虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
菜々side
未唯さんに嫌われてしまった。仕方ないですよね……私は……諦めてしまったんですから……未唯さんからしたらショックですよね……
そんなことを思いながら屋上で一人でいた
「そう……上手くはいきませんよね……」
「せつ菜ちゃん!」
すると歩夢さんとしずくさんの二人が駆け寄ってきた。
「みんな、探してたんですよ」
「すみません……」
「それでどうなったの?」
「……フェスティバルは延期になると思います。前回以上の規模になることが分かったので、次はいつ開催になるかもわかりません。参加を表明してくれたスクールアイドルやファンのみなさんには今日中にお詫びの挨拶に向かいます。ランジュさんにも謝らないといけないですね……それに未唯さんにも……」
「未唯ちゃんに?」
「……納得はしてくれないと思いますが、生徒会長として誠意をもって……」
振り向くと歩夢さんとしずくさんは笑っていた。どうして……
「何で笑っているんですか?」
「だって自分一人が悪いって言い方してるから……」
「誰もせつ菜さんのせいだって思ってないですよ」
「ですが……誰かが責任を取らないと……」
「まだ出来ないって決まった訳じゃないでしょ」
「考える時間はまだ残ってます」
「いっぱい考えました。でも私には何も思い付かなかったんです」
「そりゃー一人じゃそうだよ!」
侑さんの声が聞こえ、振り向くとそこにはみんながいた。
「みなさん……」
「全くどうしてそう何でも抱え込もうとするんですかね?」
「そ、それは……今回は仕方ないじゃないですか……私は生徒会長なんですよ」
「生徒会は~会長しかいないのかな?」
「あっ……」
「貴方の事だもの。役員の子達にもろくに相談してないんでしょ」
「もっと頼っちゃいなよ。せっつー」
「私たちにもね」
「一人じゃない」
「生徒会も同好会にもこんなに仲間がいるなんて、先輩は幸せものですね~」
「やりきりたいんだよね。始まったのなら貫くのみ!でしょ」
歩夢さんは拳を前に突き出し、笑顔でそう言った。もしかしたら……この言葉は……もしかしたら歩夢さんが悩んでいたときに私が歩夢さんに向けて言った言葉かもしれない。そう思ってしまうくらい、強い言葉だ。
「……まだ方法はあるのでしょうか……」
泣きそうになりながらも私は……みんなに助けを求めた。
「もう一度考えてみよう!みんなで」
「はい!」
「それにしてもみい子はどこにいるのよ~」
「あ、未唯さんは……」
「さっき未唯ちゃんに嫌われたって言ってたけど……多分違うと思うよ」
「え?」
「未唯はね。本気で嫌うことはないからね」
「ですが……」
「未唯ちゃんはなんて言ってたの?」
「確か……『私は……諦めません……まだやるべきことがあるかぎり……足掻きます。中川さん……申し訳ありませんが……諦めている貴方にはもう何も期待出来ません……それでは』と……」
「それなら大丈夫だね」
「え?」
「未唯はね……足掻くときは足掻き続けるからね。きっと助けになることをしてると思う」
「侑さん……歩夢さん……」
未唯さんのあの言葉は……諦めてほしくないと言っていたのかもしれませんね。それなら私は……諦めませんよ!
それから生徒会のみんなにも協力をしてもらうことを頼み、各校のスクールアイドルたちにも協力をしてもらうことになり、話し合うことに……
「急なお話ですみません」
「謝らないでください」
「私たち全員の問題でしょ」
「そうそう、私がいなきゃ始まらないもんね」
「オンラインでお集まりいただいたみなさんもありがとうございます。私たちなら、今の状況も解決できるはずです!」
『おおーーー』
「あれ?未唯姉は?」
「あ、苺さん。未唯さんは……」
「未唯なら未唯なりに考えてるから大丈夫だよ」
「あー、全力中か~まぁ大丈夫だね」
「全力中?」
「多分後でわかると思うよ」
苺さんは何を言ってるのでしょうか?とりあえず話し合いを進めることに……
話し合いをして行くが、答えが出ないまま時間だけが過ぎ、みんな集中力も切れていた。
「これ、虹ヶ咲でやるのは難しいよ」
「私たちの学校が変われたらいいのですが……」
「うちの学校も来週から文化祭ですが……この中では虹ヶ咲が一番大きいですからね」
「そうですよね~」
文化祭が……近い?もしかして……
「あのYG国際学園は……」
「日程が違うけど、来週文化祭だよ。東雲も藤黄もね」
突然ドアが開かれ、その事を告げたのは未唯さんだった。短い時間で……まさか……
「未唯さん……まさかと思いますが」
「中川さんもたどり着いたんだね……その答えに……」
「えぇ、まだ足りませんが、未参加の高校も合わせて、全ての学校で合同開催をやります!」
『えぇーーーー!!?』
「諦めなかったんだね」
「はい、みなさんのお陰です」
「そっか……とりあえず東雲と藤黄とYGには話を聞いてもらうようにとお願いはしておいたから……」
「いやいや、みい子!?話を聞いてもらうようにって……」
「説得に時間がかかったけどね……あとはみんなの協力が必要だから……だから……」
未唯さんは突然電池が切れたように倒れこむ。まさか何かしらあった!?
