虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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08 新しいスタート

愛side

 

あの日、私は友達のりなりーと一緒にあのライブを見ていた。学園のスクールアイドル『優木せつ菜』のライブ……すごく熱くって、すごく惹かれ……それだけじゃない。

屋上から聞こえる歌に盛り上がってるみんなを見て、自分も未知なる道にチャレンジしたいって、そう思ったんだ……

 

 

その次の日に、りなりーと一緒に私たちもやってみないかって話した。りなりーもやりたいと言い、私たちは部室へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

今日は認可された同好会の部室清掃をみんなでやっていた。掃除だけでも結構大変だけど、みんなでやると何だか楽しくなってきた。

 

一通り終わるとかすみちゃんがネームプレートを飾った。

 

「これで復活ですね」

 

「本格的に始められるね」

 

かすみちゃんと笑顔でそう言っていると、ある二人が訪ねてきた

 

「やっほ~」

 

あれ?この二人ってこの前部室を教えてくれた人だよね?私は遠くからしか見てなかったけど……

 

「あれ?どうしたの?」

 

侑お姉ちゃんがそう聞くと……

 

「実は…愛さん達も、この前の屋上ライブを見て、なんかドキドキしちゃってさ!」

 

それって……せつ菜さんのほうを見ると、せつ菜さんは照れていた。

 

「分かるよ! ときめいたんだね!」

 

「うん! そうそう!という訳で、2人とも入部希望です!」

 

「おおー!」

 

「大歓迎だよ!」

 

「やるからにはバッチリ頑張るし、みんなの事も手伝うよ!ところで、スクールアイドル同好会って何するの?」

 

と、とりあえず新しく宮下愛さんと天王寺璃奈ちゃんの二人が入部するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掃除も終わり、改めて何をするか話し合うけど、みんなやりたいことがバラバラで意見がまとまらず、とりあえずそれぞれやりたい練習をやろうという話になり、私は愛さんと璃奈ちゃんと一緒に参加することにした。

 

「愛さん柔らかいですね」

 

「そう?ほら、未唯も押してあげる」

 

ダンスをやるなら体を柔らかくする必要があるということで、柔軟などのグループに入った。そこには私たち三人のほかに、彼方さん、エマさん、そして手伝いの果林さんがいた。

 

果林さん入らないのかなと思いつつ、早速始めたけど……

 

「いたた……」

 

「未唯は少し固いね~」

 

「家でも少しはやってるんですけど……」

 

「まぁあの二人よりは……」

 

愛さんが見たほうを見ると、彼方さんと璃奈さんはあんまり曲げられていなかった。

すると愛さんは二人にアドバイスをあげた

 

「息を大きく吸って、ゆっくり吐いて……」

 

二人とも少しだけどさっきより出来るようになっていた。

 

「どう? ちょっとでもできるようになると楽しくない? 続けていけば、もっと柔らかくなっていくし!」

 

「うん。頑張る」

 

「そういえば彼方ちゃん、てっきり果林ちゃんも同好会入ると思ってたよ」

 

「ん? そんな訳ないでしょ。私は、エマの悲しむ顔が見たくなかっただけよ」

 

『へー?』

 

果林さん、優しいな~

 

「な、何よ……」

 

「ありがとう」

 

「別に、いいわよ……」

 

照れている果林さんってすごい珍しいな~

 

 

 

 

 

 

 

 

次は講義の時間ということで、かすみちゃんとしずくちゃんのグループに混ざったけど、

 

「おっほん! これより講義を始めます!」

 

眼鏡をかけたかすみちゃんが講師してくれるのはいいけど、概論の概を間違えた?それにその眼鏡って……

 

「面白そう!」

 

「その眼鏡、どうしたの?」

 

「せつ菜先輩に借りました!無断で」

 

「絶対怒られるよ!?」

 

無断で借りたんだ……

 

「話の腰を折らない! 桜坂君! スクールアイドルには何が必要なのか答えなさい!」

 

「え、えーと、自分の気持ちを表現する事?」

 

「正解!」

 

「あ、正解なんだ…」

 

「天王寺君にも同じ質問です! 答えをどうぞ!」

 

「ファンの人と気持ちを繋げる事?」

 

「正解!」

 

「1つじゃないんだ……」

 

「高柳君」

 

「えっと、思いを届けること?

 

「正解!最後に宮下君!」

 

「アッハハ、ごめん! 分かんないや!」

 

「ピンポンピンポーン! それも正解でーす!」

 

「何で?」

 

「あれー? しず子、分からないんですかー?」

 

かすみちゃんにそう言われて、少しふくれるしずくちゃん。

 

「今の質問には、ハッキリした答えなんてないんです! ファンの皆さんに喜んでもらえる事なら、どれも正解って事です!」

 

「へー、奥が深いんだね!」

 

「んー、合格!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度はお姉ちゃんたちとせつ菜さんたちの所に混ざって、歌の特訓をしていた。ぽむお姉ちゃんが終わると、

 

「次は、どなたが歌われますか?」

 

「せっつーの歌が聞きたい!」

 

「せっつー? 私の事ですか?」

 

「うん! あだ名!」

 

「いいなあ。私は?」

 

「ゆうゆ!」

 

「じゃあ私は?」

 

「あゆピョン!」

 

「ピョンは、やめて……」

 

「私は?」

 

「う~ん、みーちゃん!」

 

結構普通……まぁ私のは変えようがないから仕方ないよね

 

それからいろいろと話していき、愛さんと璃奈ちゃんの二人がせつ菜ちゃんの正体が生徒会長だって気づかれたりしたけど、楽しく歌のレッスンが出来たのであった。

 

 

 

そんな一日が終わり、みんなで帰り支度をしていると、せつ菜さんが私とかすみちゃんを呼び止めた。かすみちゃんは無断で眼鏡を借りたこと怒られるかと思っていたみたいだけど、私もだから関係ないような…・・・・

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