うわけでみんなでスクールアイドル展に入る。中には歴代のスクールアイドルに纏わるものが飾られている。

えっと……伝説のアイドルグループがやったと思われる練習メニュー……うーん、何か遠泳とか本当にやったのかな?こっちは……ゴスロリ衣装に……とあるアイドルが愛読していたと思われる薄い本……これ、本当なの?

 

「未唯ちゃん」

 

「ぽむお姉ちゃん?」

 

「未唯ちゃん、気づいてたよね?私達が……と言うより私が付けてたの」

 

「うん、ぽむお姉ちゃんこそ、私が気づいてるのを気づいてたよね?」

 

「あはは、うん……何だかいつもごめんね」

 

「何が?」

 

「その、いつも心配させちゃって……」

 

「そんなことないよ。と言うより慣れたよ」

 

長い付き合いだからね。

 

「それにお姉ちゃんは前よりもしっかりしてる感じかするよ」

 

「しっかり?」

 

「うん、しっかり。不安を溜め込まないようにしてるし……」

 

「未唯ちゃん……何だかいつも本当にごめんね」

 

「謝らないで、私としては憧れの人にそんなことを言われたくないし」

 

「ふぇっ!?憧れって……未唯ちゃんの憧れはせつ菜ちゃんじゃないの?」

 

「それはスクールアイドルとしての憧れ。女性としてはぽむお姉ちゃんが私の憧れだよ」

 

「何だか照れるよ////」

 

 

 

 

 

 

 

展示を見終わり、出ようとすると何だか見覚えのある人がグッズを大量に買い込んでる姿が……あれって……

 

「ランジュちゃん!?」

 

「あら、あなたたちも来てたのね」

 

 




早く栞子ちゃんメイン回を……と言うかもしもやるなら生徒会選挙を……
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