「あー、全力で頑張ったからか……」
「あはは、未唯のこれ、久しぶりに見たな~子供の頃も疲れて寝ちゃったんだっけ」
「へ?」
「zzz」
まさか本当に寝ている?
「この感じだと起きたときは大変だけど、まぁ大丈夫だね」
「うんうん、歩夢にも言っておくから」
起きたときに何が……とりあえず今は学校の許可をもらうことに!
未唯さんの尽力で三校の許可は貰えたけど、まだ足りない。
「ギリギリ足りません……あと一校……」
「じゃあ解決ね」
部室に現れたのは……えっと……
「どなた?」
「紫音女学院の黒羽咲哉と」
「黒羽さくらです」
「ショウ・ランジュから話は聞いた!うちなる声に従い!今からフェスティバルに参加を希望するわ!」
「内なる声?」
「気にしないで……」
えっと、変わった方なんですね……
ですがこれで!合同開催は!
「所で!高柳未唯……もとい天使はどこかしら? 」
「未唯ちゃんなら……三船さんの所だよね?」
「まだあの状態だったよ」
「みい子……あれは凄かった……」
未唯さんの事は……まぁ仕方ないですね
問題も解決し、後は……私なりに答えを出したことを成し遂げる前に……
「あ、菜々。文化祭、明日からだっけ?」
「明日は前夜祭だよ。……お母さん」
「ん?どうしたの?」
「大事な話があるんだけど……」
そう私は………
そして前夜祭。メイキング映像が流れる中、私たちはステージの裏で待機していた。
『今年の文化祭はスクールアイドルとの合同。そして更に五つの高校での連続開催というこれまでにない形で行われることになりました!』
映像は準備をする生徒たちが流れ、そして……
『虹ヶ咲学園生徒会長。中川菜々です。私自身も今回の出来事から、自分を支えてくれる人たちとの繋りを再認識することが出来ました。みなさんの大好きな気持ち。その全部が私を助けてくれて、それを感じて、感謝する度にもう今の私は大好きを隠す必要がないんだって気づくことが出来ました。だから今ここでみなさんに生徒会長の私と一緒に……スクールアイドルの私を紹介しようと思います!スクールアイドル同好会の優木せつ菜です!』
『ひええええええええええ!!!』
「何か……今副会長さんの悲鳴が聞こえなかった?」
「あれは多分……驚きの悲鳴ですね」
「あはは、副会長さんはせつ菜ちゃんのファンだからね」
「未唯さん……」
「はい?」
「すみませんでした。私は一人で抱え込んで、一人で決断し、諦めていましたが……未唯さんは信じていたんですね」
「……うん、せつ菜さんならきっとって……思ってたから……私もついきついことを」
「いえ、助かりました!だから今日は……楽しみましょう!」
「うん!」
私、歩夢さん、しずくさんのAZUNAと未唯さんを交えたこのライブを!
ライブが終わり、そして明日から5校合同のフェスティバル開催スタートを切った!
そして……
栞子side
「……」
「あんたもやりたいんじゃないの?スクールアイドル」
「姉さん…」
私は…………
「あの子、高柳未唯だっけ?」
「えぇ」
「凄いわね……観客全員を魅了している。それもユニットに合わせるように……」
「……そこが高柳さんの……」
「でも惜しいのは……あの子自身の持ち味を隠していることよ」
「え?」
「足を引っ張らないようにとしているけども……それじゃダメね。自分自身のパフォーマンスを出さないと……きっとそれには……あんたが必要なんじゃないの?ねぇ、栞子」
「…………そんなのあり得ません。私がスクールアイドルになったとしても……高柳さんと一緒になんて……」
「ユニットは……一緒にやるだけじゃないわよ」
一緒にやるだけじゃないって……それって…………
歩夢ちゃんの始まったのなら後は貫くのみ……普通にいい話だし、一期のあのシーンをってなるけど、こっちではオリストだったからやってなかった……
次回は幕間で全力中の未唯が寝て、起きたあとの話をやります!
と言うか早く次回の話を見たい……栞子ちゃん……
因みに未唯は、学校側が生徒の話を聞いてもらうように交渉し、紗桜莉は……多分文化祭の日程を増やしたりしそうです
感想待ってます